現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「炎天下の暑い車内」キンキンに冷やしたい!「最速のクルマ冷却方法」ついに判明! “実験”が導き出した「まさかの手段」と気を付けるべき“注意点”とは

ここから本文です

「炎天下の暑い車内」キンキンに冷やしたい!「最速のクルマ冷却方法」ついに判明! “実験”が導き出した「まさかの手段」と気を付けるべき“注意点”とは

掲載 32
「炎天下の暑い車内」キンキンに冷やしたい!「最速のクルマ冷却方法」ついに判明! “実験”が導き出した「まさかの手段」と気を付けるべき“注意点”とは

■実験で明らかになった「最速の冷却方法」とは

 夏が近づき、ときには真夏日と思えるほど暑い日もある季節になりました。この時期、炎天下に長時間駐車していたクルマの車内は耐えられないほどの高温になります。
 
 それでも急いでクルマを使わないといけない場合、できるだけ早く車内の温度を下げたいところ。では一体どうすれば最速で車内を冷やすことができるのでしょうか。

猛暑で激売れ、クルマのサンシェード しかし過信は禁物? 効果はどれほど

 路上トラブルを解決するロードサービスをおこなうJAF(日本自動車連盟)は、「夏の駐車時に車内の温度を最も早く下げる方法」について、実験を行っています。

 その実験内容は、「ドア開閉」「冷却スプレー使用」「エアコン(外気導入)」「エアコン(内気循環)」「エアコン+走行」という5つの方法を試すというもので、公平を期すために同じ車種かつ同じボディカラーのクルマを5台用意。

車内温度が55度になったタイミングでそれぞれ違う方法で車内の冷却に挑み、経過時間ごとの温度変化を測定しました。

 その結果、最も早く車内の温度が下がった方法は「エアコン+走行」となりました。

 具体的には、まずはクルマの前後の窓を全開にし、エアコンを外気導入に切り替えたうえで設定温度をLo(最低)に下げて走行。その状態で2分経過してから窓を閉め、エアコンを内気循環に切り替えて3分間走行するというものです。

 この方法を用いたところ、スタート時には55度だった車内温度がわずか5分で28度まで下がりました。

 では、他の方法はどうだったのでしょうか。

■車内を冷ました後に気を付けたい「注意点」とは?

 次に早く車内を冷却できたのは「エアコン(内気循環)」で、窓を開けずに温度設定を最低にしたエアコンを内気循環で作動させたところ、10分後に27.5度まで下がりました。

「エアコン(外気導入)」では、窓は開けずに温度設定を最低にしたエアコンを外気導入で作動させる方法でしたが、10分後にようやく29.5度に下がりました。

「ドア開閉」は、エアコンを使わず助手席の窓だけを開け、運転席のドアを5回開閉して車内の熱気を逃す方法で、結果は47.5度までしか下がりませんでした。

 最も時間がかかったのは「冷却スプレー使用」で、エアコンは使わず、冷却スプレーをシートに10秒ほど吹きかける方法です。結果は50.1度と最も下がらない方法になりました。

 これらの結果を見ると、真夏の暑い車内の気温を最も早く下げたい場合には「エアコン+走行」をおこなうことが最適でしょう。

 このテスト結果についてJAFは、「エアコン+走行」は短時間で温度を大きく下げられるだけでなく、「燃料の消費量」や「排ガスの抑制」といった環境面においてもメリットが多いとのこと。

 ただし、たとえ車内温度が下がったとしても、ハンドルやダッシュボード、シートベルトの金具などはまだ熱いままということもあるので注意してください。

※ ※ ※

 JAFの検証結果から導き出された「車内温度を最も早く下げる方法」。もし今後車内をじっくり冷やす時間がない場合には、実験のように外気導入に設定し、エアコン全開・窓全開でしばらく走る方法を試してみてはいかがでしょうか。

 ちなみにJAFは、同実験の番外編として「バケツで3杯分の水を車体にかける(合計21リットル)」という方法も試したそうですが、車内温度は0.9度しか下がらなかったということで、どうやらクルマのボディを一時的に冷やしても車内の温度を下げる効果は無いようです。

