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メルセデス・ベンツ Gクラスの特別仕様車を期間限定で販売

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メルセデス・ベンツ Gクラスの特別仕様車を期間限定で販売

メルセデス・ベンツ日本は2016年4月4日、最高級クロスカントリービークルであるGクラスの特別仕様車「G550 4×4 2(フォーバイフォー・スクエアード)」の導入を発表。2016年5月31日までの期間限定で、全国の正規販売店ネットワークで注文を受け付けると発表した。なお、本特別仕様車の販売はアジアでは日本のみとなる。

Gクラスは1979年に発売されて以来、基本的なスタイリングや堅牢なボディはそのままに、常に最適のパワートレーン、装備を加えながら進化を続行。一時的な流行とは無縁の強烈な個性と圧倒的なオフロード性能により、登場から37年を経た現在も強いこだわりを持つユーザーに強く支持されているモデルだ。

本特別仕様車のコンセプトはシンプルでで、37年に及ぶGクラスの歴史において培った特殊車両技術を惜しみなく投入した究極のオフローダーを訴求。各ホイールに2本ずつ装着されるスプリング/ダンパーストラットと可変ダンパーシステムから構成される新開発のラリー強化仕様ツインサスペンションを採用。

アクスルやサスペンションの最適化などにより、砂地や岩場、水たまりといった悪路に加えて、通常モデルとほぼ変わらないボディにより、街中でも快適なクルージングが可能となり、「あらゆる道」を走破できるモデルを目指して開発された。

また、防弾仕様車の技術をベースにした「ポータルアクスル」の採用により、最低地上高は460mmで渡河深度は1000mmと、G 550に比べ大幅に走破性が向上している(G550は最低地上高が235mm、渡河深度は600mm)。このポータルアクスルによって、ベースモデルの車軸位置を変えることなく最低地上高を高くすることが可能となった。これにより、サスペンション固定ポイントやステアリング接続部などの位置は一定となる。

シャーシは量産のGクラスをベースにしており、オンロード/オフロードのいずれにおいてもラリースポーツ由来の新しい可変ダンパーシステム「ラリー強化仕様ツインサスペンション」がスポーティな運動特性と落ち着きある快適性を高次元で両立させている。各ホイールには平行する2本のスプリング/ダンパーストラットを搭載している。

一方のスプリング/ダンパーストラットは、固定された減衰特性で通常どおりに動作するが、もう一方のストラットは電子制御可変ダンパーを採用していて、走行状況に応じて減衰特性全体を変更する。この構成によって、スポーツモードとコンフォートモードの間でキングピン傾角を大きく取ることが可能となった。モードの切り替えはセンターコンソールのボタンで行ない、またモードの切り替え時間は1秒以内の速さで完了する。

スポーツモードではダンピング特性が大幅に引き締められるため、コーナリングの際も速度を保ったままダイナミックに走行できる。一方、快適なクルージングを楽しみたい場合にはコンフォートモードに切り替えることで、路面のあらゆる凹凸を滑らかに吸収できる。ただし、急激な回避操作など限界に近い状況では自動的に硬い設定に切り替わり、最大限の走行安定性を確保する。なおコンフォートモードは接地性が向上することから、オフロード走行にも有効だ。すなわち、起伏の激しいオフロード面でもトラクションを得ることができる。

心臓部には「Mercedes-AMG GT」や「Mercedes-AMG C63」に搭載されているAMG製の4.0LV8直噴ツインターボエンジンをベースに新開発されたM176型エンジンを搭載。最高出力422ps(310kW)、最大トルク610Nmを発揮する。また、ECOスタートストップ機能(アイドリングストップ機能)により、環境性能の向上も図っている。

ちなみにこのエンジン、2基のターボチャージャーをV型シリンダーバンクの外側ではなく内側に配置する「ホットインサイドV」レイアウトを採用。エンジンを可能な限りコンパクトにするとともに、ターボチャージャーへの吸気経路が最適化され、優れたレスポンスを実現する。また、シリンダーウォールにスチールカーボン材を溶射コーティングするNANOSLIDE摩擦低減加工を施すことで、フリクションロスを低減するとともにエンジンの軽量化にも貢献している。

本特別仕様車は、その卓越した走行性能をオフロードだけではなくオンロードでも発揮する。ポータルアクスルにより、トレッドが1774mm(ノーマル比+229mm)とかなり拡大した。また325/55R22サイズのタイヤと“スポーツモード”を搭載する可変ダンパーシステムの採用により、コーナリングにおいてもスポーツカーのようなダイナミックな走りを提供する。

またオフロードにおいても、フルタイム四輪駆動やトランスファーケースによるクロスカントリーギヤ、ポータルアクスル、走行中にロック可能な3つのディファレンシャルなど、これだけの組み合わせは通常のクロスカントリービークルでは例を見ない充実ぶりであり、あらゆる条件の下で圧倒的な走破性能を発揮する。

インテリアは、シートとドアパネルにdesignoレザーのブラック/ダイヤモンドステッチ入りDINAMICAブラックマイクロファイバーを採用。またドアハンドルやダッシュボード、ヘッドレストにはホワイトステッチ入りdesignoレザーを採用している。ボディカラーには本モデル専用色のエレクトリックビームを含む4色を設定している。

また、少量限定生産モデルであるにもかかわらず、日本仕様専用装備としてCOMANDディスプレイやインストゥルメントクラスター内表示の日本語対応はもちろんのこと、日本の道路事情を考慮した「360°カメラシステム」や「パークトロニック」など、本国仕様には存在しないアイテムも装着している。


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