この記事をまとめると
■10年以上前に実戦投入された日産のレーシングカー「デルタウィング」
6台すべてが伝説の名車! レースで勝つために生まれた日産の市販車たち
■フロントが極端なナロートレッドとなっているのは空気抵抗を減らすため
■ジュークの1.6リッター4気筒ターボを改良したエンジンを載せていた
フロントのナロートレッドは空力を最優先した結果
2023年、記念すべき100周年を迎えたル・マン24時間耐久レースが終了した。ご存じのように、トップカテゴリーに帰ってきたフェラーリが優勝するという結果で、ここ数年のル・マンを支えてきたトヨタはポディウムの頂点に立つことはできなかった。
とはいえ、これでトヨタは諦めたというわけではない。将来的な水素カテゴリーを見据え、水素エンジンを搭載したレーシングカー「GR H2 Racing Concept」を公開するなど、トヨタのル・マン挑戦はまだまだ終わらないという強い意思を感じさせた大会でもあった。
それにしても国内のスーパー耐久などを「走る実験室」として開発が進められている水素エンジンは、ル・マンで戦えるレベルになっているというのは驚きだ。開発スピードの速さ、目標設定の高さあってのことだろう。もっとも、実際にル・マンを走って、その成果を見るまでは水素エンジンの可能性やパフォーマンスを評価するのは時期尚早かもしれないが……。
それはさておき、日系メーカーが手がけた革新的な耐久マシンといえば、2012年のル・マン24時間耐久レースに、特別枠で参戦した「日産デルタウィング」を思い出すというファンもいるのではないだろうか。
真っ黒なボディに、ゼッケン「0」をつけた日産デルタウィングのスタイルは、まさに革新と表現するほかないユニークなもの。フロントが極端なナロートレッドとなっているのは、空気抵抗を減らすためで、いわゆるウイングのような空力付加物は最小限度のボディメイクとなっているのも見てとれる。
不運なクラッシュにより6時間でリタイヤ
フロントが細い極端なフォルムからは「曲がらないのでは?」という印象を持つかもしれないが、前後重量配分はおおよそ3:7となっており、比喩ではなく物理的に「リヤで曲がる」マシンとなっているといわれている。
日産デルタウィングがル・マン参戦において目指したのは『通常のスポーツカーが使用する半分の燃料・タイヤで完走する』こと。そのために、エンジンは量産車であるジュークに搭載されていた1.6リッター4気筒ターボを改良したものを搭載していた。
遅くて燃費がいいのであれば当たり前という話になるが、日産の発表によるとV8エンジンを積んでいたLMP2レーシングカーと同等のタイムを刻んだというから驚きだ。ちなみに、2012年当時のLMP2における最人気エンジンはニッサンVK45DEだった。
日産デルタウィングのチャレンジはスタートから6時間で終わってしまったため、完走という目標は達成できなかった。しかしながら、マシントラブルでリタイヤしたわけではなかった。トヨタのル・マンカーであるTS030 HYBRIDにヒットされ、コースアウトしてしまったのがリタイヤの原因だ。
そのときの日産デルタウィングのドライバーは本山 哲選手、トヨタTS030 HYBRIDのドライバーは中嶋一貴選手という日本人ドライバー同士のアクシデントということで日本のファンから悲鳴があがったのは言うまでもない。
それでも6時間、1000kmを超える走行において燃費やタイヤ消費といった点で環境負荷の低さを証明した日産デルタウィング。残念ながら、そのプロジェクトは2012年で終了したが、ル・マンという長丁場を革新的テクノロジーの実験室として活用しようという姿勢は多くの自動車メーカーが抱き続けているのだ。
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