現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【YZF-R25 vs ライバル】250ccスポーツ 実測徹底比較 [#03 ストリートテスト]

ここから本文です

【YZF-R25 vs ライバル】250ccスポーツ 実測徹底比較 [#03 ストリートテスト]

掲載
【YZF-R25 vs ライバル】250ccスポーツ 実測徹底比較 [#03 ストリートテスト]

日常の使い勝手はいかに?[実燃費も計測]

ついに国内デビューを果たした新生YZF-R25。以前に公開した記事ではインドネシア・セントゥールサーキットでのテストを紹介したが、今回は日本でライバルを一堂に集め、サーキット&ストリートで徹底的に乗り倒した! 今回は、一般ライダーにとって重要な公道でのインプレ。本誌テスター4人が、街乗りや高速道路、ツーリングなどでテストした結果を大放談!

【YZF-R25 vs ライバル】250ccスポーツ 実測徹底比較 [#02 加速/減速テスト・サーキットデータ解析]

TEST RIDER:沼尾/谷田貝/神永/丸山

新R25が広範囲をカバー、実はRRも日常性が高い

沼尾――新型R25を軸にした企画で言うのもどうかと思いますが、250を普段の足に使いたい僕にとって、旧R25はいいバイクだなと再認識してしまいました。「ザ・250」って感じ。

神永――僕も同意見(笑)。250のよさが詰まってる。乗り心地がよくてアップハンドルがラク。ネイキッドみたい。

丸山――確かに旧R25はいい。でも、新型はサーキットで速いのに、街でも乗り心地がしなやか。旧型ほどフカフカではないけど、同じ領域をほぼカバーできていると僕は感じたな。普通はエンジンパワーを上げて速さを追求するのに、ヤマハはサスのクオリティアップで街乗りにもサーキットにも対応してきた。しかもオカネがかかってるハズなのに価格はさほど上げていない。これはまさに企業努力でしょう。

谷田貝――僕は新R25とニンジャがよかった。高速道路で旧R25はピッチングが多く、切り返しも重い。これが新型では上手く解消されていた。高速がラクになり、気軽さも残っています。ニンジャは大柄で安定感があるので長距離が得意。タンデムや荷物を積んで運転した時の変化が少ないのもいい。

丸山――ニンジャはゴツゴツとした乗り心地だけど、荷物を積んでのツーリングではリンク式のよさが光るよね。

谷田貝――ロングランなら新R25と順位が逆転して、ニンジャが一番ですね。

神永――僕はニンジャが次点。ハンドル位置が新旧R25の中間で操りやすいし、ライポジも僕に合ってます。ブレーキが初期から唐突に効くのは気になるけど、旧R25の次に気軽かな。

沼尾――ニンジャは唯一のスリッパークラッチで、左手がラクなのもいい。

丸山――クラッチがないぐらい軽い(笑)。RRは重いし、R25は普通だった。

谷田貝――防風性なら新R25がよかった。旧型はほぼ防風性がないのに、進化しましたね。ニンジャはスクリーンが遠くて防風効果があまりないので、ロングタイプに交換したいです。

丸山――防風性はRRが一番じゃないかな。カウルが大きくて、姿勢が前傾なので、最も風を受けにくかった。

谷田貝――CBRもアリだけど、車体が硬くてダラッと乗せてくれない感じがある。疲れにくいのは新旧R25かも。

丸山――RRはサウンドの演出がスポーティでいいけど、逆に長距離は疲れるかもね。ただRRは意外と日常の使い勝手が考慮されてる。足着きが4台で最もいいし、テールカウルの収納スペースも最も大きかった。荷掛けフックだって前後に計4つある。

沼尾――街乗りに向いてないかと思ってたけど、それは意外ですね。

真のビギナー向けはニンジャかも?

沼尾――サーキットではなく、峠レベルで楽しいのはどれでしたか?

