3週連続でレースを実施する”トリプルヘッダー”がF1で初めてカレンダーに組み込まれたのは2018年。しかし当時は、チームのクルーに負担をかけるという理由から、各チームから多くの批判を浴びた。
2019年はトリプルヘッダーなしの全21戦で行なわれた。しかし2020年は、新型コロナウイルスのパンデミックにより、カレンダーの抜本的な見直しをする必要が生じた。
■2021年F1開催カレンダー暫定版発表。サウジ加わり全23戦。鈴鹿は10/10開催
結局、シーズンは例年より3ヵ月以上も遅い7月に、オーストリアで開幕。できるだけ多くのレースを開催しようと、4つのトリプルヘッダーを圧縮されたカレンダーに詰め込むことになった。
各チームは特殊な状況を考慮して、2020年のトリプルヘッダーを”必要悪”として受け入れているが、今後もトリプルヘッダーが継続してカレンダーに残ることに反対する声もある。
マクラーレンのアンドレアス・ザイドル代表は、7月の段階でトリプルヘッダーが「今後のシーズンで新たなスタンダードになることはありえない」と警告していたのだ。
しかし11月に発表されたF1の2021年暫定カレンダーには、わずか7週間で6レースを開催するという形で、トリプルヘッダーがふたつ組み込まれていた。スパ~ザントフールト~モンツァとヨーロッパでの3連戦を終えた後、1週挟んでソチ~シンガポール~鈴鹿と、ロジスティクス的にも厳しいフライアウェイでのトリプルヘッダーが組まれているのだ。
2020年はトリプルヘッダーが4つあったとはいえ、3レース全て開催地が異なったのはスパ~モンツァ~ムジェロのみで、その他は同一サーキットでの連戦も含まれていた。つまり、移動の過酷さで言えば、2021年の方が厳しいと言えるのではないだろうか。
この暫定カレンダーに、各チームの反応も様々だ。新型コロナウイルスによる財政的なダメージから回復するため、レース数を増やし収益を回復させる必要があることに理解を示すチームもあれば、スタッフの過重労働を警戒するチームもあった。
メルセデスのトト・ウルフ代表は「チームは増収増益の恩恵を受けると思う」と語った。
「その点では我々全員、ビジネスが成長するためにサポートする必要がある」
「一方で、トリプルヘッダーが複数あるのは、人々に負担をかけることになるだろう。アジアでのトリプルヘッダーがあると思うが、それは3週間以上も家を離れることを意味するし、それは間違いなく素晴らしいことではない」
ウルフは、メルセデスがすでにスタッフのローテーションを検討していると説明した。
「最も働き者なのは、ガレージを設営・撤去する人たちや、何か問題が起きた時に泊まり込みで対応するメカニックだということを忘れてはいけない」
「彼らの仕事がどれくらいの期間持続可能なものなのか、そしてそれら最も過酷な役割を引き受けることができるセカンドクルーを持つという、これまでとは別のシステムを導入するべきかどうかを検討する必要がある」
今季限りでF1のCEOから退任するチェイス・キャリーは、投資家に対して「今後数年で24レースを開催するカレンダーに移行することを期待している」と語っている。そうなれば、将来的にはトリプルヘッダーが常態化する可能性が高いだろう。
ハースのギュンター・シュタイナー代表は、F1オーナーであるリバティ・メディアに対し、将来のカレンダー拡大計画を持続可能なモノにするよう訴えた。
「人々には負担がかかるだろうが、特に今の時代には必要なことだと思う」とシュタイナーは語った。
「しかしFOM(フォーミュラ1・マネジメント)は長期的にそれをやりたいのか、それだけの数のレースが持続可能なのか、観客が飽和状態にならないのかを検討する必要がある」
また、レースがさらに増えた場合に備え、チームとして何か解決策を見つけなければならないと、シュタイナーは語った。
「レース数の増加でより多くの収入が得られるのであれば、それを持続可能なモノにするためのアイデアを考える必要がある。人員の面では、彼らを酷使しないように計画を立てなければならない」
「それがF1の方向性の一部だ。レース数を増やすことが正しい方法なのかどうかは、数年後に分かるだろう。我々はそれを試してみて、我々のスタッフが疲弊しないような解決策を見つける必要がある」
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