■現代のラグジュアリーオフローダーはここから始まった
英国ランドローバー社のSUV「レンジローバー」。その特徴というか「そもそものコンセプト」をもしも端的に表すなら、それは「最大級の勇気と、最高級の洗練とのマリアージュ」ということになるはずだ。そうであるがゆえにレンジローバーは、その身に勇気と洗練とを併せ持つ紳士あるいは淑女にこそ似合うクルマに育ったのだ。
現在は2013年登場の第4世代が販売されているレンジローバーだが、その初代が登場したのは今からさかのぼること約50年前、1970年のことだった。
●1970年 ランドローバー「レンジローバー」
初代レンジローバーの前身的存在は、英国ローバー社が1948年に発売した「ランドローバー」という屈強なオフロード車。これが現在の「ディフェンダー」に続いているわけだが、とにかくこの「LAND=大地の/ROVER=放浪者」と名付けられたモデルは抜群の悪路走破性能を誇り、英陸軍の特殊部隊SAS(Special Air Service)の軍用車にも採用された。
そしてランドローバーの本格的な悪路走破はそのままに──というかランドローバー以上の悪路性能を備えつつ、同時に「ラグジュアリーカーと何ら変わらぬ快適性も備えたクルマ」を目指して開発されたのが、1970年登場の初代レンジローバーだった。
2020年の今でこそ「悪路も走れるプレミアムSUV」というコンセプトはある意味大衆化しているが、当時はそういったコンセプトのクルマなど皆無。初代レンジローバーこそが、今日隆盛をきわめているジャンルを「作った」のだ。
■多くのアップデートで中古車のバリエも豊富
1969年に完成した初代レンジローバーの試作車両26台には、その秘密を守るため「ヴェール」や「カバー」を意味するイタリア語「VERAL(ヴェラール)」という名前が付けられ、装着されたバッジ類も「VERAL」となっていた。
ちなみにこのVERALという名称は2017年、ちょっと小さなレンジローバーである「レンジローバー ヴェラール」として48年ぶりに日の目を見ることになる。
それはさておき、1970年に発売された初代レンジローバーは「ラグジュアリーカーとエステート、パフォーマンスカー、そしてクロスカントリー」という4つの役割を1台のクルマで可能にする世界初の自動車として、あるいは通称「砂漠のロールス・ロイス」として、冒険とリュクスを愛する世界中の富裕層から圧倒的な支持を得たのだった。
当初は3ドアボディのみだったが、1981年に5ドア版を追加し、1989年には四輪駆動車として初めてABSを装着。そして1992年にはこれまた世界で初めて、電子制御トラクションコントロールと電子制御エアサスペンションを装着するSUVになるなどの進化を重ねながら、1994年までその販売が続けられた。
●1970年 ランドローバー「レンジローバー」
冒頭付近で述べたとおり、レンジローバーはその後2代目、3代目、そして現行モデルである4代目へとさらなる進化を遂げた。しかし「クラシックレンジ」と通称されることが多い初代レンジローバーは、今なお中古車マーケットで絶大な人気を集めている。
いや「絶大な人気」というのは少々言い過ぎかもしれないが、少なくとも2代目や3代目の中古車が「いささか中途半端に古い」ととらえられているのに対し、ある意味「古くなりきった」初代は、栄えあるリアルクラシックとして、一部でけっこうな人気となっているのだ。
その中古車相場は2021年2月中旬現在、おおむね330万から650万円といったところ。初代レンジローバーを「単に30年近く前の古いSUV」と考えるなら、この相場は高いのかもしれない。
だが「ある種の世界遺産」「最近のありがちなプレミアムSUVでは絶対に出せない“雰囲気”を持った1台」としてとらえるなら──もちろん「安い!」と形容するつもりはないが、少なくとも「リーズナブル」とはいえるはずなのだ。
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みんなのコメント
当時は「高級クロカン」として、知られていたよ!!
この手の記事は、ジャーナリストの客観的な意見で、真実味がありません。
実際乗ってましたが、10枚目画像のリア鉄バンパーが10万円以上しました。
維持するには、それなりの財力と、覚悟が必要です。