人気若手俳優の着こなしが「ダサカッコいい」として話題となっている。そのファッションの基本は、昭和を思わせる着こなし。
1980年代に流行したDCブランドのダブルのジャケットをはじめ、派手なアニマルプリントのシャツやアロハシャツといったような具合で、映画のちょっと道を外した若者のようなファッションを取り入れているという。
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しかし、この「ダサカッコいい」は世界的にはトレンドのようで、一見ダサイけれどもアーティステックという意味合いで使われているという。
そこで、今回は遠くなってしまった昭和の時代を感じられる「ダサカッコいいクルマ」を選び、今いくらで買えるのか調べてみた。
文/萩原文博、写真/ベストカー編集部 ベストカーweb編集部 トヨタ 日産 ホンダ マツダ スバル
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■昭和のダサカッコいいクルマとは?
今回「ダサカッコいいクルマ」を選ぶ条件は、昭和の時代に開発が行われて、バブル時代に登場したモデルとした。現在はミニバンやSUVブームとなっているが、当時の人気だったのはクーペやスポーツカーがモテるアイテムだった。
今となってはちょっと恥ずかしいけれども、それらを堂々と乗りこなせば、「ダサカッコいい!」と定義できるのではないだろうか。
ということで、1980~90年代に登場したクーペを「ダサカッコいいクルマ」として紹介しつつ現在の中古車事情を紹介しよう。
■トヨタ セラ/普通のクルマなのになぜにガルウイングドア?
エンジンは最高出力110psほどだったが、スターレットがベースとあって車両重量は890kgと軽量だった
セラの中古車情報はこちら!
まず、「ダサカッコいい」クルマとしてピックアップしたのはトヨタセラ。1990年~1996年まで販売された2ドアクーペだ。
セラの特徴は前上方に開くガルウイングドアとグラスキャノピーやグラストップを採用し、ルーフ部分がガラスで多く占められていること。
某モータージャーナリストがかつてセラを所有した時に、真夏に乗っていたとき、頭が焦げるかと思うほど暑くなったと語ってくれた。
ベース車はスターレットで、搭載されるエンジンは1.5L直4DOHCの1種類。なぜかトランスミッションは5MTと4ATが用意されていた。
現在、セラの中古車は6台流通していて、直近3カ月の間は5~7台の間で推移している。平均価格も約79万円でこの3カ月の間推移している。
現在の価格帯は約68万~約150万円で、ほとんどが4AT車だが、1台だけレアな5MT車が流通しており、価格は応談となっている。
■2代目日産 パルサーエクサ/ノッチバックとキャノピーの2種類で、着せ替えできるはずだった
エクサのキャノピー。ノッチバッククーペとリア部分が交換可能というコンセプトだったため、独特な形状となっている
エクサのノッチバッククーペ。2ドアクーペのようなフォルムだが、リアハッチを持つ3ドアボディとなる
エクサの中古車情報はこちら!
続いては1986年~1990年まで販売された2代目日産エクサ。先代はパルサーの派生モデルで2ドアのノッチバッククーペのパルサーエクサだった。
しかし、パルサーから独立したモデルとなった。エクサの特徴はノッチバッククーペとキャノピーと呼ばれるシューティングブレークという2つのボディ形状を設定。しかもその両車の車体はCピラーから開く脱着式のリアハッチ以外は同一形状だったため、交換可能というコンセプトが斬新だった。
まさにコペンが採用したドレスフォーメーションの先駆けといえるが、こちらは日本の法規制により、載せ替えができなかったというオチがつく。とはいえ、デザイン的にはいまでも通用するほど、ダサカッコいいではないか。
また、初代パルサーエクサ同様にリトラクタブルヘッドライトを採用しているのも昭和~平成を強く感じさせる。
搭載されているエンジンは1.6L、直4DOHCの1種類で、トランスミッションは5速MTと4速ATが組み合わされていた。
現在、エクサの中古車はわずかに1台流通しているものの、輸出用メーターに交換されていて走行距離が不明というクルマだ。
内装はホワイトレザーに張り替えられておりオリジナルの状態ではない。価格は応談となっていて、絶滅の危機に瀕している1台だ。
■2代目ホンダ アコードクーペ/アメリカで生産された逆輸入車
米国での研究開発部門、ホンダR&Dノースアメリカ(HRA) が中心に開発し、米国の生産拠点であるホンダ・オブ・アメリカ・マニュファクチャリン グ(HAM)で生産された
2代目アコードクーペの中古車情報はこちら!
1990年~1994年まで販売された2代目のホンダ アコードクーペも「ダサカッコいいクルマ」と認定したい。
この時代のアコードセダンは国内生産だったが、1990年に導入されたクーペ、そして1991年に導入されたアコードワゴンはアメリカのホンダ・オブ・アメリカ・マニュファクチャリング(HAM)で生産され、輸入されているモデルだった。
外観は大きく前に張り出したフロントウインドウや引き締まった低いウエストライン、スリムなセン ターピラー、滑らかなウインドウ処理等により流麗なフォルムが特徴。
インテリアはセダン並の広さを確保しつつ、広大なガラスエリアにより明るくゆとりのある室内空間となっている。搭載されているエンジンは150ps/19.0kgmを発生する2L、直4DOHCの1種類で、トランスミッションは4ATのみだった。
サスペションは4輪ダブルウィッシュボーン式を採用し、クーペらしいしなやかでスポーティな乗り味を実現している。利便性が高く人気の高い4ドアセダンがあるにもかかわらず、2ドアクーペをわざわざアメリカから輸入しているというこの手間がダサカッコいいといえる部分だ。
現在2代目アコードクーペの中古車は4台流通していて、約35万~約65万円と歴代モデルの中で最もリーズナブルとなっている。電動調整式の本革シートやクルーズコントロールなど充実した装備が魅力となっている。
■マツダ ランティス/5ドアクーペのほうがダサカッコいい濃度が高い
1993年にスポーティコンパクトとして発売したランティス。こちらは5ドアのランティスクーペ
こちらは4ドアセダンのランティス。クラスとしてはファミリアと同等の位置付けだが、やや上級な性格が与えられていた
ランティス 5ドアクーペの中古車情報はこちら!
