ハースは、多くのチームがアップデートを持ち込むF1スペインGPであえて動かず。7月のフランスGPでアップデートを行なうべく、準備を進めている。
しかし、そんな中でもハースは好パフォーマンスを発揮。ケビン・マグヌッセンが8番手、ミック・シューマッハーも初のQ3進出で10番手となった。
マグヌッセンを0.074秒上回り、予選7番手となったバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)は、ハースの速さに戸惑いを見せた。
「アップデートがなければ、今日の7番手はなかったと思う」と、ボッタスは話した。
「ただ、唯一混乱しているのは、ハースがアップデートをしていないことだ。彼らは……時々そこにいるから、よく分からないんだ!」
ハースのチーム代表であるギュンター・シュタイナーに、ペースの謎を明かすよう求めると、彼はアップデートを投入することでむしろ遅くなる可能性があると示唆した。
また、よく知るコースでアップデートをしないという決定は、チームが持つベースラインをより深く理解するのに役立ち、それによって今後のレースでより適切なアップデートを導入することが可能になると説明した。
「もし我々がアップデートしていたら、と想像できるかい? もしかしたらポールポジションにいたかもしれない!」と、シュタイナーはジョークを飛ばした。
「私はいつも、クルマのスイートスポットを見つける必要があると言っている。バルセロナにアップデートを持ち込むのは、サーキットを知っているからだろうが、サーキットを知っているからこそ、このクルマのベストを引き出すのにいいタイミングだと考えていたんだ」
「マイアミやジェッダのようなサーキットに行くと、自分のやり方がよく分からず、データもあまりないので、そのサーキットに合ったものを探そうとする。でもここでは、もう少し深くマシンを見ることができる」
「もしアップデートをしていたら、それを理解することはできなかっただろうし、もしかしたら速くなるどころか遅くなったかもしれない。だから我々はこのマシンを最大限に活用し、今後のレースでそのベースを維持したまま、アップデートを行なうつもりだ」
開幕戦バーレーンGPでマグヌッセンが5位入賞を果たしたハースだが、サウジアラビアGPではマグヌッセンが9位、さらにオーストラリアGPではポイントを獲得できなかった。そうした一貫性の無さが、ハースのアップデート戦略を決めた大きな要因になったという。
「私としては、まだ我々はこのクルマを理解できていないと思っていたのだ。というのも直近のレースを見ると、我々のパフォーマンスはあまりにアップダウンが激しく、サーキットごとに速くなったり遅くなったりしていた。だからこのクルマをよく理解する必要があったし、それが功を奏したのだと思う」
「誰もがアップデートしている中で、我々は前方のマシンに近づいている。今後のレースでもこのレベルを維持し、クルマからもっとパフォーマンスを引き出せるよう学んでいきたい」
「いつも同じというわけにはいかないだろうが、少なくともアップデートなしでレベルを上げることができた」
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