■3列シートSUVで新潟から金沢まで長距離ドライブ
ボルボが新しいプラットフォームを開発し、画期的に変わった最初のモデルが、2016年に日本登場した現行型2代目「XC90」です。
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XC90は、高い品質感はエクステリアだけでなく、インテリアもスウェーデン製らしくスカンジナビアンデザインを取り入れ、心が穏やかになる素材や色を使っているのが特徴です。
何よりも筆者(こもだきよし)が気にいっているのが、ドライビングポジションを正確に取れることと、身体にフィットしホールド性があり、座り心地の良いシートが用意されていることです。
ドライビングポジションはシートの可動範囲が広いだけでなく、ハンドルのチルト(上下)、テレスコピック(前後)も大きく動かせるので、大柄な人から小柄な人まで、ほとんどのドライバーがジャストフィットできるでしょう。
ペダルの位置も、踏み間違いのないようにアクセルペダルは右に寄せてあるし、左足を載せるためのしっかりとした大きなフットレストも用意されています。
筆者の座高は高いほうですが、ボルボのヘッドレストはわざわざ伸ばさなくても後頭部に合うので高い安全性が確保されています。これは後ろの席でも同様で、2列目、3列目のシートにも大きなヘッドレストが装備されています。
XC90の特徴は3列シートのSUVだということ。それだけ大きなボディを持っているということですが、意外なことにボルボを購入するユーザーのなかでは、XC90を買う層が一番年齢が若いというデータがあります。高級車なのに意外だなと思いましたが、小さな子どもがいるヤングファミリー層が、家族で使うために購入するのだそうです。
※ ※ ※
今回は新潟から金沢まで、途中で気ままな寄り道をしながらのロングツーリングを楽しみました。
新潟のホテルを出発するときはガソリン満タンで、レンジ(航続距離)は700km以上と出ていました。金沢まで寄り道しなければ300kmちょっとというところですから、余裕を持って到着できそうです。
同行するのは編集とカメラマンで、成人男性3人乗り+荷物での移動です。編集N氏も筆者も神社好きなので、せっかくの機会だから神社に寄ろうということになり、まずは越後一宮彌彦神社(やひこじんじゃ)に向かいました。
平日の朝なので空いた駐車場にXC90を置いて、まずは参拝です。大きな赤い鳥居が目立っていましたが、なかに入ると清楚な感じで、お掃除も行き届いていて気持ちの良い空間が待っていました。
拝殿の前に茅の輪くぐりがあり、藁で編んだ円を3回潜ってから拝殿に進みます。入口にトリセツがあったのでわかりましたが、初めての経験でした。
■ドライバーの意思に忠実だからXC90は運転自体が楽しい
高速道路走行時にはもちろんACC(アダプディブ・クルーズ・コントロール)を使います。
レーダーとカメラで前方をクルマがチェックしてくれる安心感はありますが、道のアンジュレーション(=起伏)で起こるスピード変化に対応する微妙なアクセルワークを使わなくても済むので、長距離ドライブのときにはかなり疲労軽減の効果が期待できるでしょう。
途中、能生ICで降りて、海沿いの「道の駅マリンドリーム能生」で海鮮のランチをいただきました。地元日本海で取れた新鮮な海鮮モノは美味しかったです。
一般道を走るときにも、XC90の乗り心地の良さを感じました。サスペンションはエアスプリングになっているので、1人乗車の軽荷重時でも、7人乗ってプラス荷物という高荷重時でも、車高が常に同じのまま走れます。
だからいつも理想的なサスペンションの動きができるわけです。路面の不整でも、直接的なゴツゴツ感を感じることなく、それでいてハンドリングがふわふわすることもなくしっかりした走りができるところが美点です。
北陸道は渋滞もなく、順調に走れて時間があったので、金沢から少し先まで足を伸ばして「白山比め神社(しらやまひめじんしゃ)」も参拝しました。ここも大きくて綺麗な神社でよかったです。
※ ※ ※
朝から夕方までのほとんど縛りのないロングツーリングでしたが、結局筆者1人で運転しましたがまったく疲れを感じませんでした。
これはXC90のシートの良さだけでなく、運転自体が楽しいクルマだからだと思いました。改めてクセがなく、ドライバーの意志に忠実に走ってくれるクルマだと再認識しました。
今回の走行距離は401.8km、オンボード上の平均燃費は10.7km/Lでした。燃料計はちょうど半分を指し、残りの走行可能距離は360kmでした。
熟成の域に達したXC90に乗ってみて、良くできたクルマだとあらためて思いました。
VOLVO XC90 B6 AWD Inscription
ボルボXC90 B6 AWD インスクリプション
・車両価格(消費税込):1004万円
・全長:4950mm
・全幅:1960mm
・全高:1775mm
・ホイールベース:2985mm
・車両重量:2130kg
・エンジン形式:直列4気筒DOHCターボ+S/C+モーター
・排気量:1968cc
・駆動方式4WD
・変速機:8速MT
・エンジン最高出力:300ps/5400rpm
・エンジン最大トルク:420Nm/2100-4800rpm
・モーター最高出力:10kW/3000rpm
・モーター最大トルク:40Nm/2250rpm
・タイヤサイズ:275/45R20
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みんなのコメント
ヒーター、マッサージ、ベンチレーションなど多機能で本当に疲れない。
今、買いなのは3年落ちくらいのディーゼルモデルのD4やD5。
高速なら満タンで1000キロ余裕だしコスパが抜群にいい。
稼いでる人はいるんだなぁ。