1993年~1997年に販売されたマツダ ランディスも「ダサカッコいい」クルマといえる。ランティスには4ドアセダンと5ドアクーペの2つのボディタイプが用意されていたが、ダサカッコいい濃度が高いのは圧倒的に5ドアクーペのほうだ。
ほかのどのクルマにも似ていない個性的な外観デザインは無国籍感が漂う。それほど当時の国産車のデザインとしては飛び抜けていたのだ。
しかし現在ではそれほど変わったデザインに見えない。これがランティス5ドアクーペの「ダサカッコいい」ポイントだ。まさに個性的なデザインが時代を超えてしまったのだ。
ランティスに搭載されていたエンジンは1.8L、直4と2L、V6エンジンの2種類。当時は小排気量のV6エンジンが流行していて、三菱は当時世界最小と言われた1.6L、V6エンジンを搭載したランサーとミラージュを発売していた。
すでにランティスの4ドアセダンは絶滅していて、5ドアクーペがわずかに3台流通している程度でこちらも絶滅危惧種だ。
価格帯は約39万~約119万円でグレードはすべてV6エンジンを搭載したタイプR。100万円台の中古車はレアな5MT車で、4AT車はいずれも50万円以下で購入可能となっている。
■ユーノス プレッソ/なんともいえない流麗なクーペがダサカッコいい!
ロードスター、コスモに続いて、ユーノスチャネルから3番目に登場したプレッソ。リアゲートの広いガラスエリアが特徴的
ユーノスプレッソの中古車情報はこちら!
同じくマツダからは1991年~1998年まで販売されたユーノスプレッソも「ダサカッコいい」クルマとして推したい。兄弟車としてオートザムAZ-3が設定されたが、こちらはすでに中古車市場では流通していない。
ユーノスプレッソは流麗な3ドアハッチバックで、3次曲面のリアウィンドウを採用したクーペスタイルが特徴。
搭載されたエンジンは当初1.8L、V6エンジンのみだったが、1993年に兄弟車のAZ-3に搭載されていた1.5L、直4エンジンが追加されている。
現在わずかに3台の中古車が流通しているが、平均価格は約81.5万円と高い。直近3カ月はほぼ横這いで推移しているので、高値安定傾向が続いている。
ユーノスプレッソの中古車の価格帯は約65万~約98万円で、走行距離2万km、最上級グレードの1.8Fi-Xサンルーフ付きのフルノーマルという奇跡の中古車は応談となっている。この中古車を取り扱っている販売店は広島県にあるので、マツダ愛を感じる。
はっきり言って超マイナーなモデルのユーノスプレッソだが、そのレアさが中古車相場を高値安定させていると考えられる。
■トヨタ サイノス/ダサカッコいい度抜群のターセル&コルサの2ドアクーペ版
北米向けに開発されたコンパクトサイズの2ドアクーペ。当時、北米ではセクレタリーカーという、秘書のようなカッコイイ女性向けのクルマが人気となっていて、そこをターゲットにしていた
2代目サイノスに1996年に追加設定された、サイノスコンバーチブル
サイノスコンバーチブルの中古車情報はこちら!
ラストを飾るのが、1991年に初代モデルが発売されたトヨタサイノスだ。ターセル&コルサセダンをベースとした2ドアクーペで、北米ではセクレタリーカーとして人気を博した。
しかもTV-CFの音楽には当時人気絶頂だったglobeのJoy to the loveが使用された。残念ながら、初代そして1995年に登場した2代目サイノスは、中古車市場ではすでに絶滅してしまっており、ここでは1996年に追加されたサイノスコンバーチブルを「ダサカッコイイ」クルマとしてピックアップした。
コンバーチブルは補強を加えたクーペボディをアメリカのASC社に送り、ルーフやピラーをカットし、ソフトトップに架装してもらうという非常に手間が掛かったモデルだった。
搭載するエンジンは1.3Lと1.5Lの直4で、トランスミッションは1.3L車が4MT/3AT、1.5L車は4ATのみだった。
現在サイノスコンバーチブルの中古車は6台流通していて、平均価格は約67.5万円。直近3カ月はほとんど値動きがない状態が続いており、流通台数も横這いが続いている。
中古車の価格帯は約35万~約110万円で、最高値の中古車はMT車で、そのほかはすべて1.3LのAT車。1.5L車は全く流通していない。ただし、限定150台のボディカラーがイエローの中古車が2台残っているのは奇跡といえる。
先日、86/BRZのニューモデルが公開されて話題となっているが、昭和から平成にかけてはクーペやオープンカーはかなり存在していたのだ。
トヨタサイノスや日産NXクーペのような、廉価でオシャレなスペシャルティカー、セクレタリーカーが誕生している。
しかもクーペといっても、今見るとなんとも微妙な、決してカッコいいクルマばかりではなかった。
だからこそ「ダサカッコいい」クルマに推すことができるのだ。しかし、よくこれらのクルマは令和になっても生き延びていることが不思議でもある。
日産のNXクーペ。トヨタのサイノスと同様のコンセプトで開発された、コンパクトなクーペだ
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