角田裕毅、レッドブル昇格の噂に「僕としてはできることは全てやった」……最終決定は上層部次第なので「どうなるか分からない」

　RBの角田裕毅は、自身のパフォーマンスを示す上で、これ以上できることはあまりないと考えていることを明かした。

　レッドブル・レーシングのセルジオ・ペレスは、不振が続いていることもあり、この夏休みの間にチームを追われるのではないかという噂が、まことしやかに語られている。ただその後任最有力として名前が上がっているのはレッドブル陣営のリザーブドライバーを務めるリアム・ローソンである。今季安定した成績を残してきた角田の名前が挙がることは、ローソンよりも少ないというのが正直なところだ。

　レッドブルが角田を昇格させることを真剣に考えていないように見えることについて尋ねられた角田は、次のように語った。

「分からないです。現時点では、彼らが僕のことを昇格させようと検討しているのか、分からないです」

　そう角田は語った。

「もしかしたら、彼らは僕のことを検討しているのかもしれないですが、分かりません。でもそれは、多分みんな同じだと思います。マックス以外のドライバーは、それについて何の情報も得ていないはずです」

「彼らは、それについて裏で話をしていると思います。でも僕はやるべきことはやってきたと思いますし、今までののパフォーマンスには満足しています。これ以上のことができたんですかね？」

「皆さんがこの件で話したり、噂が出たりした後でも、他のドライバーと比べて僕がどれだけポイントを獲得したのか……それは明らかです。だから、自分がやってきたことには満足しています。それだけが、自分にコントロールできることなんです」

「彼らの決定については、僕にコントロールできるようなことじゃありません。だから、今は自分がコントロールできること……つまりパフォーマンスに集中しています」

　角田曰く、ここ数週間の間にレッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコやレッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表と細かい話はしてはいないという。

「他のドライバーについては分かりませんけどね。でも、他のドライバーも、そういう話はしていないという反応だと思います。今レースに出ていないドライバーについては分かりませんけどね」と角田は言う。

「もちろん、100%そのシートに座りたいです。でも、本当に良い気分だというわけではないです。噂が飛び交っていますし、『今回は良いレースにしなきゃ』とか、そういう余計なプレッシャーがかかっています。会話もないですから、何も分からないんです……ただ、つまり、そうなることとを願うだけです」

　自分にできる限りのことをしたと思うか？　改めてそう尋ねられた角田は、次のように語った。

「ドライバーとしては、例えばモントリオールのように、もっと良い結果が出せたレースがくつかあるのは明らかです。あのレースではポイント圏内にいたのに、自分のせいでポイントを失ってしまいました」

「でもそれ以外は、Q3にも進出しましたし、予選結果やレースの結果を比較してもらえれば明らかだと思います」

「僕としては明らかだと思いますが……それ以外は分かりません」

　またドライバー選考には、パフォーマンスだけを考慮すべきか？　そう尋ねられた角田は、次のように語った。

「他の要素もあるみたいですね……まあそれは、噂によればですが」

「でも、パフォーマンスだけを見れば、僕のパフォーマンスが良いのは明らかだと思います。中団グループ上位の他のドライバー全員と比べても、そうだと思います」

　そして契約については、どうなっているのか？　来年もRBのマシンを走らせることが明確に記されているのかと尋ねると、角田は彼らしい答えを返した。

「ヘルムートが言ったように、彼らは望んだことなら何でもできるみたいですね」

「正直に言うと、契約書をきちんと読んでいませんでした。だから、まあいいでしょう。でも今のところは、来年もこのチームかな……という感じですね」