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異例の祭典に パリ・モーターショー2022 まとめ 注目はフランス車と中国車

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異例の祭典に パリ・モーターショー2022 まとめ 注目はフランス車と中国車

いつになく小規模な開催 中国車の存在感

前回のパリ・モーターショーから4年。控えめに言っても、その間に多くの変化があった。モーターショーそのものも、実に大きく変わった。今年のパリは、自動車業界の動揺をそのまま反映したようなイベントと言える。

【画像】パリ・モーターショーの注目発表は?【展示された各車両を写真でじっくり見る】 全78枚

会場の広さ(2フロアの1ホールで、しかも詰め込みすぎ)にしても、出展するメーカーの数にしても、いかに小規模なものであるかがわかるだろう。シトロエンは姿を見せず、ステランティス傘下のジープ、プジョー、DS、そしてルノー、アルピーヌ、ダチアが主要な参加企業として名を連ねるのみだった。

だが、注目すべき点は多い。特に、ステランティスのCEOであるカルロス・タバレス氏は欧州の政治家に対して、欧州市場で販売される中国車に関税を課すか、欧州車に有利な補助金を与えるよう要求しており、今回のモーターショーの隠れたサブテーマとなっていた。

パリ・モーターショー2022は、開催規模こそ小さいものの、大変革を迎える自動車業界を鮮明に映し出したスナップショットであり、非常に興味をそそるものだった。タバレスCEOは前夜、フランスのマクロン大統領との夕食会で、欧州自動車産業の存亡の危機を伝えるメッセージをメディアに発信している。

マクロン大統領が自ら会場内を歩き回り、さまざまな展示に触れていたこと自体も、今年の目玉展示と言えるかもしれない。彼が最初に訪れたのは、フランス政府が投資しているルノーだ。大統領は投資状況を確認しながら、ルノーの新型車発表を目にしたことだろう。

ルノーの新型EV「4」のコンセプトモデルである4Everのスタイリングとポジションが、ルノー傘下のダチア車に似ていることを指摘する声は多く、これはダチアがいかに個性的なスタイルを切り開いてきたかを表す賛辞なのかもしれない。ダチアのコンセプトカー、マニフェストは、ブランドの未来を予感させるものだった。アルピーヌのブースでは、水素エンジン・コンセプトカーが未来に向けた「マニフェスト」を掲げている。

ステランティスの目玉展示の1つがジープだった。新型EVアベンジャーは、欧州向けに設計された電動のコンパクトSUVである。ジープはこれを「ゲームチェンジャー」と呼んでいるが、トレンドに沿ったものであることは間違いなく、これまでのモデルにあった荷物(CO2排出)もない。

プジョーは、ステランティスで最も大きな存在感を示していた。セダン、ハッチバック、クロスオーバーSUVをミックスした新型408が主役だったが、新たなコンセプトカー「インセプション」を今年後半に発表する計画を明らかにしたのである。プジョーには自信に満ち溢れた雰囲気があり、これからさらに成長しようという勢いが感じられた。

一方、ドイツのメルセデス・ベンツはショーには参加せず、新型EQE SUVのオンライン発表で大忙し。ルノーは昨年、BMWの本拠地ミュンヘンで開催されたモーターショーに参加したが、BMWからの恩返しはなかった。したがって、来年の9月にミュンヘン・モーターショーが開催されても、フランス企業の存在感はあまり期待できない。

ドイツ勢と日本勢が参加を見送った結果、残りのフロアは中国の自動車メーカーに委ねられることになった。長城汽車は昨年のミュンヘンと同様に、傘下ブランドのオーラ(Ora)とウェイ(Wey)を出展。欧州市場への本格参入は間違いなさそうだ。BYDは3台の新型EVを持ち込んだが、そのうちの1台はテスラ・モデル3のライバルと目されるコンパクトセダン、シールで、米国の巨人を打ち負かそうという気合に満ちている。