谷田貝――CBRかな。突き詰めていく世界に入って、いつの間にかペースが上がっちゃう。あとは新R25。

丸山――やっぱりCBR。あの音とかシッカリ感とか、お金をかけてる感がスポーツする乗り物としてよくできてる。全体的に公道でも安心感があって、速度を上げても動きが自分の意志に忠実。峠で楽しくないワケがない。もちろん新R25もよく曲がる。ブレーキをかけながらコーナーに進入したりと基本的なライテクができるようになった。

神永――公道でもスポーティですよね。

丸山――本当にオーリンズを入れてる感じ。250で唯一脚にコストをかけてるんじゃないかな。CBRも倒立で剛性感はしっかりあるけど、速度を上げたときの追従性はR25が上。ニンジャは、峠でブレーキや硬い乗り心地が気になるけど……本当に「オールラウンド」を狙ったのはコイツだと思う。ツアラーもスポーツも街乗りも兼ねる「みんなのニンジャ」って感じ。

神永・谷田貝・沼尾――なるほど。

丸山――250ってバイク乗りを育てるバイクなんですよ。免許を取ったばかりの人は、バイクを何に使うのか決まっていない。旅の友なのか、サーキットなのか、ファッションで乗るのか――、ニンジャは全部ソツなくこなせる。でもCBRは「攻めに行かなきゃ」って方向へ自然に誘われちゃう。

谷田貝――荷物は持たない、みたいな。

丸山――本当にそう。バイクに合った使い道ばっかりになりがち。だから、用途を限定せず、様々な可能性が広がっているニンジャは、本当の意味でビギナー向きだと思う。そのコンセプトは初代からブレてない。

神永――大型バイク的な所有感もある。

新R25はもちろん、CBRも汎用性はキッチリある

沼尾――ただニンジャと新R25は、CBRを追いかけ、スポーツ路線を強めてきました。その分、当初の気軽な「250らしさ」は薄れてませんか。

丸山――それはあるね。でも、少し飛び抜けたCBRという存在を意識しながら、みんな頑張って価格と汎用性を維持していると思う。それに最もスポーティなCBRでさえ先鋭化しすぎたわけじゃない。いくらツーリングにさほど向かないと言っても、YZF-R6ほどのキツさはない(笑)。全然OKだと思う。今回登場しなかったスズキのGSX250Rを含め、好みのデザインや色で選んでも失敗しないと思うな。

神永――僕が250に期待するのは価格。既に限界まで頑張っていると思いますが、高性能化や高級志向より、今の値段を維持して欲しい。数年後に新車が中古市場へ流れた時に、若者が買いやすくなるからです。そしてデザインやカラーバリエーションの充実にも期待したい。SNS映えは大事ですから。

丸山・沼尾・谷田貝――さすが若者!

