BMWジャパンは2023年1月20日、Mハイパフォーマンス・モデルのツーリング・モデル「M3 Competition M xDrive Touring」を発売した。デリバリーは1月下旬以降が予定されている。
今回発売されたM3 Competition M xDrive Touringは、Mモデルで最も高性能なMハイパフォーマンス・モデルに位置付けられる。サーキットでの走行を可能とするハイパフォーマンス・モデルでありながら、高性能3眼カメラ&レーダー、高性能プロセッサーによる高い解析能力の最先端運転支援システムを標準装備。高速道路での渋滞時ではドライバーの運転負荷を軽減し、安全に寄与する運転支援システム「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」が装備され、一定の条件下において、ステアリングから手を離しての走行が可能なモデルとなっている。
デザインでは、大出力に合わせエンジンの冷却性能を高めるために大型のエアインテークを採用することで、他のモデルとの差別化をはかっており、サイドデザインではMモデル専用となるサイドシル、ドアミラー、ダウンフォース性能を得るためのリヤスポイラーを標準装備している。
インテリアでは、Mスポーツ・シート、Mロゴが輝くドアシル、Mモデル専用にデザインされたメーターパネル、M専用ステアリングを採用することで、高揚感が高まるデザイン、装備となっている。また、よりスポーツ走行に適したMカーボン・バケットシートがオプション設定されている。
搭載エンジンは510ps/6250rpm、最大トルク650Nm/2750-5500rpmを発生する直列6気筒BMW Mツインパワーターボ・ガソリンエンジンで、0-100km/h加速は3.6秒を実現。圧力損失を最小限にし吸気抵抗も極めて低く抑えることでレスポンスを最適化。高効率を実現する吸気ダクト、重量を最適化し高回転まで最大限かつ安定したパワー供給を実現する鍛造ピストン、そして最適化されたブースト圧で迅速かつダイナミックなレスポンスを発揮する。さらに低回転時でも高いトルクを実現するツイン・ターボチャージャーを採用するなど、サーキットで培われた多くの技術を投入している。
トランスミッションは、ドライブロジック付きの8速Mステップトロニック・オートマチック・トランスミッションを搭載。
ボディ含め、ドライブトレインを構成する各種パーツには、アルミニウムを多用することで、軽量化をはかり、運動性能を向上。さらに、Mアダプティブ・サスペンションを標準装備することで、スポーツ・ドライビングから市街地走行時の乗り心地向上も両立している。
よりハードなサーキットでの走行に対応するため、耐熱、耐フェード性能に優れた大径ブレーキ・ディスク、軽量化された6ポッドMコンパウンド・ブレーキを標準装備。さらに、耐摩耗性能、耐熱性能をより高めたMカーボン・セラミック・ブレーキもオプション設定されている。
駆動システムは、M専用4輪駆動システム「M xDrive」を搭載し、サーキットにおいて最高の運動性能を発揮し、高性能な直列6気筒BMW Mツインパワーターボのパワーは、Mモデル専用4輪駆動システムM xDriveを介して路面に伝達される。
M xDriveは、インテリジェント4輪駆動システムBMW xDriveとアクティブMデファレンシャルをベースとして、Mモデル専用に開発された制御システム「ドライビング・ダイナミクス・コントロール」によって制御されている。
さらに、車両の安定走行をサポートするDSC(ダイナミッック・スタビリティ・コントロール)が装備されており、日常の安定した走行からサーキットでのアクティブな走行まで、多様な楽しみを実現。
基本設定は「DSCオン・4WDモード」で、Mモデル特有の俊敏性を十分に発揮する。Mダイナミック・モード(MDM、4WD Sport)では、リヤアクスルへの駆動トルク配分が増加し、リヤ・ホイールのスリップ許容量が大きくなることで、より多様なハンドリングを楽しむことが可能になる。
さらに、上級ドライバーのためにDSCオフ時に選択可能な「4WDモード」、「4WD Sportモード」、「2WDモード」があり、「4WDモード」では最もバランスが良いコントロールとトラクションの組み合わせとなり、「4WD Sportモード」ではより高い精度のステアリング特性と力強いトラクションが組み合わさりスポーティな走行を体験できる設定だ。
さらに、最も熟練したドライバーのために用意された設定が、後輪駆動となる「2WDモード」で、クルマの挙動を制限する制御システムの介入を断ち、ドライバー自らが車両を操作する歓びをダイレクトに味わうことが可能である。
装備では、高度な運転支援システムはもちろん、最新世代のコネクティビティも装備され「OK, BMW」と話し掛けることで、車両の操作、目的地の設定等が可能。Apple CarPlayへの対応、スマートフォンで事前に検索した目的地を車両に送信するなど最新のインフォテイメントを利用することができる。
価格
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