中国の自動車メーカーの製品は、年を追うごとに魅力を増していくが、その進化を間近で、しかも既存メーカーと比較しながら確認できるのがモーターショーである。ステランティスのタバレスCEOは、モーターショーに行かなくても中国メーカーの脅威を知ることができるだろうが、我々記者にとってモーターショーは、業界の変容を肌で感じられる「るつぼ」である。規模が小さくとも、その意義は健在であった。

アルピーヌA110 E-Ternite

A110 E-Terniteは、電動化されたアルピーヌの未来を垣間見せるEVプロトタイプで、今後発売されるEVモデルの軽量化と俊敏性を紹介している。

アルピーヌ初の走行可能なEVであり、初のドロップトップモデルでもある。剛性やシルエットに与える影響を最小限に抑えるために、ルーフ部分を取り外し可能にしているのが特徴だ。

アルピーヌA110 R

アルピーヌの発表を心待ちにしていた編集部は、まず、ハードコアなA110 Rを目にした。

今月末に発売されるRは、A110ファミリーのトップに君臨し、アルピーヌの中核をなすモデルである。スワンネックスポイラー、強化されたシャシー、リアディフューザー、新形状のサイドスカートを備え、車重は1082kg(標準車比34kg減)と軽量化された。

さらに、高性能のA110 Sよりも車高が10mm低く設定され、油圧調整式ダンパーで「究極のオン・ザ・トラック・エクスペリエンス」を実現するという。遮音材を排除し、カーボンファイバー製パーツをふんだんに使用した、シンプルなモデルだ。ポルシェ・ケイマンGT4のライバルとなるだろう。

アルピーヌ・アルペングロー

アルピーヌは、10月13日(木)に公開された新しいコンセプトカー、アルペングローの実車をモーターショーに持ち込んだ。アルペングローは、アルピーヌの次世代モデルにインスピレーションを与えるものとされる。

レーシングカーのような堂々たるシルエット、フロントライトバー、ワイドディフューザー、そしてマクラーレンのソーラスGTに似たコックピットデザインを備えている。最大の特徴は、水素を燃料とする水素エンジンを搭載していることだろう。

BYD

中国の自動車メーカーBYDは、クロスオーバーの「アット3」、セダン「ハン(漢)」、SUV「タン(唐)」の3つの新型EVを2022年内に欧州でリリースする構えだ。パリ・モーターショーでは、それらの実車が披露されている。

ダチアのブランドイメージ一新

ルーマニアの自動車メーカーであるダチアは、新しいブランドロゴとエンブレムを披露した。また、ブランドカラーとしてカーキグリーンを採用し、シンプルでありながらタフで信頼性の高いクルマ作りと、新しい方向性を強調する。新しいロゴとエンブレムは、2022年後半からすべての新車に導入される予定。

ダチア・マニフェスト

ルーマニアの自動車メーカーでルノー傘下のダチアは、「羽のように軽いオフロードバギー」と銘打つマニフェスト・コンセプトを披露した。市販化の予定はないが、今後の市販車に導入される可能性のある新技術を数多く搭載している(ただし、ドア、窓、フロントガラスはない)。

四輪駆動、肉厚なタイヤ、高いシートポジションを持つマニフェスト。完全防水で、軽量かつ持続可能な素材で構成されているという。今回のモーターショーにおけるダチアの主役であった。

ダチア・ジョガー・ハイブリッド

ダチアの新型MPV、ジョガー・ハイブリッド。2023年初頭に発売予定で、ルノー・クリオEテックやキャプチャーEテックと同じ1.6Lガソリンエンジンをベースとするハイブリッドシステムを搭載する予定だ。

ハイブリッドのMPVとしては最も安い部類に入るようで、英国向けの価格は約1万9000ポンド(約320万円)になると予想される。

DS 3のフェイスリフト

DS 3クロスバックは改良を受け、フロントエンドがよりスマートなデザインとなり、EV仕様のEテンスもパワートレインに手直しが入った。また、同名のハッチバックの販売を終了したことから、車名は「DS 3」に変更された。

