6月2日に三重県の鈴鹿サーキットで開催された2024スーパーGT第3戦『SUZUKA GT 3Hours RACE』のGT300クラス決勝。表彰台圏内を走行していたSUBARU BRZ R&D SPORTは、3番手にポジションを上げた直後、ヘアピン立ち上がりでトラブルからマシンを止め、リタイアとなった。
予選2番手からスタートしたSUBARU BRZ R&D SPORTは、山内英輝が第1スティントと第2スティントを担当。レース48周目にはNISSINブレーキヘアピンでアウトからGreen Brave GR Supra GTをかわし、表彰台を狙える3番手に浮上していた。
「悔しい」予選2番手のスバルBRZ。重要な決勝に向けてのセット変更と井口&山内のドライビング
しかしその2周後、同じくヘアピンに戻ってきたSUBARU BRZ R&D SPORTは、力なくコースサイドにマシンを止めた。そのときの状況を「シフトアップでギヤが入らないときがあり、その後シフトダウンもできなくなってしまいました」と振り返る。
「そのトラブルで駆動が伝わらなくなってしまいました。何の症状もなくいきなりでしたね。上位を走っていただけに悔しいですし、非常に残念です」
マシンストップをピットで見ていた井口卓人は、悔しそうな表情が中継映像でも映されていた。そのときの胸中を聞いた。
「表彰台を狙える位置だったと思いますし、予選での僕自身の悔しさもあったので、決勝では表彰台を獲得してファンの皆さんと喜びたいという思いが強くあっただけに、本当に残念でした」
R&D SPORTの澤田稔監督は「はっきりとした原因はまだ分かっていませんが、駆動系もしくはギヤまわりで、駆動が伝わらなくなってしまいました。残念です」と語り、勝つための改善案を続ける。
「いちばん重要なトラブル原因を明確にしておかないと、次のレースでもまた起きてしまいます。なので、まずはしっかりと問題を解決していきたいです」
「また、決勝でのレースペースなどは問題なかったですけど、勝つためにはマシンを『もっと速く』走らせるために改良していかないといけません。足回りのセッティングなどを含め、そのあたりをもっと考えないといけないということを感じました」
次戦に向けては「本当に『次また頑張ります』としか言いようがないです」と山内が言うと、井口も「みんなで立て直して、本当にイチからやっていくような気持ちで頑張っていきます」と語り、長時間のチームミーティング終了後、言葉数少なくサーキットを後にした。
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