2018年シーズンのザウバーは目を見張るような前進を遂げているが、テクニカルディレクターのシモーネ・レスタは、チームのしっかりした基盤によって2019年シーズンも向上を継続できると考えている。
財政的制約と経営陣の不和により弱体化したザウバーは、2016年と2017年はF1の最下位に沈み、結果としてチーム終焉の危機に瀕していた。
「ルクレールをベッテルと組ませたら、フェラーリはだめになる」とビルヌーブ
しかし、1年前に財政再構築と体制内部の一連の変更が行われ、昨冬にアルファロメオとの商業的提携関係が結ばれたことから、チームは重荷を下ろして再出発することができた。
2018年のザウバーは新仕様のフェラーリエンジンを搭載し、また才能溢れる若手ドライバーのシャルル・ルクレールを擁しており、今では競争が激しいF1の中団グループのなかで、過去2シーズンのポイント合計の2倍以上のポイント(F1第12戦ハンガリーGP終了時点で計15ポイント)を獲得している。
5月にザウバーのテクニカルディレクターの座に就任したレスタは、チームには2019年も継続して前進できる能力があると感じている。
「チームは2018年非常に大きな回復と改善を見せている。基盤があり、競争が可能になっていることが分かる」とレスタは述べた。
「規模の面でもチームは成長しており、技術的な基盤も優れている。独立系チームとしては素晴らしい設備を備えており、豊かな技術的バックグラウンドがある」
「一歩前進するためのすべての素材が揃っていると思う。私が大きく焦点を合わせているのは2019年だ。段階を追っていく必要があるが、どこからスタートするのかは理解できている」
2019年のF1ではレギュレーションの微調整が行われ、主に軸としてフロントウイングのデザインの簡素化が義務化されるが、かつてフェラーリのエンジニアを務めていたレスタは、チームのC37が来シーズンのマシンを導き出すのに優れた基盤であると信じている。
「マシン自体の主なパーツと主要な技術レギュレーションは同じものになる。だから今季マシンのほとんどのパーツは、来季マシンへ移行できると確信している。しかし空力レギュレーションの面では、来年に大きな変化があることは間違いない。だから一部のパーツはそのまま移行できないだろう」
「我々には改善していく必要があり、まだやるべきことや見つけるべきことが多くある」
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