大きく進化したのは「ドライ性能」
コンチネンタルタイヤの日本法人、コンチネンタルタイヤ・ジャパンがことし1月に発売したのが「オールシーズンコンタクト2」。同社のオールシーズンタイヤの2世代目にあたるこのモデルをメインにした記者勉強会が開催された。
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製品説明を務めたのは、コンチネンタルタイヤ・ジャパンの小川直人マネジャー。オールシーズンコンタクト2では、タイヤの骨格にあたるカーカスや、タイヤ内部のインナーライナーに低ヒステリシスの新素材を採用。また、パターンの改良によりトレッド面が接地する際の力のかかり方を最適化。これらの進化により、燃費性能と耐摩耗性能を向上させている。
また、パターンの改良によりトレッド剛性も向上し、ドライビング性能にも貢献しているという。排水性も改善し、安全や対ハイドロ性能にも留意。環境性能だけでなく、走っても楽しめるタイヤだと主張する。
もちろん、タイヤにはもっとも重要な安全性能も欠かしていない。コンチネンタルが自社で認定したコンパウンドにのみ与えられる呼び名である「チリコンパウンド」を5種類ブレンド。同社でもっともバランスが取れたコンパウンドであり、冬の冷えた路面から温暖な時期まで、またドライ・ウェットに至るまで、確実なグリップ力とハンドリング性能、ブレーキング性能を発揮するとしている。
ただし、オールシーズンタイヤは都市部に住むユーザーの「第3の選択肢」であることも強調する。オールシーズンコンタクト2は、タイヤの交換にかかるコストやタイヤを使用しない期間の保管場所に悩むユーザーへの提案であり、季節に関わらず相応のマイレージを走破するユーザーには夏冬に応じたタイヤへの履き替えを推奨している。
日本ではこれからどう動く?
日本におけるオールシーズンタイヤ戦略は同じくコンチネンタルタイヤ・ジャパンのフォンローロン・シュ氏から語られた。
シュ氏は、オールシーズンタイヤは日本では未だ低い割合にすぎないが、市場は伸長していると話す。このたび登場したオールシーズンコンタクト2では、先に書いたとおりドライでの環境性能・走行性能・安全性能を向上させ、欧州のタイヤラベリングではサマータイヤに比肩する評価を得たとする。もはやオールシーズンタイヤはどっちつかずの中途半端なタイヤではなくなったと強調する。
コンチネンタルのイメージがある高級セダンのみならず、コンパクトカーやミニバンまで、幅広い純正適合サイズを揃える。もちろんランフラットの用意もある。
この日最初に登壇したコンチネンタルタイヤ・ジャパンのニコラオス・キリアゾプロス社長とシュ氏は、サマータイヤのユーザーに、不測の事態や不意の降雪に備える選択肢としてのスペックをさらに磨き上げたとして、選ばれる自信をのぞかせた。
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