鈴鹿8時間耐久ロードレースに参戦する2号車DUCATI Team KAGAYAMAの加賀山就臣監督は、耐久レースという未知の戦いを前にチームの現状を語った。
DUCATI Team KAGAYAMAは2024年シーズン、ドゥカティ・パニガーレV4のファクトリーマシンを引っ提げて全日本ロードレースに参戦。スーパーバイク世界選手権でアルバロ・バウティスタがタイトルを獲得したマシンが日本に持ち込まれるということで、大きな注目の的となった。
■8耐デビューのヨハン・ザルコ、鈴鹿に慣れるためにもトップ10予選歓迎? 敵は「クーラーの寒暖差」とも
全日本ロードでは開幕から常に表彰台を争う活躍を見せたTeam KAGAYAMAだが、彼らは伝統の鈴鹿8耐にも参戦を決定。全日本を戦う水野涼に加え、ハフィス・シャーリン、ジョシュ・ウォータースというラインアップで、8耐にも殴り込んできた。
7月19日に開幕した8耐で、Team KAGAYAMAは予選2番手を確保。EWC(世界耐久選手権)フル参戦組のYART YAMAHAには敗れたものの、ホンダファクトリーチーム(Team HRC with Japan Post)を上回った。
20日にはポールポジションを争うトップ10トライアルがあるが、Team KAGAYAMAはここまで順調に進んでいるように見える。ただ、8耐1年目の今、何が起きるかわからないという不安はあると加賀山監督は語っている。
不安要素は潰して来たかと問われた時、監督は「いやいや、1年目ですよ」と答えた。
「だから分からない。何が起きるのか分からないという状況かな」
「(1発の走りでは)皆とどうにか同じようなタイムで走れているのかなというところはある。だけど8耐はそういうものじゃないと、それは十分に知っているので……決勝中に”何が完璧だ”っていうのは、どのチームもそう。そして他のチーム以上に、各パーツの本当のマイレージだったり耐久性だったりすべてチェックはしてきたけれど、やはり1年目なので、このコンディションではやれていないわけです」
「それはイタリアでも同じだし、日本でも同じです。そういった意味で、まだまだ未知数なので、(不具合が)無いようにつぶして、想定して開発をやってきたけど、実際はどうなるかわからない……というのが正直なところです」
「メーカー系、ファクトリー系でもそれで失敗することはあるんだからね。そこはファクトリー(チーム)ではないKAGAYAMAがここまで来れているのは、順調ということかもしれないですね」
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