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【マセラティはいまが旬】「空=チェロ」の名を冠したMC20こそ究極の内燃機関搭載車!

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【マセラティはいまが旬】「空=チェロ」の名を冠したMC20こそ究極の内燃機関搭載車!

まずはMC20チェロのモデル解説

スーパースポーツカーの『マセラティMC20』といえば、ヨーロッパGT2クラス選手権に参戦している『マセラティGT2』のベース車となったことで有名だ。

【画像】オープンにもクーペになるマセラティMC20チェロとマセラティの歴代スパイダー・モデルたち! 全91枚

2004年にデビューした伝説の『MC12』、そのレガシーを引き継いだGT2のベース車になるほどのハイパフォーマンスカーなので、市販車とはいえ、MC20は設計の初期段階からモータースポーツへの参戦を前提にしていたといえる。

そのため、クローズドコースで戦うために用意された3リッターV6ツインターボのネットゥーノ・エンジンを搭載。最高出力は630psで、圧倒的な運転性能を備えている。

今回レポートする『マセラティMC20チェロ』は、MC20のオープントップバージョンで、マセラティは『広い空の下で運転する歓びや楽しさを追求したモデル』だと謳っている。

レーシングエンジンで用いられるプレチャンバー燃焼技術を市販車として世界で初めて採用した強心臓と、12秒で開く電動リトラクタブルトップが共存しているわけだが、見事に相反するふたつの世界を堪能できるようになっており、クーペ版のMC20との最大の違いとなっている。

取材車は外装色アクア・マリーナ、内装色アイス/グレーを組み合わせた、発売記念時に登場した特別仕様車『プリマセリエ・ローンチ・エディション』で、価格は4438万円。標準仕様車は3550万円となる。

「スーパーカー世代なのでボーラとのセットにしようかな」(高桑)

高桑秀典(イタリア車をこよなく愛するライター):ここからは平井編集長との対談方式で、MC20チェロの印象をレポートしていきたいと思います。私はアルファロメオに乗っているのでオープンといえば『スパイダー』なのですが、これは『チェロ』という車名ですね。
平井大介(イタリア車しか買ったことのない編集長):チェロはイタリア語で空を意味する言葉で、もう車名の段階でステキ過ぎると思います。かつてのMC12も着脱可能なルーフだったので、クーペよりもチェロのほうが、その血筋を感じますね。私はフィアットやランチアを乗り継いできたので、内燃機関搭載車の最終形として、これはこれでひとつのゴールのように感じました。
高桑:アガリのクルマとしてMC20チェロを買ったら、ガレージの中で何を横に置きます?
平井:モントリオール・グリーンのアルファ・ロメオ・トナーレPHEVですかね。街中をEVとして走行できるので、これを足グルマにします。
高桑:私はスーパーカー世代なのでボーラとのセットにしようかな。いや待てよ、ネットゥーノ・エンジンはV6ツインターボだからメラクだ! トンネルバックのカッコよさは永遠です。でもクーペが好きなので、チェロではないほうのMC20でもイイかな。
平井:メラクのリアは梁なので、正確にはトンネルバック風スタイルです! そして、MC20チェロはガラストップを閉めたらクーペになりますよ。
高桑:あっ、たしかに、そうですね……。
平井:MC20チェロはフロントのノーズなど旧車好きのマインドにも響く要素がいっぱいありつつ、ドアを開くと、サイドシルにカーボンモノコックのシルエットが見えたり、ホント、たまりません。

「屋根を開けると遠くからブローオフの音が聞こえてくる」(平井)

平井:走らせてみると見た目よりもクルマの雰囲気がプリミティブで、純粋なスポーツカー感があります。クーペの時も思いましたが、こんなに凄いとは驚きです。想像を超えてきました。屋根を開けると遠くからブローオフの音が聞こえてきて、ターボ好きとしては萌える部分です。
高桑:これがマセラティの進むべき道だと思います?
平井:クルマ好きの視点としてはリスペクトですが、いまやフェラーリもランボルギーニもマクラーレンもハイブリッドを用意している中で、非電動スポーツカーは貴重な存在です。世論に負けず頑張って頂きたい(笑)。
高桑:ということは、乗れるうちに乗っておいたほうがいいですね。
平井:内装は上品な一方、ドアの内側にカーボン地が見えるも最高です。常々いつかマセラティが似合う大人になりたいと公言してきましたが、なかなかその時が来ませんね……。3200GTまではランチアのすぐ上にいましたが、フェラーリのV8を積んだクーペやクアトロポルテあたりから遠い存在になりました。
高桑:高価になったアルファロメオも立ち位置が微妙ですね。
平井:確かに高価ですが、その手のクルマを買える層には物足りないともいえます。イタリア勢だけでなくマクラーレンもW1のような頂点を用意し、ハイブランドのイメージを守っています。いまマセラティの頂点はMC20とMC20チェロなので、もっとハイエンドに位置していたMC12の路線を継続するようなモデルが欲しいところです。今後の『やっちゃえマセラティ』に期待しましょう。とはいえ、別でレポートする予定のグランカブリオもかなりよかったので、そういった意味では、マセラティはいまが旬ですね。
高桑:たくさん売れることを祈っています!

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