もくじ
どんなクルマ?
ー 変わらぬキャラクター
新型アウディA1 新スパイ画像12枚 登場は2019年か ミニに対抗
どんな感じ?
ー まずはV6から キャビンはフォルクスワーゲン流
ー イノビジョン・コックピット 多くのハイテク装備
「買い」か?
ー 慎み深さが魅力のモデル
スペック
ー フォルクスワーゲン・トゥアレグ 3.0 V6 TDI 4モーション Rラインのスペック
どんなクルマ?
変わらぬキャラクター
フォルクスワーゲン・グループが進める共通モジュール戦略は、製造コスト面でそれなりの成果を上げる一方、フォルクスワーゲンのブランドには難しい問題を突き付けてもいる。
つまり、ゴルフとセアト・レオンが同じプラットフォームを共有していることをよく知っているユーザーであれば、当然より安いほうを選ぶだろうということだ。
そして、グループ内でプラットフォームを共有するフォルクスワーゲンのハッチバック、セダンやクロスオーバーといったモデルが、グループ内の他のモデルよりも安いということはほとんどない。
しかし、新型トゥアレグに関しては、話は別だ。インターネットでフォルクスワーゲン・グループの「MLB」プラットフォームを調べてみれば、この3代目となる高級SUVが深い繋がりをもつのは、ほとんどがより高級なクルマであり、なかには、非常に高価なモデルも含まれている。
トゥアレグのアクティブ・ロール・キャンセル・システムは、14万ポンド(2126万円)のベントレー・ベンテイガと同じものだし、四輪操舵システムは16万5000ポンド(2505万円)のランボルギーニ・ウルスと共通だ。
にもかかわらず、このクルマが、今年後半英国に上陸する際に掲げるスタートプライスは、わずか5万ポンド(759万円)にも満たないと予想されている。
しかし、もし新型トゥアレグを、バーゲンプライスで購入することができる、控えめなスーパーSUVだと思って購入したなら、その満足も長くは続かないだろう。このクルマは、例えボディスタイルや基本コンポーネントが同じでも、現代ではプラットフォームを共有しつつ、全く違ったクルマに仕立てることなど難しくはないということを証明している。
フォルクスワーゲンは、新型トゥアレグをより派手なクルマにしたかったようだが、先代同様、この新型も驚くほど機能的で、それでいてシンプルなキャラクターを失ってはいない。
どんな感じ?
まずはV6から キャビンはフォルクスワーゲン流
新型トゥアレグのハンドリングは先代モデルよりも優れたものになっているが、敏捷性と落ち着きに関しては、ポルシェ・カイエンには遠く及ばない。インテリアに関しても、高級素材とハイテクが投入されているものの、全体として見れば、やはり、レンジローバー・ヴェラールやボルボXC90の高級感やデザインセンスとは大きな差がある。
今年中にはV6ディーゼルとV6ガソリンのふたつのモデルが英国に上陸する予定であり、V8ディーゼルとガソリン・プラグインハイブリッドは遅れて登場する。
今回テストしたのは、姉妹モデルのアウディQ7よりも高い286psのパワーを発揮する、よりパワフルなV6ディーゼルターボ・モデルだ。ライバル・ブランドでは4気筒ディーゼルが唯一の選択肢となるだろう価格で、6気筒のスムースさと、豊かなトルクを味わわせてくれる。
テスト車両にはふたつのチャンバーをもつエア・サスペンションと、アクティブ・アンチロールバー、四輪操舵が搭載されていた。これらはトゥアレグのエントリーモデルではオプション扱いだが、それでもセンターデフ方式の四輪駆動システムと、8速オートマティック・ギアボックスは標準となる。
5シーターモデルでは、後席バックレストをたたまない状態で、810ℓのトランクスペースを確保しており、前席/後席ともに大柄な大人にも十分なスペースである。
キャビンはソリッドな見た目と質感をもつ、高級で手間のかかったものだが、機能的ではあるものの、その雰囲気には華やかさが足りないようにも感じる。つまり、過剰な豪華さや装飾のない高級さであり、フォルクスワーゲン流のモダンなものだといえるだろう。
