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まさにアダルトなスポーツカー? 派手すぎない高性能車3選

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まさにアダルトなスポーツカー? 派手すぎない高性能車3選

■大人のためのスポーツカーといえるクルマを振り返る

 高出力なエンジンを搭載し、優れた足まわりや駆動系を採用したクルマといえば、スポーツカーやスポーツセダンでしょう。

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 そうしたクルマは見た目にも速そうなフォルムで、派手なエアロパーツが装着されているのが一般的です。

 しかし、高性能車が欲しくても、派手な外観は気恥ずかしいというユーザーもいるのではないでしょうか。

 そうした派手さをあまり好まない人にピッタリなモデルが存在。そこで、派手すぎない高性能車を3車種ピックアップして紹介します。

●スバル「インプレッサ WRX STI Aライン」

 1994年に発売されたスバル「インプレッサ」は、世界ラリー選手権に出場するために開発されたスポーツセダンの「WRX」グレードがラインナップされ、スバルを代表する高性能車のイメージを確立しました。

 そして、スバルのモータースポーツ活動を支える「STI(スバルテクニカインターナショナル)」の手によって、さらにチューンナップされたのが、「インプレッサ WRX STI」シリーズです。

 外観も大型のフロントスポイラーとリアウイングが装着されるなど、性能に見合った外観に仕立てられました。

 その後、2000年にフルモデルチェンジしてもWRX STIがトップグレードに君臨しますが、2006年には趣が異なる「インプレッサ WRX STI Aライン」を追加ラインナップ。

 外観はベースとなるWRX STIに対して、大型のリアウイングではなく小ぶりなリアスポイラーが装着されるにとどまっています。

 また、迫力あるブリスターフェンダーやボンネットのエアダクトはそのままですが、シックなカラーリングが設定されたことでかなり印象は異なります。

 内装ではアルカンターラと本革を組み合わせた高級感のある専用スポーツシートや、厚手のフロアマットとフロントフェンダー内にインシュレーターを追加することで遮音性を高めるなど、ラグジュアリーな雰囲気を演出。

 エンジンは280馬力を発揮する2リッター水平対向4気筒DOHCターボの「EJ20型」を搭載し、トランスミッションは6速MTのみが組み合わされ、前後の駆動力配分をドライバーが任意に設定できる「DCCD方式 AWD」を採用するのもWRX STIから変わりありません。

 販売台数はスタンダードのWRX STIより少なく、現在では中古車市場でレアなモデルです。

●日産「スカイラインGT-R オーテックバージョン 40thアニバーサリー」

 1993年に「スカイライン」は9代目の「R33型」が登場し、それから2年ほど遅れて4代目「スカイラインGT-R」が登場。

 パワートレインなど基本的なメカニズムは先代のR32型からのキャリーオーバーで、ボディサイズの拡大と、足回りやブレーキを中心に改良されました。

 そして、1998年にはスカイライン誕生40周年を記念するモデルとして、オーテックジャパンが開発と生産をおこなった「スカイラインGT-R オーテックバージョン 40thアニバーサリー」が発売されました。

 ボディは2ドアのスカイラインGT-Rのシャシをベースに4ドア化し、ブリスターフェンダーを4ドアで再現するため、リアドアとリアフェンダーは新たに製作。

 280馬力を発揮する2.6リッター直列6気筒DOHCツインターボの「RB26DETT型」エンジンや、5速MTのトランスミッション、「アテーサET-S」の4WDシステム、サスペンション、ブレーキなどは2ドアのスカイラインGT-Rから移植されました。

 内装ではインパネまわりは2ドアと同じですが、リアシートは40thアニバーサリー専用のバケットタイプになっており、乗車定員は4名です。

 外観はワイドフェンダーながらリアスポイラーすら装着せず、フロントスポイラーも2ドアよりも小型化するなど、大人のためのスーパーセダンに仕上がっています。

 ちなみに神奈川県警などが、高速道路での取り締まり用として覆面パトカーに採用しました。

■派手ではあるけどシンプルな印象のスポーツカーとは

●ホンダ「インテグラ タイプR ローウイングタイプリアスポイラー」

 ホンダは1995年にはタイプRシリーズ第2弾として、FFスポーツモデルの「インテグラ タイプR」を発売。

 サーキット走行を視野に入れて開発され、エンジン、サスペンション、シャシ、ブレーキと各部がチューニングされると同時に、大幅な軽量化がおこなわれたストイックなモデルとして、若者を中心に人気を博しました。

 外観で最大の特徴はリアに装着された大型スポイラーで、見た目にもスポーティなモデルということを主張。

 そして、2001年には2代目インテグラ タイプRが登場しました。220馬力を誇る2リッター直列4気筒DOHC自然吸気エンジンを搭載し、レカロ製シート、MOMO製ステアリングホイール、アルミ製シフトノブ、ブレンボ製フロントブレーキキャリパーなどを備え、当時は「世界最速のFF車」と呼ばれたほどです。

 また、初代と同様に外観では大型リアスポイラーや各種エアロパーツが装着され、かなり派手な印象となっていました。

 一方で、この派手な外観を好まないユーザーのリクエストから、2004年のマイナーチェンジの際に「ローウイングタイプリアスポイラー」を装着した仕様を追加ラインナップ。

 そもそもウェッジシェイプのボディは見るからに速そうなスポーツカーという印象ですが、小ぶりなリアスポイラーによって「インテグラ タイプS」のフォルムに近く、一見するとタイプRには見えないという「ハズシ」が効いていました。

 販売台数はかなり少なく、現在の中古車市場でもわずかな台数しか流通していません。また、なかには後から大型のリアスポイラーに変更された個体もあるため、輪をかけて少なくなっているといいます。

※ ※ ※

 現行モデルで最強のFF車といえばホンダ5代目「シビック タイプR」ですが、欧州仕様では小ぶりなリアスポイラーが装着された「シビック タイプRスポーツライン」が設定されました。とはいえ、外観はかなり派手です。

 また、1992年に発売された日産「スカイライン オーテックバージョン」は、R32型4ドアセダンをベースに自然吸気の「RB26DE型」エンジンを搭載した高性能モデルですが、派手なエアロパーツは装着されておらず、かなり「通」な仕様となっていました。

 最近の高性能車は派手なモデルが多い印象ですが、やはり見た目でわかりやすい方が好まれているのではないでしょうか。

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