F1第14戦イタリアGPは、ホームレースとなるフェラーリが強さを見せる一方で、ホンダ勢にとっては難しいレースとなった。
前戦ベルギーGPから最新型のパワーユニット(PU)“スペック4”の導入を進めていたホンダ。今戦ではレッドブルのマックス・フェルスタッペンとトロロッソのピエール・ガスリーにスペック4PUが導入。結果として両者ともグリッド降格ペナルティを受け、後方からレースに挑むこととなった。
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迎えた決勝では、フェルスタッペンが1周目のターン1から接触を喫してしまい、フロントウイング交換を余儀なくされてしまった。フェルスタッペンは好ペースで追い上げると、8位でポイントを持ち帰った。
ホンダ勢の受難は続き、ガスリーはコースへ復帰したランス・ストロール(レーシングポイント)を避けるために大きくコースオフ。ポジションを失うと11位でフィニッシュとなった。
「今日は不運な接触やペナルティーなどの影響もあり、ホンダ勢にとっては難しいレースになりました。レッドブルのアルボン選手は、序盤のサインツJr.選手との接触により、順位を落としたものの、6位まで順位を回復する粘り強いレースをみせてくれました」
田辺豊治F1テクニカルディレクターは、そうチームのリリースにコメントを寄せた。
「今回のレースでは、PUの交換によるペナルティーで、フェルスタッペン選手とガスリー選手がグリッド後方からのスタートとなりました。フェルスタッペン選手はスタート直後の接触により、フロントウイング交換のためのピットインを余儀なくされましたが、そこから力強い走りでポイント圏内まで順位を上げました」
また、前戦ベルギーから既にスペック4のPUを使用しているダニール・クビアトには、レース中盤にトラブルが発生。ピットからコースへ戻ろうというところで、マシンは白煙を上げてストップしてしまうと、そのままリタイアとなった。
田辺TDはその原因がオイル漏れにあると語った。
「ガスリー選手も序盤にオーバーテイクをみせてポジションアップを続けましたが、ストロール選手とのアクシデントにより、順位を落とし、ポイント圏外の11位フィニッシュとなりました」
「クビアト選手については、オイル漏れが起因となるトラブルにより、残念ながらリタイアとなりました。オイル漏れについては、これからチームと一緒に発生箇所の特定を急ぎます」
「4台のスペック4のPUを使用した今週末は、多くのデータを得ることができました。ここからシンガポールGPに向けて準備を進めます」
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