この記事をまとめると
■フィアットはピックアップトラックをラインアップしている
キャリイにハイラックス! アジアのモーターショーで「トラック」が熱視線を浴びるワケ
■1リッターターボエンジンで経済性に優れたコンパクトサイズで使い勝手抜群
■残念ながらブラジルと南アフリカ市場専売モデルとなっている
「穴場」のコンパクトピックアップがフィアットにあった
ブラジルと南アフリカで販売されているフィアットのコンパクトピックアップトラック「ストラーダ」。牧場などのオフロードでも使うことができるだけでなく、小まわりがきいて扱いやすくタフさももち合わせています。カテゴリー最大の積載量を謳う荷台をもつことから、狭い市街地での配送業務などにも重宝されているモデルです。
そんなストラーダに最近登場したのが、スポーティで都会的なデザインと堅牢さを融合した、マイカーとしても最高にクールなウルトラT200。
ストラーダには、ブラックの樹脂バンパーを大規模にあしらったフロントマスクから、シンプルなボディ同色バンパー、メッキのアンダーガードテイストのバンパー、スポーティなハニカムグリルでレーシーになっているデザインまで、多彩な外観のラインアップがありますが、ウルトラT200はフロントグリル下辺に真っ赤なバーがあしらわれ、フルLEDヘッドライトやLEDフォグランプも装備。
フロントからしてアグレッシブな雰囲気。足もとにはオールシーズンタイヤを履いた16インチのブラックアルミホイールを装着して、上質感のあるモデルとなっています。
ダブルキャビンの4ドア5人乗りとなる室内は、後席も十分なスペースが取られており、インテリアでも赤いステッチがスポーティなレザーシートや、高さ調整可能なステアリングホイールなどを採用。ドライビングポジションへのこだわりも伝わってきます。また、フルオートエアコン、ワイヤレス充電器を装備しており、ドライブの快適性を重視していることがわかります。
ボディもエンジンもコンパクトで経済的かつ実用的
エンジンは、1リッターのターボフレックスT200を搭載。7速シーケンシャルモード付きCVTを組み合わせ、120馬力/200Nmを発揮します。小型ピックアップトラックへの搭載は初だと謳うターボエンジンで、パワーと経済性を兼ね備えているのが特徴です。最低地上高はクラストップレベルの214mmを実現し、アプローチアングル24度、デパーチャーアングル28度と、どちらもこのセグメントでは最高値を達成しており、走破性の高さも魅力のひとつ。
しかも、ステアリングにはスポーツボタンがあり、選択するとより俊敏な走りが顔を出すのだとか。1台でタフな走りもスポーティな走りも楽しめるのがウルトラT200となっています。
また、ピックアップトラックならではとなる荷台は、カテゴリー最大積載量となる844リットルの容量、650kgの積載量を確保。多数のフックが備わっており、荷物に合わせてカスタマイズして使いやすくなっています。リヤフェンダーリッドは片手で開閉できるほど軽く、耐久性も高い上にリッドを開けた状態で400kgまでの耐荷重があり、大人ふたりが座って休憩することも可能です。リッドの両端にはドリンクを置くくぼみもついています。
ここ数年、日本でもピックアップトラックがじわじわと人気を集めていますが、どのモデルもボディサイズが大きいので、都心部では欲しくても諦めなければならなかった人も多いのではないでしょうか。でも、このストラーダ ウルトラT200は、全長4.4mほどとコンパクトなので、取り回し性能も期待できます。そのうえ、1リッターエンジンは税金的にもリーズナブルで歓迎されることでしょう。なにより、デザインがとてもかっこいいので、ぜひ日本にも導入して欲しいですね。
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