欧州、特に母国であるフランスにおいては、重要な車種であることに間違いはない。

長城汽車

長城汽車は、EVブランドとしてオーラを立ち上げ、欧州市場に新型キャットを導入しようとしている。また、パリ・モーターショーでは、「コーヒー01」を筆頭に、ウェイ(Wey)ブランドで高級車市場に参入する計画も明らかにした。

ウェイ・コーヒー01(Wey Coffee 01)は、ガソリンエンジンと2基の電気モーターを組み合わせたPHEVで、システム総出力475psを誇る高級SUVである。40kWhのバッテリーを搭載し、電気のみで150kmの走行が可能とされている。

ホピウム・マキナ

ホピウム(Hopium)は、フランスの新興自動車メーカーで、パリでは同社初のモデルであるマキナを公開している。水素燃料電池を活用することで高級車セグメントでの地位を確立することを目指している。

販売価格12万ユーロ(約1760万円)とされるマキナは、1000kmの航続距離を誇り、3分で水素を補給できるという。電気モーターの最高出力は500ps、0-100km/h加速は5.0秒以下。

ジープ・アベンジャー

新型アベンジャーは、ここ数年でジープ最大級の発表と言えるかもしれない。DS 3やオペル・モッカなどに採用されているステランティスのECMPプラットフォームを採用する、ジープ最小の電動SUVである。レネゲードより小型というサイズ感と、何よりBEVであるという点で、大いに注目を集めるだろう。

二輪駆動と四輪駆動が設定され、航続距離は400kmを見込む。欧州では2023年前半に発売予定で、日本への導入計画もある。

ジープ・アベンジャー4×4

ジープ・アベンジャーのオフロード性能を強化したコンセプトモデルも公開された。エクステリアを変更し、過酷な地形に対応するための追加装備が特徴だ。

標準のアベンジャーよりも大きなフェンダーと広いトレッドを持ち、将来の4xeモデルを予告しているという。

ジープ・グランドチェロキー4xe

今年初めに北米でV6とV8のガソリンエンジンを搭載して発売されたグランドチェロキーが、花の都パリに登場。グランドチェロキーとしては初めて、2.0Lの4気筒ターボに2基の電気モーターを組み合わせたPHEV「4xe」となる。

合計出力380ps、最大トルク65kg-mを発揮するパワフルなモデルで、400V 17kWhバッテリーを搭載。電気のみの航続距離は40km、燃費は30km/l弱と謳われている。

メルセデス・ベンツ EQE SUV

メルセデス・ベンツは、10月16日に開催された別のオンラインイベントで、新型EQE SUVを発表した。

メルセデスの電動ラインナップの中で、EQCの上に位置するモデルであり、通常のEQEセダンとEVA2プラットフォームを共有している。航続距離をある程度犠牲にする代わりに、力強いスタンスとより広い室内空間を実現している。

2023年初頭に欧州で発売される予定で、価格は約10万ポンド(約1690万円)と、メルセデスにとって2番目に高価なモデルとなる。モデルレンジのトップは、最高出力687psのAMGモデルである。

モビライズ・リモ

主にタクシー、ハイヤー、社用車向けに開発されたルノー傘下のモビライズの新製品。最高出力149psと最大トルク26.5kg-mの電気モーターを搭載し、0-100km/h加速9.6秒、最高速度140km/hを実現している。

Namx HUV

欧州の新興ブランドNamxが発表したHUVは、ピニンファリーナがデザインした水素燃料電池車。6つの水素カプセルを搭載し、最大800kmの航続距離を実現するとされている。

エントリーモデルでは最高出力300ps、上位モデルでは550psを発揮するという。

オーラ・ファンキーキャット・セダン

長城汽車傘下のオーラが欧州に導入するEVハッチバック、ファンキー・キャットのセダン版。パリ・モーターショーで初めて公開された。

オーラ初の4ドア・セダンであるこのモデル(コードネーム:EC24)は、2種類のバッテリーサイズが用意され、1回の充電で最大700kmを走行できるという。欧州ではハッチバックとともに販売される予定だ。