燃費は4車同レベル



こんな記事も読まれています

ポルシェ・ペンスキー、キャデラックの牙城を崩しIMSAラグナ・セカを制す。恐竜カラーの911がGTDプロ初優勝
ポルシェ・ペンスキー、キャデラックの牙城を崩しIMSAラグナ・セカを制す。恐竜カラーの911がGTDプロ初優勝
AUTOSPORT web
3500万円! 日産が新型「GT-R」実車展示! 存在感スゴい「最強仕様」がNYに登場! 進化した「新デザイン」採用に反響あり
3500万円! 日産が新型「GT-R」実車展示! 存在感スゴい「最強仕様」がNYに登場! 進化した「新デザイン」採用に反響あり
くるまのニュース
テインの純正互換ショック「EnduraPro」シリーズにカローラクロスなど5車種の適合が追加
テインの純正互換ショック「EnduraPro」シリーズにカローラクロスなど5車種の適合が追加
レスポンス
「デコトラ=ど派手な改造=違法」は偏見でしかない! いまほとんどのデコトラが「合法改造」に収めているワケ
「デコトラ=ど派手な改造=違法」は偏見でしかない! いまほとんどのデコトラが「合法改造」に収めているワケ
WEB CARTOP
【2024年】自動運転・運転支援機能の満足度調査。車線維持支援システムの意外な不満とは?
【2024年】自動運転・運転支援機能の満足度調査。車線維持支援システムの意外な不満とは?
グーネット
多彩なキャンピングカー&アウトドアビークルが大集結!モーターキャンプエキスポ2024
多彩なキャンピングカー&アウトドアビークルが大集結!モーターキャンプエキスポ2024
グーネット
アウディ「Q2」 街乗りのシーンにピッタリ、シックな限定モデル発表
アウディ「Q2」 街乗りのシーンにピッタリ、シックな限定モデル発表
グーネット
めちゃ流行ってる「謎のギラギラ」なんのため? 超高級車の証!? 知ってるようで知らない「キラキラパーツ」の正体とは
めちゃ流行ってる「謎のギラギラ」なんのため? 超高級車の証!? 知ってるようで知らない「キラキラパーツ」の正体とは
くるまのニュース
キャデラックの最高級SUV『エスカレード』、大胆フェイスで今夏デビューへ…デザイン大予想
キャデラックの最高級SUV『エスカレード』、大胆フェイスで今夏デビューへ…デザイン大予想
レスポンス
「レヴォーグSTIスポーツ」と「ソルテラ」の展示&試乗に「アイサイト体験」と盛りだくさん! スバルブース出展情報【ル・ボラン カーズ・ミート2024 横浜】
「レヴォーグSTIスポーツ」と「ソルテラ」の展示&試乗に「アイサイト体験」と盛りだくさん! スバルブース出展情報【ル・ボラン カーズ・ミート2024 横浜】
LE VOLANT CARSMEET WEB
ちょっとした進化が嬉しい──新型ジープ ラングラー試乗記
ちょっとした進化が嬉しい──新型ジープ ラングラー試乗記
GQ JAPAN
「タクシーの寿命」なぜ長い? 自家用車の約4倍も“長持ち”!? 過酷な使われ方をしてるのにガンガン走れる理由とは?
「タクシーの寿命」なぜ長い? 自家用車の約4倍も“長持ち”!? 過酷な使われ方をしてるのにガンガン走れる理由とは?
くるまのニュース
ホンダの軽商用EV『N-VAN e:』発売に先立ち、充電サポートの提供を開始
ホンダの軽商用EV『N-VAN e:』発売に先立ち、充電サポートの提供を開始
レスポンス
トライアル世界選手権2024が日本・もてぎから開幕! 世界王者でホンダ監督の藤波貴久「“行けた!”という興奮の多さがトライアルの魅力」
トライアル世界選手権2024が日本・もてぎから開幕! 世界王者でホンダ監督の藤波貴久「“行けた!”という興奮の多さがトライアルの魅力」
motorsport.com 日本版
ジープの人気モデルがさらに魅力を増して登場!機能装備も充実の「ラングラー」2024モデル
ジープの人気モデルがさらに魅力を増して登場!機能装備も充実の「ラングラー」2024モデル
@DIME
三菱の「4WD」何がスゴイ? “スーパーセレクト4WD”に「AYC」? 他メーカーとは違う「三菱の取り組み」とは
三菱の「4WD」何がスゴイ? “スーパーセレクト4WD”に「AYC」? 他メーカーとは違う「三菱の取り組み」とは
くるまのニュース
トラッカーカスタムの神バイク!! ホンダ「FTR250」は本物志向のドリフトバイクだった
トラッカーカスタムの神バイク!! ホンダ「FTR250」は本物志向のドリフトバイクだった
バイクのニュース
夜の東京・お台場にヤマハ車集結!オーナーに訊いた『MTシリーズ』の魅力はやっぱり…
夜の東京・お台場にヤマハ車集結!オーナーに訊いた『MTシリーズ』の魅力はやっぱり…
レスポンス

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村