■コスパ最高な「旧型カローラ」の魅力とは?
2023年1月から12月に販売された新車の登録車のうち、トップ3をトヨタ車が占めています。
1位が「ヤリス」、2位が「カローラ」、3位が「シエンタ」という順位ですが、なかでも2位のカローラは年間15万4870台の登録を記録する、ベストセラーモデルです。
【画像】「えっ…!」これが今も販売されている「先代カローラ」です! 画像を見る(32枚)
そんなカローラにはさまざまなバリエーションがあり、2018年以降に投入された12代目では「カローラ」(セダン)、「カローラツーリング」(ワゴン)、「カローラスポーツ」(ハッチバック)、「カローラクロス」(SUV)、「GRカローラ」(スポーツハッチ)がラインナップ。
ただし、現行カローラシリーズは全幅が1700mmを超える3ナンバー車となったことから、小型車のニーズに応えるために、5ナンバーサイズに収まる旧型の「カローラアクシオ」(セダン)と「カローラフィールダー」(ワゴン)が今でも継続販売されています。
カローラアクシオとカローラフィールダーは法人で使うユーザーを中心に、5ナンバーサイズで運転のしやすさ重視する一般ユーザーも購入するなど、カローラシリーズの1割強を占める“隠れた人気モデル”ともいえる存在になっています。
設計が古い代わりに、装備がシンプルで信頼性が高いのも両車の魅力のひとつ。とくにワゴンのカローラフィールダーは荷物を積みやすく、法人ユーザーがバンとして使っているケースもあるようです。
ちなみに、トヨタにはサイズが近い商用ステーションワゴンの「プロボックス」もありますが、商用車の規格に沿った設計となっていることから、荷室が広い代わりに後席の足元空間は広くありません。
その点、カローラフィールダーは後席が広く4名が快適に乗車可能。法人のユーザーが顧客を乗せるといった用途にも対応できるほか、プロボックスには設定されないサイド&カーテンエアバッグやプッシュボタンスタートシステムなどが全車に標準装着されているところも魅力となっています。
そんなカローラアクシオとカローラフィールダーについて、さまざまな意見が寄せられています。
「カローラアクシオとカローラフィールダーのサイズは丁度いいです」「5ナンバーサイズで業務用車に最適」「駐車場が狭いと5ナンバーが良い」など、昨今少なくなったコンパクトなセダンやワゴンが重宝されている現状がうかがえます。
「マイチェン後は燃費も良く、SUVのようにタイヤが高いわけでもないので維持費も抑えられる」「1.5リッターだから税金面で有利」「200万円前後と価格が安い」など、コストパフォーマンスの高さが良いという意見が見受けられました。
また、「ボディが小さいのに室内は広い」「仕事でカローラフィールダーに乗っていましたが荷物は積めるしリアシートも乗車可能なので便利でした」と、室内や荷室の広さを魅力に感じている人もいるようです。
「カローラフィールダーは販売維持して欲しいクルマのひとつ」「楽しさよりもストレスなく乗れることを重視していて、ゆったり運転したい人にお勧めできる傑作」「ダイハツ生産のプロボックスが製造停止と再開の見通しが見えないなか、それに変わるカローラフィールダーはかなり貴重」など、世代が代わったいまでも、ユーザーのニーズに応えられるセダン・ワゴンとして高く評価されていることがわかります。
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決して目新しさはない反面、昔ながらの車格感や運転操作のわかりやすさは上記の客層に向いている。