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アイコニックSP量産への挑戦 2024年2月ロータリー開発専門部署が発足 マツダのクルマづくり

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アイコニックSP量産への挑戦 2024年2月ロータリー開発専門部署が発足 マツダのクルマづくり

まさかの発言にビックリ

東京オートサロン2024、最大のサプライズ。

【画像】マツダ「アイコニックSP」とロータリー搭載のマツダ車をみる 全161枚

それが、マツダのロータリー開発専門部署の2024年2月発足というニュースであろう。マツダの毛籠勝弘社長が記者会見の場で明らかにした。

登壇した毛籠社長は、2023年におけるマツダのモータースポーツ活動やファンフェスタでの成果を報告した。その流れで、ジャパンモビリティショー2024についても触れることになった。

当然、コンパクトスポーツカー「アイコニックSP」にも話が及ぶことが予想された。話の流れとしては、車両の基本スペックを紹介し、またパワートレインとしてはツインロータリー(ふたつのローターを持つロータリーエンジン)を動画を交えて説明した。

また実用性としては、ロータリーエンジンを発電機として使うEVであるためロングドライブでも充電への過度な心配が要らないこと。また、乗員二人が旅をするために十分なラゲッジスペースがあることも強調した。

会見現場で毛籠社長のプレゼンを聞きながら「まるで、量産を前提としたコンセプトモデルについて説明しているようだ」と感じた人が少なくなかったはずだ。その上で、会場にいた誰もが驚くようなサプライズ発言が飛び出したのだ。

ロータリー開発グループとは?

毛籠社長は「皆さまに背中を押されて、この夢に近づくべく、2月1日にロータリーエンジンの開発グループを立ち上げる」と言い切ったのだ。

「この夢」とは「アイコニックSP」で示したような「ロータリーエンジン搭載のコンパクトスポーツカーの量産」を意味する。ロータリーエンジンについては昨年「MX-30ロータリーEV」向けに新規開発した「8C」の量産を開始している。

筆者は昨年8月後半、マツダ広島本社で実施された、同モデル及び同エンジンに関する製品説明会に参加し、8C製造における加工工程の一部や8C組立ラインなどを視察している。

このように、マツダとしてはすでにロータリーエンジンの開発と製造が企業活動として走り始めているのだ。その上で、今回毛籠社長が「ロータリーエンジンの開発グループ」という表現を使ったところに注目したい。

要するに、この「開発グループ」とは、既存の8Cを使ったツインローターや3ローターといった複数ローターを使う開発、または8Cそのものを改良したり、さらには別のエンジン型式のロータリーユニットにまで開発の考え方を広げるのか、といったロータリーエンジンの未来に向けた開発を検討する社内精鋭メンバーの集まりという形が連想される。

2018年廃止の開発グループが復活

「2024年2月、ロータリー開発グループ発足」というサプライズ発言による驚きが冷めやらぬ会見直後、毛籠社長に対して新聞など経済メディアを中心とした囲み取材が行われた。

その中で、中国地方の新聞の記者から「2024年2月、ロータリー開発グループ発足」の詳細について質問が出た。それに対して毛籠社長が次のような発言をしている。以下、箇条書きとする。

・2018年に解散したロータリー開発グループを再結成するかたち。
・基幹となる社員30人程度で立ち上げる。
・マツダのエンジン開発はガソリン/ディーゼル/ロータリーなど総括的に行うのが特徴。その中で、同グループはロータリー開発にフォーカスする。
・マツダが今後カーボンニュートラルを進める上で、マルチソルーションとして、ユーザーに対して選択の自由を提案していく。その中で、マツダの資産としてロータリーのあり方を再構築する。
・電動化との相性はもとより、過去には水素ロータリー燃料車を発売するなど、環境車として社会貢献できる可能性がある。

以上のようなコメントなのだが、さらに注目の発言があった。それは…

「アイコニックSP」実現を目指す

記者会見の中でも「極めて大きな反響(量産を求める)熱烈な声に対して(マツダとして)感激した」とアイコニックSPに対するマツダの受け止めを示した。

その上で「(量産を)なんとか実現できるようにスタートを切ろう」というのが、ロータリー開発グループ復活の最大の理由だというのだ。

ただし、大きなモーター出力に対応するためのローターの複数化などでは、音/振動/燃費など様々な技術課題があることは確かだろう。

それでも、マツダの真骨頂である「あくなき挑戦、というスピリットで立ち向かう」という、前のめりな姿勢をマツダトップが自ら示すことで、社内が奮起することを期待しているというのだ。

では、アイコニックSPが量産された場合、どんなモデルになるのか? この点について、将来予想を含めて今回、毛籠社長からコメントはなかった。

はたして、次世代「RX-7」になるのか、それとも第五世代「ロードスター(NE)」への搭載もありなのか? それとも「RX-9」を名乗るような、次世代マツダのまったく新しいフラッグシップカーが登場するのか?

いずれにしても、マツダが繰り広げるワクワクドキドキなクルマ作りに、クルマファンは目が離せないことは間違いない。

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みんなのコメント

16件
  • suzuki
    いやもうホント後が無いよ。ロータリー知る世代も減る一方だし。何で似たようなSUVばかり出すかな?
    今の車種ラインナップではマツダの持ってるものが引き出せていない。すぐ打ち切られると思ってた86でさえもう何年も続いてるのに。
  • ra3********
    市販化されたとしても似ても似つかない姿になってるとか庶民には買えない値段で販売される。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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