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エレガントな大人セダンがさらに進化! レクサス新型「ES」の乗り心地刷新! カメラミラーも視認性向上へ

掲載 更新 20
エレガントな大人セダンがさらに進化! レクサス新型「ES」の乗り心地刷新! カメラミラーも視認性向上へ

■エレガントな大人セダン新型「ES」は何が変わった?

 2021年8月26日に、レクサスはマイナーチェンジした新型「ES」を発売しました。

【画像】エレガントな大人セダン新型「ES」 進化したポイントを写真で見る!(23枚)

 今回は、静粛性、乗り心地の向上がポイントといいますが、なかでもスポーティバージョンの「Fスポーツ」はどのような進化を遂げたのでしょうか。

 ESは、「LS」と共にレクサス創業時からラインナップされるモデルで、2018年に登場した7代目は、ESとして初めて日本市場に導入されたモデルになります。

 導入された背景として、「いいクルマに仕上がったので『日本で勝負したい』という想いから決断した」とレクサスは説明します。

 しかしその背景には、2017年に登場した5代目「LS」がロングホイールベース仕様のみとなったことでパーソナル需要をカバーするモデルが必要だったこと、さらには2020年8月に生産終了した「GS」のユーザーをカバーすることなど、販売サイドからの要望も大きかったはずです。

 実際のセールスはクロスオーバー系には及ばないものの、セダンとしては安定の販売を記録しています。

 登場から3年、初のマイナーチェンジがおこなわれましたが、どのような進化を遂げたのでしょうか。

 エクステリアは「小さなLS」を思わせるプロポーションはそのままですが、艶有りブラック仕様のアルミホイールとオレンジ塗装ブレーキキャリパー(オプション)を新たに採用。

 足元を引き締めた事で精悍さが増していますが、欲をいえばタイヤとフェンダーの隙間をもう少し埋めたいところです。

 ちなみにヘッドライトは光源の意匠を変更、「RX」で初採用の「ブレードスキャンAHS(アダプティブ・ハイビーム・システム)」が採用されています。

 インテリアは、ほかのレクサスモデル同様にディスプレイをタッチパネル化。

 それに合わせてディスプレイを約100mm手前に移動、ドライバー側に約5度傾けられています。

 操作性は上がっていますが、インパネ自体はそのままなのとセンターコンソールのリモートタッチは残されているなど、デザイン的にはチグハグ感があるのも事実です。

 個人的にはモデル末期のモデルならまだしも、ESは登場からの折り返し地点ということを考えると、改修レベルでの対処ではなく根本から変えるべきだったのかなと思っています。

 走りの進化はどうでしょうか。

 レクサスのDNAである「快適性」と「静粛性」の更なる進化と共に、あらゆる走行シーンで減速・操舵・加速がシームレスに繋がる「操縦安定性」を実現すべく改良が施されています。

 具体的にはリアサスペンションメンバーブレースの構造を1枚板から2枚の板を張り合わせた物に変更。

 これは剛性アップだけでなく剛性バランスや力の流れも整えられているはずです。

 体幹を鍛えた車体に合わせてサスペンションを最適化、Fスポーツには新型アクチュエーターを用いた最新鋭の「リニアソレノイド式AVS(アダプティブ・ヴァリアブル・サスペンション・システム)」が採用されています。

 つまり、基本性能を高めたうえで新たな制御技術を投入したというわけです。

 ESはデビュー時から正確性の高いステアリング、操作に対して忠実な応答性、直進性の高さと安心感ある素直なハンドリングと快適性のバランスは高いレベルにあると筆者(山本シンヤ)は感じていましたが、新型はそのレベルが1段階アップ、より精緻で滑らかな走りになっています。

 具体的にはステア系はタイヤからの情報が解りやすくなった(=直結感アップ)と操舵時の滑らかさがアップ。

 ハンドリングはより骨太で安心感が高まったうえに、旋回軸がより後ろになったイメージ。

 そして、乗り心地はドライブモード「ノーマル」は、凹凸を超える際のアタリや人間の感覚に合ったギャップ吸収の仕方などLSを超える優しさが備えられており、むしろFスポーツというキャラクターを考えるとドライブモード「スポーツ+」がデフォルトでもいいと思ったほどです。

 Fスポーツでこのような印象なので、より快適指向のノーマルはどのような進化をしているのか気になる所です。

■デジタルアウターミラーの視認性が向上? どう変わった?

 さらにブレーキはコントロール性向上(電子制御ブレーキの制御定数変更)や操作性向上(ペダルパッド形状変更)、ペダル剛性感アップ(リンク構成内のブッシュ取り付け方法の見直し)などがおこなわれていますが、実はあまり印象に残らず。

 ただ、これはネガな話ではなく、「違和感なく自然に操作できた」ということの証明でもあります。

 ちなみにESの特徴的なアイテムのひとつ「デジタルアウターミラー」も進化を遂げ、明暗が混在する場所での視認性が改善されています。

 今回、夜間走行はおこなえなかったものの、トンネルでの走行では従来モデルよりノイズの少なさや後続車のライトのチラつきが減っていることを確認。

 通常のミラーとまったく同じとはいえませんが、現在発売中のデジタルミラー装着車のなかではもっとも実用性は高いと思っています。ただ、取って付けた感のあるディスプレイ部の変更は今回はなしです。

 さらに予防安全パッケージ「Lexus Safety System+」も2.5世代へと進化しています。プリクラッシュブレーキの対応領域拡大は体感できませんが、レーントレーシングアシスト(LTA)はよりスムーズで途切れにくい操舵支援であることを実感。

 ただ、多くの人が使うレーダークルーズコントロールの制御は減速時のGがやや強めな印象で、もう少し滑らかさが欲しいなと思いました。

 ESは、ほかのレクサスモデルと比べると控えめなキャラクターで、「内に秘めた」実力を備えたモデルだと筆者は認識していますが、今回のマイナーチェンジで少しだけ“主張”が強くなったように感じました。ただ、良くも悪くも“想定内”な進化であったことも事実です。

 間もなく2代目「NX」が登場しますが、このモデルからレクサスは次世代に進みます。

 そう考えると、直前にマイナーチェンジされたESにはそれに繋がるような「プラスα」が欲しかったです。

 プレミアムブランドはクルマの良し悪しだけでなくメッセージ性も重要です。

 そう思うと、「設計年次が違うから」をいい訳にしてはダメだと思っています。

 最後に少々厳しい話になってしまいましたが、日本で希少な「正統派セダン」のなかでは、完成度の高い1台であることは間違いないです。

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