プロドライバー向けドラレコサービスで傾向明らかに
高齢者の運転は危険――しかし運転行動を細かく見てみると、一概にそうとも言えない傾向がわかりました。
「やけに赤信号に捕まる…」には理由あり ドライバーが気づかない信号の仕組み
モビリティ・テクノロジーズ(以下MoT)は2022年6月27日(月)、法人向けのAIドラレコサービス「DRIVE CHART」のリスク運転情報から、シニア層とそれ以外の層とを比較した運転行動の傾向について発表しました。同サービスはドラレコ映像をAIが解析し、事故リスクの高い運転を検出、ドライバーの運転傾向を可視化するものです。
●年齢を重ねると発生率が高くなるリスク運転
「急加速」「一時不停止」が、若い世代と比べて多くなる傾向があるといいます。急加速は20 40代平均と比べ60 70代平均は約2.6倍、一時不停止は20 35歳平均と比べ約2.6倍40 70代平均は約1.6倍になるそうです。
●高齢ドライバーの方が発生率が低くなるリスク運転
「脇見」は40歳をピークに減少し、60歳には約半分になるとか。また「後退時後方不注意」も、20代より30 55歳平均の方が回数が多くなるものの、60 70代平均はやや減少するそうです。
MoTはこのデータから、ミドル世代は運転に油断がみられ、つい脇見をしてしまうなどの傾向が読み取れるといいます。
※ ※ ※
なお、「急減速」「急ハンドル」「車間距離不足」「速度超過」の4項目は、年齢による差異や傾向が見えにくいといいます。
MoTは今回の調査結果より、「他世代と比べて、シニア世代のみが事故につながりやすいリスク運転が多いとは言えない」と結論。年齢とともに増加傾向を示していた急加速や一時不停止は、ドライバーが意識することで減らせる運転行動だとしています。
なお、調査は以下の要領で実施されました。
・期間:2021年11月 2022年1月
・車種:指定なし
・会社数:37社(うちタクシー32社、営業車3社、トラック:1社、バス:1社)
・対象者:60歳以上の高齢者ドライバーを30名以上雇用している企業の20代70代のドライバー9183人の走行データ(オフィスが東京、神奈川、埼玉、千葉に所在)
・走行距離:3か月間で1000km以上を走行
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おおよそ5歳刻みになってる自動車保険の料率を見れば、どの年代で事故率が高いか一目瞭然。
若年層は高く、年齢とともに下がっていくが、65歳から徐々に上昇していく。