F1は今季、タイヤへの負荷を軽減するために、ダウンフォース削減を目指して空力規則を変更した。しかしこれまでの2戦で苦戦しているアストンマーチンは、レーキ角(マシンの前傾角)の小さい、ローレーキのマシンは過度にこの規則の悪影響を被っていると主張している。
アストンマーチンのチーム代表を務めるオットマー・サフナウアーは、ハイレーキのマシンとローレーキのマシンとでは1周1秒もの性能差が生まれていると語り、FIAにルールの調整を求めた。そして肯定的な回答が得られない場合には、法的措置をとる可能性も匂わせていた。
■角田裕毅、イモラ予選Q1でのクラッシュは”良い学習”「目標を高く設定しすぎていた」
しかし、アストンマーチンのこうした動きは、他チームからほとんど支持されていない。FIAとF1は空力規則を変更する上で、正しい手続きを踏んだことは明白だと考えているからだ。
フェラーリのマッティア・ビノット代表は、次のように述べている。
「(レギュレーションの変更には)ガバナンスが存在している。空力規則を変更する場合には、その過程を経る必要がある」
「フェラーリとしては、変更は安全上の理由だと言われたことを信じているし、適切な選択だったと思っている。しかしそれ以上に、その選択は当時テクニカル・アドバイザリー・コミッティで、全チームのテクニカル・ディレクターと議論が行なわれていた」
「全員があのレギュレーションへの合意に収束したし、当時は誰も懸念を抱いていなかったんだ」
またマクラーレンのアンドレアス・ザイドル代表は「我々から見て、このレギュレーションが施行されるまでの過程は、明確で透明性のあるものだったと思う」と語った。
「だから、ルールを変更する理由もないし、その方法も見当たらない」
さらにザイドルは、この規則が最初に提案されたとき、どちらかのレーキのコンセプトがもう一方のコンセプトよりも有利になるかどうかについての明確な答えはなかったと付け加えた。つまり、特定のチームやマシンのパフォーマンスを下げるために策定されたルールではないということだ。
「これは私の意見だが、正直なところそれぞれのチームにとって、この新しい空力レギュレーションが自分のチームとは違うコンセプトのマシンに与える影響について、堅実で妥当な判断を下すのは難しかったと思う」
そうザイドルは説明した。
「レギュレーションの関係で、全員が昨年使用したマシンコンセプトで冬を迎えた。大きな変更をすることはできなかった。同じマンパワーと同じエネルギーを使って、ふたつの異なるコンセプトを並行して開発し、実際にどのような結果になるのか見極めようとしたチームはなかったと思う」
アストンマーチンも、今となってはこの問題でFIAと対立するつもりはないようで、サフナウアーは第2戦エミリア・ロマーニャGPの後、ルール変更の状況をより良く理解していると語った。
「現時点で、私は正しい手順が踏まれていたと確信している」と説明した。
「というよりも、我々はまだ議論を続けているんだ。全ての手順が適切かつ公平に行なわれたかどうかを確認しようとしているんだ。それが議論の理由だ」
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?