現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > “直線番長”プジョー9X8、劣勢も決勝に自信「正しいアプローチかどうかは、レースで分かる」/ル・マン24時間

ここから本文です

“直線番長”プジョー9X8、劣勢も決勝に自信「正しいアプローチかどうかは、レースで分かる」/ル・マン24時間

掲載 2
“直線番長”プジョー9X8、劣勢も決勝に自信「正しいアプローチかどうかは、レースで分かる」/ル・マン24時間

 プジョーの技術責任者、オリビエ・ジャンソニは、ル・マン24時間レースにおける不振な予選結果を軽視し、純粋な1周のパフォーマンスを犠牲にしてレースペースを最適化することに集中したことが報われることを期待していると付け加えた。

 2台のプジョー9X8は、水曜夜の予選の結果により、6月15日にスタートするWEC世界耐久選手権第4戦の24時間レースに、15番手と20番手から挑む。

2024年WEC第4戦ル・マン TV放送&タイムスケジュール/最新エントリーリスト

 ジャンソニは、プジョーがハイパーカークラスで劣勢の位置にあるにもかかわらず、1スティントでのペース面での準備に基づいて、依然として好成績を狙えると断言している。

 彼は、サルト・サーキットの長さを考えると、予選1回目でプジョーが最速の車両に1.7秒遅れたことについて「それほど大きくない」と述べた。

「ル・マンでは、予選ではるかにパフォーマンスが劣っていたにもかかわらず、このレースで優勝した例が何年かあった」とジャンソニは語った。

「競争力のあるレースになると予想している。スタート位置はそれほど重要ではない。もちろん、予選でのペースはライバルほど良くありませんでしたが、これは明らかだ。問題は、レースでペースを最適化できるかどうかだ」

「また、レース中にクルマの相対的なパフォーマンスが変動すると予想している。今年は、最高のパフォーマンスを発揮しなかったクルマが、たとえばウエットでは良いパフォーマンスを発揮した例がいくつかあった」

「もっとも難しいのは、ドライからウエットへの移行を管理することだ」

 ジャンソニは、今週のこれまでの最高速度が343.4km/hと、ライバルと比較して直線でプジョーが明らかに強いことが、2台の9X8の追い上げに役立つことを期待していると付け加えた。

「テストデーとフリープラクティスで、レースのセットアップに取り組もうとした」と、9X8の直線性能について尋ねられた彼は語った。

「予選に向けてすべてを最適化したわけではない。これが正しいアプローチだったかどうかはレースで分かるだろう。だが、レースに向けて取り組んだことは確かだ」

 9X8がライバルにタイムを譲っているのはどこかと尋ねられると、ジャンソニは「基本的に高速コーナーが足りないようだ」と答えた。

 彼はまた、“ウイング付き”へと生まれ変わってからまだ3戦目となるこのマシンを、ソフトとミディアムコンパウンドの両方のミシュランタイヤに合わせてセットアップするのも難題だと付け加えた。

「タイヤの寿命とスティントの長さと、マシンのバランスの間には妥協点がある」とジャンソニは語った。

「このふたつのタイヤのセットアップのバランスを取り、両方のタイヤを最適化するのは難しかった」

「2週間前、誰もがレースはほぼ完全にミディアムで行われると予想していた。しかし、いまでは主にソフトタイヤになることが判明した。とくに、通常は一日で最も暑い時間帯に雨が降った場合はそうなる」

 ジャンソニは、2023年の混合コンディションで旧型の“ウイングレス”9X8が明らかに強力であったにもかかわらず、雨の影響を受けたレースがプジョーに有利に働く可能性があるという意見を否定している。

「昨年は突然の非常に激しい嵐に見舞われた」とジャンソニ。

「安定したウエットコンディションとは言えない。チームとドライバーはそれに非常にうまく対応したと思う。雨の中での純粋なパフォーマンスが重要というわけではない。適切なタイミングで適切なタイヤを履くことの方が重要で、それがタイムを稼ぐ方法だ」

 昨年レースに出場したバージョンと比較して、新しい9X8のフロントタイヤが狭くなったことで雨天時に不利になる可能性があるかどうか尋ねられたジャンソニは、「そうは思わない」と答えている。