プジョー408

プジョーは、スタイリッシュでキザなデザインの新型408を一般公開した。欧州では2023年の発売予定だ。

308と同じプラットフォームをベースにした408は、フォルクスワーゲンTロックやBMW X2に対抗する、独特のシルエットを持った車種となる。しかし、室内空間に妥協はないようだ。ヘッドルームの狭い508とは異なり、408は実用性を重視しているとのこと。

プジョーの最新レイアウトであるiコックピットを採用し、デジタルディスプレイと10.0インチのタッチスクリーンを搭載。欧州向けには、2種類のプラグインハイブリッド車と1種類のガソリン車が設定される予定。

ルノー4

欧州のクラシックカーとして名高いルノー4が、EVとして復活する。ルノーが今後7年間に発売する7台のEVのうちの1台で、2025年に市場投入が予定されている。新型5と並んで、スタイルにこだわる消費者をターゲットにしたモデルとなる。

パリ・モーターショーでは、オフロード仕様のコンセプトモデルが公開された。

ルノー5のレーシング・コンセプト

初代ルノー5の誕生50周年を記念して、ドリフトモードを搭載したEVコンセプト「R5ターボ3 E」という奇抜なクルマが制作された。

市販モデルではないが、巨大なリアタイヤ、2基の電気モーター(379ps)、42kWhのバッテリーを搭載。車重はわずか980kgと非常に軽量だ。

インテリアはクラシックなコンセプトカーそのもの。レーシングシートとモジュール式の電子ディスプレイを備えながらもレトロに仕上げ、ノスタルジーとモダンを両立させている。

ルノー・オーストラル

ルノー・オーストラルは、カジャーの後継車種として2023年に欧州で発売予定の中型SUV。アライアンスパートナーである三菱、日産と共同開発した第3世代CMF-CDプラットフォームをルノーとして初めて採用している。

ルノーの新しいスタイリングだけでなく、2種類のハイブリッドシステムも導入する。1.2L 3気筒または1.2L 4気筒に電気モーターを組み合わせ、出力は140psから200psと幅広い。燃費は最高26km/lを達成するという。

ルノー・セニック・ビジョン

ルノー4とともに、次世代ラインナップを構成する1台がルノー・セニックだ。セニックとは、1991年から2022年まで生産されていたMPVと同じ車名だが、2024年に大胆にも電動SUVとして復活する。

パリ・モーターショーでは、燃料電池を併用した先鋭的な電動パワートレインのコンセプトカーとして公開された。市販モデルでは完全なBEVとして販売される見込み。

新型メガーヌEテック・エレクトリックの上に位置する新型セニックに期待したい。

現地レポート(10月17日の会場の様子)

10月17日(月)07:00

ダチアのデザイン責任者デヴィッド・デュラン氏と、兄弟ブランドであるアルピーヌのデザイン責任者マルク・プーラン氏が、それぞれのコンセプトカー(アルペングローとマニフェスト)について話しているのは面白い。見た目の類似性はまったくないものの、軽量化、効率の最大化、必要不可欠な機能の搭載というアプローチにおいて、この2台のコンセプトカーは非常によく似ているという。「ダチアではライフスタイルを重視し、アルピーヌではスポーツ性を重視していますが、いくつかの価値観は共通しています」とデュラン氏。プーラン氏は、両者が完成品を見せ合うまで、どちらも「マニフェスト」と呼ばれていたことを明かした。(フェリックス・ペイジ、以下FP)

07:15

ダチアがマニフェスト・コンセプトを披露。チェコの競合であるスコダのように、アウトドアやアクティビティに焦点を当てたブランディング戦略をとっている。デザイン責任者のデヴィッド・デュラン氏は、他社が同じような理念を持っていることについてどう思うかと記者に問われ、こう答えている。「心配はしていません。スコダの製品は当社よりも高価で、異なる分野にあるからです」(FP)

