PHOTO:柴田直行 TEXT:月刊オートバイ編集部
新型アフリカツインシリーズのメカニズムに迫る!
排気量アップ、軽量なフレームの導入、電子制御系のアップデートと、新型アフリカツインはまさに全身進化と呼ぶにふさわしい充実ぶり。
ホンダ「CT125 ハンターカブ」の発売はいつ? 値段はいくら?
まずはその詳細を、パートごとにじっくり見てみよう。
エンジン
「もうひと伸び」を求めた1082cc
既存ユーザーの要望である「高速域でパワーがもう少し欲しい」という声に応えて、新型は排気量を拡大、1082ccとした。エンジンの大型化と重量増を嫌ってストロークをアップ、7%のパワーアップと全域にわたるトルク向上を果たしながら、クランク形状の見直しやセラシギアの廃止などで軽量化にもつとめている。
電子制御
最新の水準にアップデート
新型アフリカツインのハイライトの一つが電子制御デバイス関連の充実。他社のアドベンチャーモデルが続々と進化していく中、ホンダも負けじと最新テクノロジーを導入。
6つのライディングモードやウイリーコントロール、スリップコントロールも採用され、アドベンチャースポーツには電子制御サス採用グレードの「ES」も設定された。
フレーム
軽さとスリムさにこだわった
排気量アップは得てして車重の拡大へと直結する。オフロードでの走破性を重視するアフリカツインはこれをとことん嫌い、他のパートの軽量化を図って対処している。
フレームもそんなパートのひとつ。アルミサブフレームの採用などで、剛性を最適化しながらトータルで1.8kgの軽量化を達成している。
メーター
多彩な機能を表示する大型TFT
メーターは6.5のTFTタッチパネル。ライディングモードだけで6種類、セッティングの段数も考えると情報量が膨大になるため、表示方法や操作方法が入念に工夫されている。
表示形式はゴールド、シルバー、ブロンズの3種類が用意され、ブロンズが最も表示のシンプルなモード。
ライト
初のコーナリングランプ
夜間のツーリング時、見通しの悪いコーナーなどでの安全性を高めるため、車体のバンク角に応じて点灯するLEDコーナリングランプを採用。
曲がる方向を明るく照らしてくれる、ロングツアラーにはありがたいアイテムだ。
足まわり
新形状スイングアームも採用
国内仕様の標準となるサスペンション仕様はフロントが185mmのストローク、リアがアクスルトラベル180mmで、最低地上高は210mm。これは先代で言うところのローダウン仕様に相当する。
リアショックはユニットをセンター配置に変更、フレームとの締結部にはピロボールを採用するなど、贅沢な仕様として作動性を重視している。
PHOTO:柴田直行 TEXT:月刊オートバイ編集部
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