こんな記事も読まれています

急な雨はチャンス到来! イベントは開演・終演時間をチェック! 元タクシードライバーが語る「稼ぎ時」
急な雨はチャンス到来! イベントは開演・終演時間をチェック! 元タクシードライバーが語る「稼ぎ時」
WEB CARTOP
F1新規参戦叶ったキャデラック、拒否されたアンドレッティ。実態はほぼ同じ……違いはどこにあったのか?
F1新規参戦叶ったキャデラック、拒否されたアンドレッティ。実態はほぼ同じ……違いはどこにあったのか?
motorsport.com 日本版
トヨタ、技能五輪で5職種金メダル獲得…4職種で連覇達成
トヨタ、技能五輪で5職種金メダル獲得…4職種で連覇達成
レスポンス
スズキ新型「ソリオ/ソリオ バンディット」が大幅刷新!? 迫力顔採用&エンジン刷新で1月登場? 何が変わった? ユーザーからの声は
スズキ新型「ソリオ/ソリオ バンディット」が大幅刷新!? 迫力顔採用&エンジン刷新で1月登場? 何が変わった? ユーザーからの声は
くるまのニュース
ハーレーがMotoGPと共同テスト!? 「ロードグライド」のレース仕様車を公開 マモラやメランドも参加 最高速は275km/hを記録
ハーレーがMotoGPと共同テスト!? 「ロードグライド」のレース仕様車を公開 マモラやメランドも参加 最高速は275km/hを記録
バイクのニュース
メルセデス・ベンツ G580 with EQテクノロジー【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
メルセデス・ベンツ G580 with EQテクノロジー【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
Webモーターマガジン
輸入車 デビュー&改良情報(ダイジェスト)※2024年11月20日時点
輸入車 デビュー&改良情報(ダイジェスト)※2024年11月20日時点
カー・アンド・ドライバー
全長3.4m切り! ダイハツ「斬新軽バン」がスゴい! “カクカク”デザインに「パカッと開くデカいドア」採用! ポップだけど「まじめ発想」で披露された「新時代ワゴン」とは
全長3.4m切り! ダイハツ「斬新軽バン」がスゴい! “カクカク”デザインに「パカッと開くデカいドア」採用! ポップだけど「まじめ発想」で披露された「新時代ワゴン」とは
くるまのニュース
「こんなにあるんだ?カー用品」amazonブラックフライデー完全攻略!お得にセールを利用するためのコツを解説!ストア対応カー用品メーカー一覧
「こんなにあるんだ?カー用品」amazonブラックフライデー完全攻略!お得にセールを利用するためのコツを解説!ストア対応カー用品メーカー一覧
月刊自家用車WEB
トヨタ「“スライドドア”付きバン」がスゴイ! 全長4.7m級の「ちょうどイイサイズ」! 豪華“木目”内装ד快適”シートの狙い目仕様「ハイエース“ダークプライム”」どんな人が買ってる?
トヨタ「“スライドドア”付きバン」がスゴイ! 全長4.7m級の「ちょうどイイサイズ」! 豪華“木目”内装ד快適”シートの狙い目仕様「ハイエース“ダークプライム”」どんな人が買ってる?
くるまのニュース
運転続行?それとも返納? 技術の進化に“隠れた”「危険運転」! 「高齢運転者」が“直面”している「5つの特徴」とは
運転続行?それとも返納? 技術の進化に“隠れた”「危険運転」! 「高齢運転者」が“直面”している「5つの特徴」とは
くるまのニュース
ハスクバーナ・モーターサイクルズ「ノーデン901」「ノーデン901 エクスペディション」【いま新車で買える! 冒険バイク図鑑】
ハスクバーナ・モーターサイクルズ「ノーデン901」「ノーデン901 エクスペディション」【いま新車で買える! 冒険バイク図鑑】
webオートバイ
天然木材のテーブルが雰囲気抜群! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
天然木材のテーブルが雰囲気抜群! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
EVが内燃車に追いつく日! 2026年、所有コストが同等に――バッテリー急落&中古拡大が生む大転換点とは?
EVが内燃車に追いつく日! 2026年、所有コストが同等に――バッテリー急落&中古拡大が生む大転換点とは?
Merkmal
ついに出た!!!!!!!! 待ってたぞ!! 2L×幌[ロードスター]が登場間近!?
ついに出た!!!!!!!! 待ってたぞ!! 2L×幌[ロードスター]が登場間近!?
ベストカーWeb
ラリージャパン2024の来場者数が発表。4日間合計54万3800人で前年を上回る
ラリージャパン2024の来場者数が発表。4日間合計54万3800人で前年を上回る
AUTOSPORT web
おじさん気軽に投票!! 今年の10台からどれを選ぶ!?  [クルマ総選挙 新車編]最終選考開始
おじさん気軽に投票!! 今年の10台からどれを選ぶ!? [クルマ総選挙 新車編]最終選考開始
ベストカーWeb
燃費はプリウス超え???? [次期型カローラ]は内燃機関の未来を背負って2026年に登場か!!!!
燃費はプリウス超え???? [次期型カローラ]は内燃機関の未来を背負って2026年に登場か!!!!
ベストカーWeb

みんなのコメント

2件
  • bay********
    1,3位がフェラーリだよw
    しかも計算したかのようにギリっギリのマネジメントw
    トヨタはあの状況なら勝てた筈なのにまた負けてるしw
  • oot********
    はい、また日本人ドライバーに拘り数秒差で負けましたあ。予選でスピン、本ちゃんでパンク、ラップも遅い。だれ?日本人ドライバー
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村