このクルマはコンパクトな車体に高性能エンジンという、いわゆる“羊の皮をかぶった狼”だ。クルマ好きなら興味を持たないではいられないモデルともいえる。
ベースは2017年8月に日本市場に投入された「M2クーペ」だ。全長4475mmのボディは基本的に共有しつつ、エンジンは「M3」「M4」譲りの3リッター直列6気筒ツインターボに変更している。
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冷却システムも「M4」と同等のものを搭載し、冷却効率の高いラジエターやオイルクーラーが備わる。出力はM2クーペの272kW(370ps)から302kW(410ps)へと大幅にアップし、最大トルクも465Nmから550Nmへと増大している。
M2コンペティションは、出力向上に合わせて各部を強化しているのも特徴だ。ボディ剛性は、カーボンファイバーによるストラットブレイズ(タワーバー)を採用するなそして高めている。サスペンションシステムには、専用のダンパーとスタビライザーを組み込み、ブレーキも大径の「Mスポーツブレーキ」だ。
この車両を手がけたM社によれば、DSC(ダイナミ ックスタビリティコントロール)の設定をはじめ、シャシーにもスポーツ走行に適したチューニングを施しているという。
ドライバーとのコミュニケーションも充実している。代表的なものが、「M1」「M2」と記されたボタンが付いたM スポーツ・ステアリングホイールである。
足回りなど自分の好みのセットアップを記憶させることが出来て、そのボタンを押すことで設定を瞬時に呼び出せるのだ。
専用のスポーツシートも、サーキット走行を強く意識したタイプを採用している。
書き出しで触れたように、2シリーズをベースにしたM2シリーズは、比較的コンパクトなサイズを特徴としている。そこに大型スポーツモデルと同等の直列エンジンを“押し込んで”しまったM2コンペティション。腕におぼえのあるドライバーなら、一度は乗ってみたいモデルだ。
一見フツウに見えて、じつはそんじょそこらのスポーツカーより速い。そういうクルマを作って楽しむ文化は、1960年代から脈々と続いている。まさに大人のためのクルマ文化といえよう。
M2コンペティションは2モデル導入される。ひとつは6段マニュアル変速機搭載モデル(873万円)。もうひとつは、7段DCTドライブロジック(ツインクラッチ)モデル(898万円)だ。
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