07:30

最初に注目を集めたのは、新型ジープ・アベンジャー。見た目もよく、欧州でのジープの販売台数を大きく伸ばしそうな予感がする。(レイチェル・バージェス、以下RB)

07:45

BYDの巨大なブースは、欧州市場での成功の可能性を象徴しているに違いない。クロスオーバー、大型SUV、ラグジュアリーGT、高級セダンの4モデルをラインナップし、某カリフォルニアのEVブランドに照準を合わせていることに、疑問の余地はないだろう。(FP)

08:00

思いがけない発見があった。「アメリカン・カー・シティ」だ。エスカレードやラムTRXなど、4台のバカでかいクルマが並んでいる。欧州で売れるのだろうか……。(RB)

08:15

プジョー9X8(ル・マン・ハイパーカー)の実物を初めて見た。超カッコイイ。その後ろにあるのは508 PSEで、かなり近い関係にある市販モデルだ。WECへの取り組みによって、プジョーがさらに楽しいクルマになることを願っている。(RB)

08:30

今年のパリは量より質。2階建ての1ホールに凝縮された小さなショーだ。しかし、新車発表の数は多く、ステランティスのカルロス・タバレスCEOやルノーのルカ・デ・メオCEOなど、業界屈指のエグゼクティブが顔を揃えている。(マーク・ティショー、以下MT)

08:45

このモーターショーでは、適切な役員が適切な時間に適切な場所にいて、ジャーナリストと何百ものインタビューを行うことができるよう、何週間にもわたって計画が練られてきた。しかし、エマニュエル・マクロン大統領の訪問が決まると、すべてがぶっ飛んだ。フランスのシークレットサービスが警戒に当たるため、すべてのブースは1時間前までに片付けなければならず、インタビューのスケジュールも宙に浮いてしまったのだ。(MT)

09:00

いやいや、これぞモーターショーの醍醐味。トップと新車のスナップを狙う人だかりで、ブースは何重もの人垣に囲まれている。ルノーのルカ・デ・メオCEOはフランス語で話し、フランス市場に特化したショーであることを実感する。この後、英語で話してくれるそうだ。(RB)

09:15

ルノーは、マクロン大統領の到着が迫る中、大急ぎでブースを閉鎖した。ルカ・デ・メオ氏をはじめ、ルノーの幹部は少し緊張しているようにも見える……。(MT)

09:30

ルカ・デ・メオ氏がセアト(スペインの自動車メーカー)のCEOを退き、ルノーのトップに着任した後、セアトに目立ったニュースは見られない。ルノーを黒字にすること、日産との厄介な提携をマネジメントすることなど、現在の課題が大きなものであることは間違いないが、彼はストレスを見せない。まるですべてを受け入れているかのように見える。(RB)

09:47

ついに現れた。フランスのエマニュエル・マクロン大統領が、ルノーのルカ・デ・メオCEOと談笑している。マクロン大統領は、これで最近のストライキから注意をそらすことを望んでいるだろう……。(RB)

10:01

プジョー408はランボルギーニ・ウルスに似ていると言われている。デザイナーのマティアス・ホッサンはそれについてどう感じているのだろうか?「まあ、キャラクターという点では、かなり自己主張が強いですね。悪くない比較です」(FP)

10:14

記者はフランスに短期間住んでいたことがあるが、小さなエクサム(Aixam、仏の超小型車メーカー)についての不平不満が今でも頭から離れない。もちろん今はEVもあるし、今となってはその魅力に驚かされるけれど。(FP)

10:38

ルノーのデザイン責任者ジル・ヴィダルは、SUVの「賞味期限」について話してくれた。彼は、SUVの車体寸法を小さくしながら、同じように広いインテリアを作ることが目標だと話す。それはもちろんEVのロングホイールベースのフラットアーキテクチャにも当てはまるものだという。奇抜なルノー4コンセプトについて、ボンネットのハンドルは残らないと言っているが、これは驚きではない。(RB)

