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ジャガー・ランドローバーCEO、EU離脱の強硬路線を懸念 「英離脱も否定せず」

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ジャガー・ランドローバーCEO、EU離脱の強硬路線を懸念 「英離脱も否定せず」

もくじ

ー 英国撤退の可能性も排除せず
ー 英国全体の機会損失に

レンジローバーPHEVモデル登場 「ジャガー・ランドローバー・スタジオ」 どんな所?

英国撤退の可能性も排除せず

ジャガー・ランドローバー(JLR)のラルフ・スペスCEOは、ハードブレクジットと呼ばれる強行路線の影響について懸念を表明した。関税などの影響により年間12億ポンド(1758億円)の支出増が見込まれ、最悪の場合英国から撤退せざるを得ないとのことだ。

JLR使用する輸入パーツは50億ポンド(7323億円)に達するほか、このふたつのブランドの生産量の20%を輸入している。

スペスは「わたしは脅迫したいわけではありませんが、今後の変革にともなう影響を明らかにする必要があります。われわれは英国に残ることを望んでいます。ジャガー・ランドローバーの精神は英国にあるのです」と述べた。

もしブレクジット後に会社を守るための唯一の選択肢が英国外に出ることであれば、その可能性も排除しないと彼は語る。「われわれに不利な条件が揃い、海外移転しなければならないとしたら、英国内の工場を閉鎖しなければなりません。これは非常に残念なことです。ただし、これはあくまでも仮定の話であり、現実にならないことを願っています」

スペスは2010年以来の同社の発展について話を続けた。「われわれは8年間にわたってこの会社を育ててきました。この努力が瞬く間に水の泡となってしまうかもしれないのです。われわれは今後も英国内での投資を続け、サプライヤー、顧客、そして英国内の4万人の雇用を守りたいと考えています」

英国全体の機会損失に

JLRは現在研究開発や生産設備に毎年50億ポンド(7323億円)の投資を行っている。ジャガーやランドローバーブランドの電動化や自動運転技術の発展のため、今後は投資額がさらに増大するだろう。

スペスは英国がEVと自動運転のハブとなるための、JLRの存在意義について言及した。「電動化やコネクティビティがもたらす生産性の向上は計り知れません。ブレクジットの手法を誤れば英国のひと、ビジネス、そして社会全体が大きなチャンスを失うことになるでしょう」

JLRは最近、英国内の4万人の従業員のうちの1000人を削減するという決断をした。これはディーゼル車の需要減退を受けての措置だ。さらに、英国での需要は今年第1四半期で21%の落ち込みを見せている。ふたつのブランドが得意とするSUVブームのなかでのこの販売不振は深刻な問題だ。

特に、両ブランドのトップモデルの売り上げが伸び悩んでいる。ただし、JLRはこれをブレクジットやディーゼル問題による不確実性によるものであり、短期的な問題だと説明している。

スペスによる英国政府に対する提言は、英国内の巨大製造業者による最新の警告だ。SMMTのマイク・ハウエスCEOがコメントを発表したほか、BMW幹部はミニとロールス・ロイスの将来について懸念を示した。ただし、この発言についてはBMW UKのイアン・ロバートソンがのちに否定している。

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