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大ヒット確定!?サイズ感がちょうどいいマセラティのミドルサイズSUV「グレカーレGT」

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大ヒット確定!?サイズ感がちょうどいいマセラティのミドルサイズSUV「グレカーレGT」

 ポルシェ「カイエン」から始まったスーパーSUVは、その後、ベントレー、ランボルギーニ、アストンマーティン、フェラーリなど、各国のスーパースポーツメーカーを巻き込み、次々と新型車が送り出された。もちろん、その中にマセラティもいた。このスーパーSUVの流れの第2弾としてミドルクラスのスーパーSUVが続々と登場。トップバッターはポルシェで「マカン」を投入した。ポルシェの場合、VWグループのメンバーでもあるので、ミドルクラスのSUVを造りやすい環境にあった。他のメーカーもその流れに乗りたかったが、ベースとなるシャーシを開発するには時間もお金もかかる、ということで、すぐに実現することは難しかった。

「グレカーレ」はマセラティが2022年春に発表したミドルクラスのスーパーSUV。予約の受付を開始してから約半年が経ち、2023年春にようやくデリバリーが始まった。ボディーサイズは全長4846mm、全幅1948mm、全高1670mm、ホイールベース2901mm。同社のSUV「レヴァンテ」と比べると全長で174mm、全幅で137mm、全高で10mm、ホイールベースで104mmも小さい。マセラティは、コンパクトSUVと称しているが、国産車で比較すると、全長、全幅は日産「エクストレイル」とほぼ同じ。やはりミドルクラスカテゴリーのSUVだ。

アウディがフラッグシップセダン「A8」を大幅アップデート、48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載

 パワーユニットは、直列4気筒2.0ℓのガソリンターボ。プラス48Vのマイルドハイブリッドを搭載した300PSの「GT」と、330PSの「モデナ」、さらにV6、3.0ℓ、530PSの「トロフェオ」がラインアップしている。今回の試乗車は、入門モデルの「GT」。車両本体価格896万円。シリーズで唯一の1000万円以下のモデルでもある。

個性豊かなドライビングモード

 左ハンドルの運転席に座り、コックピットドリル。小径、やや細身のハンドルはスポーク部にスターター・ストップのボタンと、ドライブモード切り替えダイヤルを配している。ドライブモードはスポーツ/GT/コンフォート/オフロードの4モード。さらにダンパー切り替えボタンも設定。これは車高を変えるためで、ノーマル/エアロ1。

 新しいのは、8速ATのシフトモード選択。センターパネル中央にP、R、N、D/Mの4つのプッシュスイッチが横一列に並んでいる。パドルレバーも備わっている。これが長くて、操作しやすいのだが、ウインカーレバーの近くなので、街中などではややじゃまに感じる。やや低めのドライビングポジションでスタートする。Dレンジでのスタートは低回転域でマイルドハイブリッド効果もあり、ターボの段つきも抑えられ、軽快感がある。

 GTモードでは1500回転あたりからアクセルレスポンスも俊敏になり、小気味よい加速を楽しむことができる。乗り心地は「GT」モードで細かいゴツゴツとした動きが伝わってくる。「コンフォート」モードでもソリッドな硬さだ。「スポーツ」モードでは上下動がキツくなる。街中では「コンフォート」モードで走った。

 60km/h走行はDレンジ、6速で1300回転。中間加速が盛り上がる寸前なので、軽快な動きが楽しめる。高速走行では100km/hの巡航が8速1500rpm、7速1900rpm、6速2300rpmなので、どのギアからでもトルクフルな加速を楽しめる。加速性能も0→100km/hはGTモードで、6秒台前半。カタログ値の5.6秒には及ばないが、十分に速いタイムが出せる。高速道路での乗り心地は「コンフォート」ではうねりに対してやや上下動が大きめ。「GT」になると上下動の収縮が短くなる。「スポーツ」は硬めのまま、巡航できる。

 試乗車はBSの「ポテンザスポーツ」で255/45R20(前)、295/40R20(後)を装着していた。駆動は前後輪への4輪駆動。試乗車はオプションのドライバーアシスタンスパッケージLevel 2 Plus(64万円)やコンフォートハンドリングパッケージ(35万円)などが装備されていた。

街中もストレスなく走れるサイズ感

 試乗して感じたのは、このサイズになると街中でも運転をしていて、かなり楽だということ。駐車もしやすい。「レヴァンテ」クラスになると、街中ではちょっと大きい。室内は前席の圧迫感はない。後席に移っても着座位置が低く、頭上のスペースも十分。オプションのパノラミックサンルーフ(23万円)も室内を明るくしていた。後席の座面は左右2名分のくぼみがあり、快適定員は2名。足元も十分な広さが確保されていた。

 後席は4/2/4の分割可倒式。前倒しできる。そのときの床面はややナナメ。後席をおこした状態でのラゲッジスペースは奥行き、左右幅ともに1m以上あり、広い。サブトランクは小さいが、メイン部分の荷室の広さは十分に実用的だ。

 スーパーSUVもこのマセラティ「グレカーレ」に続いて、アルファ ロメオも新型車「トナーレ」を投入する。いよいよミドルサイズの時代が幕を開けた。ポルシェ「マカン」がヒットしたように「グレカーレ」も新しい顧客を獲得するのは間違いなさそうだ。



■関連情報
https://www.maserati.com/jp/ja/models/grecale

文/石川真禧照(モータージャーナリスト) 撮影/藤岡雅樹

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みんなのコメント

6件
  • 全幅についての考察が破綻してる
    ドアミラー含まない全幅で、
    グレカーレ(トロフェオ以外)1948、グレカーレ(トロフェオ)1979
    レヴァンテ(トロフェオ以外)1981、レヴァンテ(トロフェオ)1985
    日産エクストレイル1840

    ???レヴァンテ比、全幅−137mm???
    ???日産エクストレイルとほぼ同じ全幅???

    グレカーレ以外はドアミラー間のサイズと比較してないか?
  • このサイズになると街中でも運転をしていて、かなり楽だということ。駐車もしやすい。←どこの街中だよ(笑)
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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