関連タグ

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

ホンダ『プレリュード』、米国でも25年ぶりに復活へ…次世代ハイブリッド車として2025年投入
ホンダ『プレリュード』、米国でも25年ぶりに復活へ…次世代ハイブリッド車として2025年投入
レスポンス
「えっ…!」この道「ウインカー」出す? 出さない? 真っ直ぐも行ける「道なりカーブ」どうする!? 「正解」の曲がり方とは
「えっ…!」この道「ウインカー」出す? 出さない? 真っ直ぐも行ける「道なりカーブ」どうする!? 「正解」の曲がり方とは
くるまのニュース
ベン・キーティングがWEC復帰、小泉洋史は外れる。コルベットZ06 GT3.Rのラインアップ確定
ベン・キーティングがWEC復帰、小泉洋史は外れる。コルベットZ06 GT3.Rのラインアップ確定
AUTOSPORT web
パイセンに続け!! 将来はトヨタで[WRC]のシートを掴むかもしれないラリードライバーの卵 
パイセンに続け!! 将来はトヨタで[WRC]のシートを掴むかもしれないラリードライバーの卵 
ベストカーWeb
ヒョンデの新型EV『インスター』、東京オートサロン2025で日本初公開へ
ヒョンデの新型EV『インスター』、東京オートサロン2025で日本初公開へ
レスポンス
クルマのホーンボタンには「ラッパのマーク」がないと違反! なんと「有名薬のラッパのマーク」を切り貼りしても「手書き」でもOKってマジか!!
クルマのホーンボタンには「ラッパのマーク」がないと違反! なんと「有名薬のラッパのマーク」を切り貼りしても「手書き」でもOKってマジか!!
WEB CARTOP
ブランドイメージ構築に課題? レクサスLBX 長期テスト(5) モデルの強みはNXと共通
ブランドイメージ構築に課題? レクサスLBX 長期テスト(5) モデルの強みはNXと共通
AUTOCAR JAPAN
[15秒でわかる]ブガッティの特別なガレージと展示台
[15秒でわかる]ブガッティの特別なガレージと展示台
レスポンス
実質約445万円で買える ホンダの燃料電池車[新型CR-V e:FCEV]は本気で買いたくなるほどのデキだったのか? 
実質約445万円で買える ホンダの燃料電池車[新型CR-V e:FCEV]は本気で買いたくなるほどのデキだったのか? 
ベストカーWeb
6速MTあり! ミツオカ最新「ビュートストーリー」がスゴい! 全長4m「ちょうどいいボディ」に超レトロデザイン×「豪華インテリア」採用! 「小さな高級車」どんなクルマ?
6速MTあり! ミツオカ最新「ビュートストーリー」がスゴい! 全長4m「ちょうどいいボディ」に超レトロデザイン×「豪華インテリア」採用! 「小さな高級車」どんなクルマ?
くるまのニュース
レッドブルのジュニアチームで5年目を迎える角田裕毅。ホーナー代表、2025年末で手放す可能性を示唆も、昇格も否定せず
レッドブルのジュニアチームで5年目を迎える角田裕毅。ホーナー代表、2025年末で手放す可能性を示唆も、昇格も否定せず
AUTOSPORT web
軽自動車サイズの布製タイヤチェーン「モビルシュシュ」が一般販売開始
軽自動車サイズの布製タイヤチェーン「モビルシュシュ」が一般販売開始
レスポンス
0-100キロ加速2.9秒! SL史上初PHEVのメルセデスAMG「SL 63 S Eパフォーマンス」は3350万円…日本仕様車は左ハンドルのみです
0-100キロ加速2.9秒! SL史上初PHEVのメルセデスAMG「SL 63 S Eパフォーマンス」は3350万円…日本仕様車は左ハンドルのみです
Auto Messe Web
新人コラピントは素晴らしいドライバーだ! 僚友アルボンが称賛。シーズン終盤にクラッシュ連続も「F1に相応しい存在」
新人コラピントは素晴らしいドライバーだ! 僚友アルボンが称賛。シーズン終盤にクラッシュ連続も「F1に相応しい存在」
motorsport.com 日本版
技術も力もいらない簡単装着! 持ってて安心な新タイヤチェーン「バイアスロン・イージーフィット」が雪道ドライブの最強の味方だった
技術も力もいらない簡単装着! 持ってて安心な新タイヤチェーン「バイアスロン・イージーフィット」が雪道ドライブの最強の味方だった
WEB CARTOP
制限速度を守ってる自分を抜かしていったクルマにオービスが光らないって納得いかん! なんで自動速度取締機は大幅にマージンをとってるの?
制限速度を守ってる自分を抜かしていったクルマにオービスが光らないって納得いかん! なんで自動速度取締機は大幅にマージンをとってるの?
WEB CARTOP
ミズノの「歩ける」ドライビングシューズ、新登場の高級モデル『ベアクラッチL』を試してみた
ミズノの「歩ける」ドライビングシューズ、新登場の高級モデル『ベアクラッチL』を試してみた
レスポンス
ホンダの新型ハイブリッドがすごい! しかも新開発!! 今のハイブリッドより圧倒的に楽しかった!!!
ホンダの新型ハイブリッドがすごい! しかも新開発!! 今のハイブリッドより圧倒的に楽しかった!!!
ベストカーWeb

みんなのコメント

32件
  • 画期的な方法でもあるかと思えば…
    みんな自然とやっている事だと思うが
  • なぜ同じ温度に下がるまでの時間を計測しないのか?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村