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【F1前半戦レビュー:アルピーヌの“プラス”と“マイナス”】困難下でマシンを改良/内部はあからさまな戦争状態

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【F1前半戦レビュー:アルピーヌの“プラス”と“マイナス”】困難下でマシンを改良/内部はあからさまな戦争状態

 F1前半戦が終了した段階で、ベテランジャーナリストのピーター・ナイガード氏が、全10チームそれぞれの良かった点と悪かった点を挙げる形で、ここまでの14戦の戦いを振り返った。今回は、コンストラクターズ選手権で8位に位置するアルピーヌの前半戦レビューだ。

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【F1前半戦レビュー:ハースの“プラス”と“マイナス”】マシン開発ペースがライバルと同等に/低調なマグヌッセン

■プラス:まだ可能性はある

 率直に言って、アルピーヌの2024年シーズン前半に関して良いことはあまりない。シーズン開幕戦の時点で、重量が重いA524はグリッドで最も遅い車だったし、ルノーのエンジンはV6ターボハイブリッド時代では常にライバルたちよりパフォーマンスが低い。

 A524は一連のアップグレードにより、徐々に改善されてきた。それが今季ここまでのアルピーヌにとって最もポジティブな点だ。最新のアップグレードにより、ピエール・ガスリーとエステバン・オコンは、カナダとスペインでポイントを獲得。ガスリーはモナコからオーストリアまで4戦連続でトップ10入りを果たしている。

 内部が混乱しているなかで、アルピーヌがA524を改良することができたという事実は、エンストンにまだ可能性があるということを証明している。とはいえ、コンストラクターズ選手権において、ハースと7位を争うことは、ワークスチームのあるべき姿ではない。

■マイナス:内部の混乱

 2024年前半に、アルピーヌチーム内にどれほどの内部摩擦があるのかが明らかになった。オコンとガスリーは、カート時代から敵対関係にあり、このペアはもともとうまくいくはずがなかった。

 2023年には争いが表面化しなかったが、今シーズンは、あからさまな戦争状態に陥っている。宿敵ガスリーが優位に立っていることにいら立ち、攻撃的な行動に出たオコンは、モナコでの衝突の後、2025年に向けて移籍先を探すようチームから通告された。

 従業員間の摩擦もあり、多くのスタッフがチームを去ったり、他の仕事を探したりしている。チーム代表も変更され、ブルーノ・ファミンが短い在任期間を終えて、新たにオリバー・オークスが就任した。

 なにより、F1史上最大のスキャンダルを引き起こし、ルノーをF1から追い出す原因を作った張本人のフラビオ・ブリアトーレをコンサルタントとして雇うというのは、チームが深刻な問題を抱えていることを示している。

■データ(2024年シーズン第14戦終了時)
コンストラクターズ選手権の順位:8位
チームメイト勝敗(予選):オコン対ガスリー 10:4
チームメイト勝敗(スプリント予選):オコン対ガスリー 2:1
チームメイト勝敗(ポイント):オコン対ガスリー 5:6
2025年の予定ラインアップ:ピエール・ガスリー, ?

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