欧州自動車工業会が「欧中自動車貿易」のデータを発表
欧州自動車工業会(ACEA)は7月、『EUと中国における自動車貿易』に関するデータを発表した。
ACEAの発表によれば、EUは「1位の米国、2位英国に続く第3の貿易相手国」になっているという。
2024年6月欧州新車販売は131万989台。BEV比率は15.9%、前年同月比微減0.6ポイント減
自動車の貿易額で見ると、中国からEUへの輸出は160億3000万ユーロ、1ユーロ=160円として2兆5648億円になる。一方のEUから中国への輸出は190億7000万ユーロ、3兆1520億円だ。数字は2023年実績(以下同)。
自動車の輸出入台数は、EUから中国に対して78万1977台が輸出されている。これはEUからの輸出台数の18%に相当する。中国からEUに輸出される台数は36万6286台。中国の輸入台数は79万7470台だったから、EU製モデルが45.9%という計算になる。貿易額ベースで見ると、EUからの輸出額は52.3%である。なお、この数字には英国が含まれていない。
中国は現在世界最大の自動車輸出国になっており、2023年の輸出台数は503万7441台。このうち欧州には71万3311台が輸出され、比率としては14.2%である。
BEVに絞ったデータはどうか。欧州から中国に輸出されたBEVは1万1499台。金額ベースいうと8億5230万ユーロ、約1363億7000万円。中国からEUに輸出されたBEVは43万8034台、97億ユーロ、1兆5520億円。中国で製造されたBEVの中にはテスラやBMW製モデルも含まれている。
ACEAの資料は「30%弱が中国ブランドモデル」であることを示している。高額モデル、廉価モデルなど価格には幅があるから正確にはいえないが、およそ5000億円の中国ブランドBEVがEUに流入している計算になる。
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