11:03

DSの販売台数がアウディを上回っている国がある。アルゼンチンだ。DSのベアトリス・フーシェCEOは、アルゼンチンには根強いフランス文化があり、それがDSの牽引力となり、高級車市場ではメルセデス、BMWに続く3位になったと語っている。(RB)

11:18

昔のモーターショーと比べると、パリは小さく感じる。しかし、主要な出展メーカーの1つであるプジョーは、このような物理的なイベントはブランドの価値観を伝える上で重要だと考えている。デザイン担当のマティアス・ホッサンはAUTOCARに対し、「デジタルでもコミュニケーションは可能」だが、408のようなまったく新しい製品は、実物で見せるのが一番だと語った。一方、CEOのリンダ・ジャクソンは次のように述べている。「パリ・モーターショーは、自動車産業にとって素晴らしいイベントであり、自動車の歴史に革命をもたらすような大きな変化について考える時間を与えてくれます」(FP)

11:38

マクロン大統領は、プジョーの新車に近づこうと躍起になっていた。プジョー208は、欧州で最も売れている乗用車であり、同時に最も売れている電動ハッチバックでもある。そして、フランスでは最も売れているEVでもあるのだ。(FP)

12:00

自分の帝国がどんなに大きくなっても、ステランティスのCEOであるカルロス・タバレスは、チームと常に連絡を取り合っている。DSのベアトリス・フーシェCEOは、週に2~3回タバレスと話すという。「彼は今まで(グループが小さかった頃)と同じように話しやすい」とのこと。(MT)

12:16

カルロス・タバレス氏とのインタビュー。中国の自動車メーカーに対し欧州での輸入税を課すこと、EU7の排ガス規制を廃止すること、そしてアルファ・ロメオの将来が担保されていることなど、発言に事欠かない人物だ。(MT)

12:20

ダチアのブースにボルダリング用の壁が。これは斬新。おそらく、障害を克服する、あるいは製品戦略を「スケールアップする」というメタファーがあるのだろう。あるいは、我々記者がショーの途中でちょっとした運動をするのが好きだと思われているのかもしれない。(FP)

12:31

A110 Rは、数年後にアルピーヌの電動スポーツカーが登場する前の最後のイテレーション(開発)になると、アルピーヌのプロダクト・パフォーマンス責任者であるソバニー・アンは明らかにした。軽量化(車重01082kg)のほとんどは、カーボンパーツと特殊なタイヤの使用によるものだと彼女は説明する。(MT)

12:43

アルピーヌのアルペングロー・コンセプトは、アルピーヌ車の未来を反映しているらしい。確かにわくわくするが、コンセプトの特徴である「水素」を導入するという確固たる計画はない。(RB)

13:01

新型408のリアエンドは、あまり気に入られていないようだ。最近のプジョーに比べれば、ちょっとうるさいかもしれない。(MT)

13:30

フランスの新興メーカー、ホピウム(Hopium)のブースには、クルマ、ターンテーブル、そしてロゴがある。ミニマルであるが、がらんとしていて、未完成に見える。人を引きつけるような展示ではない。アンダーコートの上にカラーを散りばめてもいいのではないだろうか。(MT)

13:57

中国企業はたくさん来ているし、抜け目のない動きだと思う。これまでのモーターショーにあったような質量や壮大さが今年はないため、まだ確立されていないブランドにもアピールの余地があるということだろう。ドイツの巨大メーカーと競合するわけでもなく、モーターショーを訪れた消費者は、比較的無名の企業のブースにも目を向けるかもしれないのだ。賢いやり方だと思う。(RB)

14:29

ベトナムのビンファストVF8が、ルノー・カジャーとアルファ・ロメオ・トナーレを掛け合わせたものに見えるのは自分だけだろうか?(RB)

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