ルノーは2022年3月8日、本国においてまったく新しいコンパクトSUV「Austral=オーストラル」をワールドプレミアした。アルカナと同様にストロングハイブリッドシステムを採用しながら、「アルピーヌ」に由来するスポーティ感をまとったエクステリアなど、これまでにない逞しさと華やかな気品を漂わせている。
アスリートライクなのにノーブルなたたずまい
ルノーの新型SUV「オーストラル」が目指したのは、「CセグメントSUVのヌーヴェルヴァーグ」。ルノーブランドのモデルとしては初めて導入されたスポーティ仕様「エスプリ・アルピーヌ」など、これまでにない様々な新機軸が盛りこまれている。
●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか
ボディカラーは、テーマカラーとしてアスリートライクな逞しさが際立つ「シェールグレー」をはじめとする7色を用意。17~20インチが選べるアルミホイールは、ダイヤモンドカット処理によって上質な輝きを放つ。
ダイヤモンドシェイプのパターンが特徴的なフロントヘッドライトは、配光制御機能を備えたマトリックスLED仕様を設定。リアのLEDライトには、点灯時の個性が際立つマイクロオプティックテクノロジーを採用している。前から見ても後ろから見ても、「おっ」と思わせるインパクトの持ち主だ。
フル乗車でもゆとりの室内空間。インターフェイスも画期的
インテリアデザインもかなり挑戦的と言っていい。インスツルメントディスプレイは12.3インチの大画面。さらにダッシュボードには12インチのマルチメディアスクリーンがドライバー側にオフセットされるように配置されている。ヘッドアップディスプレイは、9.3インチの「大画面」タイプだ。
ラゲッジコンパートメントはフル乗車で500L(VDA値)、後席背もたれを倒すと1525Lまで拡大される。ほかに室内には、合計約35Lものストレージスペースが設定されているという。
F1譲りのドッグクラッチシステムを備えたストロングハイブリッド
第3世代のCMF-CDプラットフォームに搭載されるE-TECHフルハイブリッドシステムは、1.3L直列3気筒ターボにF1譲りのドッグクラッチマルチモードATを組み合わせ、1.7kWhのリチウムイオンバッテリーから電力を供給される2つの電気モーターとの最適な協調を制御。
それによって生み出されるシステム総合出力は200psに達するだけでなく、シームレスな変速とダイレクトな加速、さらにエネルギー効率の高さが自慢だ。一方で燃費(認証待ちながら)は4.6L/100kmに抑えられているという。パワートレーンは他に、最高出力130psの1.3L 48V MHEVと、140ps/160psの12V MHEVがラインナップされている。
さらに、進化した4輪操舵技術を採用。3つのモードがプリセットされた「マルチセンス アドバンスドテクノロジー」との組み合わせで、13パターンものダイナミックセッティングをチョイスすることができるという。
レベル2の自律運転支援まで可能。ルノーの「最先端」を満載
ADASの総数は、しめて32。レーンセンタリング、GPSデータ、マッピングを組み合わせたレベル2の自律走行が可能となっている。360度ビューカメラや自動パークアシストといった、トレンドに則った最新運転支援技術もてんこ盛りだ。
クラウドやアプリを駆使した最新のマルチメディアシステム、ハーマン・カードンの新世代オーディオシステムなど、インフォテインメントの面でも充実。C-Dセグメントの実用車でありながら、さまざまな意味で豊かなカーライフを満喫させてくれそうだ。
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