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フェラーリF1代表、シーズン中にテストがなければ挽回は難しいと認めるも「コスト制限下での再導入は不可能」

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フェラーリF1代表、シーズン中にテストがなければ挽回は難しいと認めるも「コスト制限下での再導入は不可能」

 フェラーリF1のチーム代表を務めるフレデリック・バスールは、F1にプライベートテストを再導入することは、たとえわずか数回のセッションであっても、現在のコスト制限ルールの下では不可能だと述べている。

 現在、各チームは3日間のプレシーズンテストで新車の性能を試しているが、その他にプロモーション用のフィルミングデーを年間を通じて2日間実施することができる。フィルミングデーは1日あたりの走行距離が100kmに制限されている。これに加えて、ピレリのタイヤ開発プログラムの一環で、各チームはシーズン中に数日間のタイヤテストへの参加を要請される。

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 また、少なくとも2年前のデザインを使用することが条件となっているTPC(Testing of Previous Cars)の規定にもとづき、チームは望むだけテストを行うこともできる。このようなセッションはコスト制限のルールから外れるため、一般的には若手ドライバープログラムの一環として行われる。

 FIAとF1がシーズン中のプライベートテストを制限する決定を下した背景には、コストを下げ、競争の場を公平にし、より拮抗したレースを促進するという強い願いがあった。かつては、莫大なリソースを持つ裕福なチームは、テストに無数の時間を費やすことができ、小規模チームよりもはるかに早いスピードでマシンの開発と改良を行うことができた。そのため、上位勢とその他のチームの差が広がり、競い合う場面や予想のつかない展開が減少した。FIAによって導入された制限により、平等にパフォーマンスを向上させる機会がすべてのチームに与えられた。

 バスールは、F1の現在の財務レギュレーション下でプライベートテストの再導入が現実的でない理由を次のように説明している。

「テスト費用は巨額であるため、現在の予算制限に留まる場合、テストの再導入はより困難になるだろう」とバスールは今年の初めにメディアに語った。

「テストを始めると、2倍のエンジンを生産しなければならないし、走行距離も膨大になる。1日のテストで(グランプリの)週末の走行距離をこなすことになる。つまり20日間テストを行えば、もう1シーズン分のパーツがいる」

 シーズン中のテストは苦戦するチームがライバルに追いつくのに役立つことをバスールは認めているが、これは明らかに財政的な犠牲を伴う。

「(2023年の)我々にとっては、苦戦しているのにテストデーがまったくない状態では、挽回するのが非常に難しいというのが本当のところだった。また、シミュレーター、風洞、コースの相関関係が常に最良でないときも、調子を戻すのが非常に難しい」

「コスト制限を考えると、テストを再導入することは不可能だと思う。1、2セッション程度なら話し合うことはできるが、並行してピレリのテストデーがある。ピレリのために多くのことを行っているというのを忘れることはできない」

「カレンダーを見ると、レースだけではない。ピレリのテストデーのために3、4回のセッションがある。ピレリのテストのために枠を見つけなければならないときには、『もう何回もやっている』と言うようになるだろう」

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