■構想路線がついに具体化へ
茨城県の臨海部に、新たな高規格道路を整備する方針が決定しました。
ネット上でもこのニュースに反響が集まっています。完成すればどれだけ便利になり、どんな声が上がっているのでしょうか。
【画像】超便利!? これが「茨城県の新高速道路」計画ルートです
構想が具体化したのは「鹿行南部道路」です。
この道路は、東関東道の潮来ICから海側へ分岐し、波崎・神栖エリアまでをむすぶものです。延長は約18kmで、おおよそ「東関東道の支線」といった存在です。
ここには鹿島臨海工業地帯が広がっており、日本有数の鉄鋼業を担うエリアとなっています。というのも、ここには重要港湾に指定された「鹿島港」があり、原材料を積み下ろして、すぐ生産でき、すぐ輸出できるという地理的メリットがあるからです。
さらに鹿島港は、輸入量全国1位のとうもろこしをはじめ農畜産物の荷扱いも大々的に行われており、首都圏にとって工業でも生活でも重要な役割を果たしています。
そんな鹿島港や鹿島臨海工業地帯ですが、肝心の輸送アクセスルートに乏しく、東関東道に乗るまでが大変でした。信号待ちや、生活交通との混在が課題となっていたのです。
「鹿行南部道路」は、国道124号のバイパスとして、立体交差で信号を極力ゼロにしてスムーズに東関東道とをむすぶ道路となることが期待されています。
2021年に策定された関東地方整備局の「新広域道路交通計画」では、検討すらされていないただの「構想路線」どまりになっていましたが、近年にわかに機運が上昇。準備検討が進められていました。
そして2024年6月24日の第3回「(仮称)鹿行南部道路検討委員会」にて、ついに「概略ルートと構造の検討を進める」という基本方針が決定したのです。
一般的に、事業着手まではまず「計画段階評価」によって概略ルートを決定。高架道路なのかトンネルなのか、平面なのかなどもここで決まります。それをもとに「都市計画決定」「環境アセスメント」の2つの手続きが進められ、完了すればいよいよ事業化待ちとなります。
ちなみに、千葉県市川市の高谷JCTから北上してきた東関東道は、最終的には水戸市の手前まで全通する計画となっていて、最後の未開通区間が「潮来~鉾田」です。こちらは工事が進行中で、2026年度までには開通を迎えることになっています。
※ ※ ※
茨城県にとってさらなる高規格道路の具体化に対し、ネット上でも「諦めてた。まさか具体化するとは」「早く作って」「神栖は慢性的に渋滞が発生するので完成が待ち遠しいです」「通勤渋滞がエグいからようやくって感じ」「とっくに完成させておいてほしい道路」「茨城にはまだまだ夢が描ける!」「そのまま銚子まで伸ばしてほしい」など、期待を持つ声が見られます。
いっぽうで「工業地帯までは貨物線があるんだけど…この道路が完成したら貨物輸送も廃止になってしまうのかな」と、並行する鉄道の行く末を案じる声も見られました。
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みんなのコメント
される為時短になりますね。
福島方面からの場合今までは常磐道だけだったのが、東関道ルートと2ルートに
なり事故渋滞時等迂回出来る様になり利便性向上が期待できます。