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2023年は夏以降に大きく改善したマクラーレンF1。2024年も「開発率を維持できる」と代表が自信

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2023年は夏以降に大きく改善したマクラーレンF1。2024年も「開発率を維持できる」と代表が自信

 マクラーレンF1のチーム代表アンドレア・ステラは、チームが新シーズンも改善率を維持し、レッドブルを含む上位チームの主要ライバルとして浮上できると確信している。

 マクラーレンは、他チームが飛びついた技術規則やレギュレーションに提示された重要なチャンスを逃していたことを認め、2023年シーズンは期待外れのスタートを切った。しかしオーストリアGPで投入されたアップグレードパッケージで見落としに対処し、シンガポールではさらに大幅な変更を行った。つまり、彼らのパフォーマンスは夏から秋に飛躍したということだ。

マクラーレンF1、2024年型マシン『MCL38』のカラーリングを発表。2023年鈴鹿の“ステルスモード”を取り入れる

 第9戦カナダGP終了後の時点では、フェルナンド・アロンソが毎戦のように表彰台に上がっていたアストンマーティンに137ポイント差をつけられてコンストラクターズ選手権6位になっていたものの、シーズン終了時にはアストンマーティンに22ポイント差をつけて“中団チーム最高”の4位となった。

 ステラは、2024年シーズンはスムーズで好調なスタートを切って、前シーズンにやり残したことを行って巻き返しを図るつもりであり、2024年型マシン『MCL38』からはさらに多くのパフォーマンスを引き出せるだろうと断言した。

「レギュレーション自体とマクラーレンで具体的に行っている開発の点から言えば、このような直線的な開発の勾配は維持できそうだ」と、ステラは今年のカラーリング発表の際に語った。

「これまでのところ、リターンの減少は見られないと言わなければならない。当然だが、マシンがコースに出たら証明されるはずだ。風洞での開発やCFD開発に関しては、オーストリアの開発、その後シンガポールの開発へと繋がっていった勾配が昨年に確立されたのが分かるが、それを維持することができそうだ」

「シーズン中に比較的早く投入することを望んでいる、さらなる開発をすでに始めている。それらもかなり興味深いものに見える」

「マシンのなかで、投資に価値がないかもしれないと気づく領域がいくつかあるかもしれないが、これまでのところそうした点は見つけていない」

「我々が慎重に見ているのは、パフォーマンスが手に入るチャンスだと思われるときに、それを利用できる状態でいられるようにすることだ。マシン、サスペンション、タイヤ、エアロダイナミクスを見ると、そのすべてが現在の世代のレギュレーションの下でまだ多くのパフォーマンスを出すことができるだろう。これは数字に表れているので、自分たちをごまかすことはできない。これらの数字が上がるのを見る必要がある」

「今は開発段階で目にしていることだが、コース上での競争力に関しては話はわずかに違ってくる。それはライバルたちが何を行ってきたかによる」

 ステラは、フェラーリからデイビッド・サンチェス、レッドブルからロブ・マーシャルと、新たにシニアテクニカルスタッフが加入したことで、オフシーズンの取り組みが後押しされたと主張した。

「彼らは非常に多くの知識を持っているが、当然だ。彼らは最高のチームで最高のプロジェクトに関わってきた。素晴らしい点は、そうした点が我々のノウハウと一体化することだ」

 ステラは他のチーム代表と同様に、2026年のルールの大刷新に備えながらも、2024年型マシンだけでなく2025年型マシンに開発をいかに移行していくかということが今年の大きな課題だと述べた。

「やり遂げなければならない仕事は非常に多い。(チームに新たに加わった人材は)我々にF1の頂点で戦うために必要な馬力があり、この3つの大きなプロジェクトにアプローチする能力、機能、力量があることを示している」

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