現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 自動運転の実現の鍵を握るのは実はメガサプライヤーだ! コンチネンタルの描く自動運転の一里塚

ここから本文です

自動運転の実現の鍵を握るのは実はメガサプライヤーだ! コンチネンタルの描く自動運転の一里塚

掲載 更新
自動運転の実現の鍵を握るのは実はメガサプライヤーだ! コンチネンタルの描く自動運転の一里塚

先に行われた東京モーターショーに併せて来日したコンチネンタルのシャシー&セーフティー部門無人運転プロジェクト責任者であるアンドレ・ホーム博士にコンチネンタルの描く自動運転の未来について訊いた。

電動化技術と並んで加熱する自動運転技術の開発競争にあって、ひときわ輝きを放っているのがメガサプライヤーたるコンチネンタルである。ESC(エレクトロニック・スタビリティ・コントロール)が単なる車両安定制御という一義的なものから、車両統合制御に進化を遂げていく過程で、開発の主導権がOEM先である自動車メーカーの手からティア1サプライヤーに移って久しい。自動車そのものの環境性能と安全性能の両面において極端なほど高いレベルが求められる市場が増える世の中にあっては、もはや自動運転という車両単体ではどうにもならない技術開発は、ある程度サプライヤーと共同で開発していくというのは必然なのかもしれない。

全国41地域が「地方版図柄入りナンバープレート」を導入!

すでに自動車メーカーの中には、自動運転プロトタイプ車の核となる各種センサーが、ほとんど同社製という会社もあるという。ESC同様にブラックボックス化が進む自動運転システムの構築に先鞭をつけることは、コンチネンタルにとって今後企業として順調に発展していくための最重要取り組み項目といえる遠大なプランなのである。

ところで自動運転が何をもたらすか考えた時に出るキーワードは、その人とクルマとの関わりを示すように思う。すなわち安全性の向上なのか、運転というストレスからの開放なのか、あるいはその時間を別の事にも充てられるだろう。他にも高齢ドライバーの悲劇を減らすことも重要だ。そのいずれもがわれわれ社会の豊かさにつながるのだから諸手を挙げて賛成したいところだが、各社まだまだ完全自動運転に向けた開発競争の途上である。そこでひとまず直近の一里塚として、コンチネンタルが推し進めているのが上記のクルージングショーファー、自動駐車、無人運転車などのプロジェクトである。これらはいずれもOne-Stop Shop、つまり自社グループだけでひと揃いするコンチネンタルだからこそ披露できるラインナップである。

とはいえ先に行われた東京モーターショーに併せて来日したコンチネンタルのシャシー&セーフティー部門無人運転プロジェクト責任者であるアンドレ・ホーム博士によれば、それによってコンチネンタルがサプライヤーの範囲をこえることはないという。つまり、コンチネンタルはあくまでサプライヤーとして自動車メーカーを支える立場であり、自動車メーカーの要望に応えていくというのだ。ただし、そうは言っても自動車メーカーの開発の実態はやはりメガサプライヤーに左右されることになるだろう。




すでにレベル2の半自動運転車が多数市販されているが、クルージングショーファーはレベル3の技術である。高速道路の乗り換え、つまりジャンクションで他の路線にもルートをとれる。すでに今年のIAAでデモを行い、アウトバーンA648からA5への高速道路を乗り替えを披露した。もちろん利便性、快適性だけでなく、デッドマン装置と呼ばれる運転中の心筋梗塞など不慮の事態にも対応するシステムだ。2020年の生産開始を予定し、今後、一般道にも範囲を拡げていくという。




自動駐車にはふたつのアプローチがある。ひとつはクルマの自動化。当然クルマの機能として、認知、判断、操作能力が求められる。もうひとつは駐車場そのものが自動化することだ。当然前者のほうが現実的であろう。コンチネンタルはすでにドライバーが模範運転をシステムに学習させると次回からは自動的に同じルートで駐車してくれるトレインド・パーキング機能を発表している。この単独バレーパーキングシステムがあればドライバーは自宅の玄関でクルマを離れ、あとはスマホなどでリモコン操作すると自動的に駐車できる。




都市部における無人運転デモ車両の提案がCUbE(Continental Urban mobility Experience)と名付けられたロボキャブである。フランクフルトのシャシー&セーフティ本部内に設定されたルートが一般道に模して用意された。標識、交差点、横断歩道、縁石などが再現されたコースで、すでにテスト走行を開始している。フランスのベンチャー企業、イージーマイル社との共同開発で、車両に採用されるセンサーの多くは、既存の運転支援システムに基づいた技術だが、無人のUberのようなビジネスモデルを目指して開発が続けられている。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

[BEV]計画着々と進行中!? トヨタが福岡県に[BEV]電池工場を新設
[BEV]計画着々と進行中!? トヨタが福岡県に[BEV]電池工場を新設
ベストカーWeb
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
AUTOSPORT web
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
AUTOSPORT web
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
ベストカーWeb
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
AUTOSPORT web
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
ベストカーWeb
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
AUTOSPORT web
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
ベストカーWeb
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
Auto Messe Web
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
AUTOCAR JAPAN
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
AUTOSPORT web
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
乗りものニュース
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
AUTOSPORT web
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
AUTOSPORT web
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
くるまのニュース
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
AUTOCAR JAPAN
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
AUTOCAR JAPAN
アロンソのペナルティポイントはグリッド上で最多の8点。2025年序盤戦まで出場停止の回避が求められる
アロンソのペナルティポイントはグリッド上で最多の8点。2025年序盤戦まで出場停止の回避が求められる
AUTOSPORT web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

535.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

128.0630.0万円

中古車を検索
コンチネンタルの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

535.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

128.0630.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村