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週末ドライブも楽しめる フォード・プーマ ST 1.0ハイブリッドへ試乗 3気筒ターボ+ISG

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週末ドライブも楽しめる フォード・プーマ ST 1.0ハイブリッドへ試乗 3気筒ターボ+ISG

1.0L 3気筒ターボ+ISGのマイルドHV

英国では、程よくエネルギッシュなクロスオーバー、フォード・プーマ STが人気だ。これまでは電動化技術の載らないガソリンエンジン版のみだったが、僅かに予算を増やすことで、マイルド・ハイブリッド版も選択できるようになった。

【画像】週末ドライブも楽しめる フォード・プーマ ST 1.0ハイブリッド 同クラスの競合と比較 全166枚

少しの初期投資でガソリン代を節約でき、CO2の排出量も減らせる。しかし、このエンジンの2択は、そう簡単なものではないようだ。

その理由の1つが、マイルド・ハイブリッドのプーマ STは、7速デュアルクラッチATのみとなること。他方、ガソリンエンジンのプーマ STでは、6速MTを選択できるのだ。

既存のプーマ STのパワートレインは、生産が終了してしまったフィエスタ STと同じ、最高出力200psの1.5L直列3気筒ターボ。WLTP値での燃費は15.2km/Lがうたわれ、CO2排出量は149g/kmと良好。また、0-100km/h加速は6.7秒という俊足の持ち主だ。

今回追加されたマイルド・ハイブリッドの場合、フロントに載るのは排気量の小さい1.0L 3気筒ターボエンジン。電圧48Vで稼働するスターター・ジェネレーター(ISG)が、アシストを加える。

ISGの働きは従来どおり。プーマ STが減速している時に、運動エネルギーを電気エネルギーとして回収。加速時などエンジンの負荷が高まる場面で、再び運動エネルギーへ還元するという仕組みとなる。

好印象な低速域でのアクセルレスポンス

高効率で複雑なトヨタのハイブリッドと比較すれば、構成はかなりシンプル。得られる効果も限られている。カタログ上の燃費は15.9km/Lで、割合でいうと5%ほど伸びるに過ぎない。CO2排出量は144g/kmとなり、5gだけ少ない。

システム総合での最高出力は170psで、15%のパワーダウンとなる。0-100km/h加速も、7.4秒へ落ちている。実際に乗り比べてみると、明らかにダッシュ力は劣る。1.5Lターボ版が良いかな、と思う読者もいらっしゃるだろう。

メリットといえるのが、自らシフトチェンジをしたくないというドライバーのために、ステアリングホイールの奥へシフトパドルが備わること。比較的小さく、目立つアイテムではないが。一般的なフォードのモデルと異なり、MT車との価格差も小さくて済む。

もう1つ、低速域でのアクセルレスポンスがすこぶる良い。渋滞時など、微妙な速度調整が非常にしやすいと感じた。細かくアシストを加えてくれるISGが、この好印象を生んでいる。3気筒エンジンの唸りが、遠くから聞こえてくるけれど。

全体の印象としては、市街地が主なフィールドとなるプーマ STの特性に、マイルド・ハイブリッドのパワートレインは良く馴染めている。200psを発揮する1.5L版と比較しなければ、恐らく大きな不満を抱くことはないと思う。

自然の中のドライブルートも得意分野

それ以外、プーマ STの特長はそのまま。コンパクト・クロスオーバーとしてスタイリングはまとまりが良く、装備は充実。適度に小さなボディで運転しやすい。

サスペンションは適度に引き締まり、乗り心地は少々硬め。ステアリングホイールの操舵感は重めで、ステアリングレシオはクイック。スポーティなフォードが初めて、という方は、慣れるまで少し時間が必要かもしれない。

フロントノーズの反応は正確ながら、手のひらへ伝わる感触は薄め。それでも、高めの速度域でキビキビと操れば、プーマ STの楽しさへ気が付ける。

市街地を意識したクロスオーバーでありながら、もう1つの得意分野は自然の中に伸びるようなドライブルートだということが見えてくる。その能力の幅がうれしい。

週末の運転も楽しみたい、実用的なコンパクト・ファミリーカーをお探しのドライバーにとって、マイルド・ハイブリッドのプーマ STも訴求力の高い選択肢だといっていい。7速デュアルクラッチATだとしても。

フォード・プーマ ST 1.0エコブースト・ハイブリッド(欧州仕様)のスペック

英国価格:3万1070ポンド(約562万円)
全長:4207mm
全幅:1805mm
全高:1537mm
最高速度:209km/h
0-100km/h加速:7.4秒
燃費:15.9km/L
CO2排出量:144g/km
車両重量:1100kg
パワートレイン:直列3気筒998ccターボチャージャー+ISG
使用燃料:ガソリン
駆動用バッテリー:−kWh
最高出力:170ps(システム総合)
最大トルク:25.2kg-m(システム総合)
ギアボックス:7速デュアルクラッチ・オートマティック

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みんなのコメント

11件
  • つくづく日本撤退が残念
    マスタングの右ハンドルも完成していたのに
  • 海外メーカーは全体のバランスが良い。

    乗ってみたい。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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