イノビジョン・コックピット 多くのハイテク装備
驚くべきは、ふたつが並んで配置されたインストゥルメントとインフォテインメント・スクリーンだ。インストゥルメント・スクリーンのサイズは12インチ、インフォテインメントは15インチあり、現行メルセデスと同じく、ふたつは隣り合って配置されている。スクリーンには、ドライバーの好みに応じて、ナビゲーション、トリップコンピュータの数値や、その他のいかなる情報も、ほとんど無限の組み合わせで表示させることができる。
このシステムは「イノビジョン・コックピット」と呼ばれ、複雑でやや直観的な操作が難しいが、その見た目は非常に印象的だ。
トランスミッション・トンネルの位置には、このクルマの調整可能な車高や、「エコ」、「コンフォート」、「インディビジュアル」から、「スノー」、「サンド」、「オフロード・エキスパート」といった、数多くのドライビング・モードをコントロールするための、ダイアルが設置されている。
いくつかのモードを試してみたが、最高の洗練に、落ち着きと静粛性を組み合わせた、「ノーマル」と「コンフォート」が、路上では最も快適だろう。そして、ハンドリングも、直観的な操作ができる、素直で正確なものだった。
他のモードでのハンドリングも、そのサイズからすれば、驚くべき敏捷性を示したが、残念ながら魅了されるほどのものではなかった。さらに、テスト車両に取り付けられたアクティブ・サスペンションや可変レシオ・ステアリング・システムは、タイトコーナーにおけるこのクルマのハンドリングに多少の影響を及ぼしていたようだ。
ロックまで1/4回転ほどのところで、人工的な重みとともに、ステアリングが突然クイックになるために、せっかくのトゥアレグのシャシーがもつ高いグリップレベルにもかかわらず、峠道では路面状況が分かりにくくなり、ゆったりとしたペースのほうが相応しいとしか思えなかった。
しかし、大型SUVとしてみれば、このクルマはとても従順で、ステアリング中立付近の希薄なフィールや、一定しない重み、フィードバックの不安定さなどは些細な問題だともいえる。エンジンは、このクルマにも十分な力強さと余裕をもち、極たまに、トランスミッションが変速に手間取ることで、スムースさが乱されることはあるが、静かで滑らかな走りを実現している。
「買い」か?
慎み深さが魅力のモデル
全体としてみれば、この新型も、2003年に登場して以来、その完成度、洗練、そして使い勝手の良さで親しまれたトゥアレグそのものである。
もし、フォルクスワーゲンが過剰なクロームグリルや、巨大なインフォテインメント・システムなど採用せず、そのアクティブ・シャシー技術の使用を半分に留めていたなら、これまでのユーザーが魅力を感じるモデルになっただろう。
しかし、フォルクスワーゲンのフラッグシップモデルとして、このクルマは常に技術的なショールームとしての役割も期待されてきたのだ。
フォルクスワーゲン・トゥアレグは、すべてのひとにとっての2018年のお勧めモデルとは言えないが、もっと注目されて然るべき素晴らしいクルマであり、ますます豪華になる高級SUV界においては、その慎み深さから、より評価されるべきモデルだろう。
フォルクスワーゲン・トゥアレグ 3.0 V6 TDI 4モーション Rラインのスペック
■価格 5万2000ポンド(790万円)
■全長×全幅×全高 ―
■最高速度 238km/h
0-100km/h加速 6.1秒
■燃費 14.5km/ℓ
■CO2排出量 182g/km
■乾燥重量 1995kg
■パワートレイン V型6気筒2967ccターボ
■使用燃料 ディーゼル
■最高出力 286ps/3500rpm
■最大トルク 61.2kg-m/1500rpm
■ギアボックス 8速オートマティック
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