現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 西川淳の「SUV嫌いに効くクスリをください」 BMWアルピナ XB7の巻

ここから本文です

西川淳の「SUV嫌いに効くクスリをください」 BMWアルピナ XB7の巻

掲載 15
西川淳の「SUV嫌いに効くクスリをください」 BMWアルピナ XB7の巻

アルピナらしい快適さは果たして効くのか?

アルピナの創始者、ブルカルト・ボーフェンジーペンは世界の潮流がSUVに移ってからもなお、背の高いアルピナには否定的だったという(その気持ち、よくわかるなぁ~)。後継者である息子のアンドレアスがようやくアルピナを時流に載せた。

BMWアルピナ XB7のカタログはこちら

古くからのファンの中には「アルピナよ、お前もか」、とおっしゃる向きもあると聞く。とはいえ、フェラーリまでもがSUVを作る時代である。いかに孤高のブランドとはいえ、SUVを無視するわけにはいかなかった。マーケット=客が欲しているのであれば、それに応えてみせることもまた上等なブランドの使命というものだろう。

そう自分にも言い聞かせてみたいところだけれど、世界の動向と個人の趣向はまた別次元のハナシである(笑)。

アルピナはまず、X3およびX4をベースとしたモデルを成功させると、いきなり今度はフラッグシップモデルであるX7を商品化した。高性能と見栄え、クオリティの高さで勝負するアルピナにとっては、SUVを主力と考えた場合の将来の成功への布石になるというわけだ。 クーペやサルーンでは見慣れたはずのアルピナグリーンも、体積のあるボディに塗られると雰囲気がまるで違う。街を走っていると巨大なグリーンのSUVはかなり目立つようで、よく振り向かれた。ロゴ入りの控えめなエアダムや迫力の23インチクラシックタイプホイール(オプション)など、スタイリングは従来と同じ定石にのっとって仕上げられている。巨大なホイールを履いているため、遠くから見るとX5くらいの大きさだ。けれども、近づいてみればやはり相当にでかい。

アルピナ初となる3列シートのMPVである。インテリアのグレードアップにはもってこいの素材だ。ドアを開ければまばゆいばかりのホワイトレザーが景色を占領し、そこから高級レザーの香りが立ち上っている。乗り込むことさえ一瞬、ためらってしまうほどに全席ファーストクラス質感で、さすがはアルピナのインテリア仕立てだ。 走り出せば、少なくともドライバーズシートもまたファーストクラスであることがわかる。これまでもアルピナの、特にシャシーセッティングの巧妙さに関してはB3やB8で散々味わってきたつもりだったが、そんな筆者でさえ三たび驚かされる快適さだ。23インチホイールを履いていることがにわかにも信じ難い。

一般道ではさすがにボディの大きさを感じる。それでも鈍重さはまるでなく、車体の動きも実にわかりやすい。背の高さからくる不安なロール感もまるでない。またしてもアシの出来栄えが極上であることを、街中のドライブから早くも思い知らされた。 さらに、アルピナ最大の魅力であるグランドツーリング性能も最高だった。東京から自宅のある京都まで一気にドライブする。期待していた以上の安楽さ。そのうえ、ドライブ自体も楽しいのだ。高速領域ではどこからでも十二分な力を発揮し、心地よいノートをたなびかせる。このV8エンジンはやはり良い。加速はいつだって滑らかなフィールで、もちろん力強い。それゆえ、かえってゆったりとしたドライブを楽しむことができる。だから疲れないというわけだ。

500kmのロングドライブを楽しんだのち、京都の街中を走る。大きさが気になるのでは、と思っていたが、その頃にはもうすっかり車体との一体感も出来上がっていて、X5くらいのSUVを転がしている気分だった。

ガレージと、もちろん懐事情にさえもっともっともっと余裕があれば買うのになぁ。

ロールスロイス カリナンに次ぐ、“欲しいSUV”の登場であった。だんだんと背の高い車も受け入れる身体になってきたようだ。 BMWアルピナ XB7の中古車を探す▼検索条件BMWアルピナ XB7× 全国文/西川淳 写真/タナカヒデヒロ

BMWアルピナ XB7のカタログはこちらカーセンサーEDGE.netはこちら

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

HRC渡辺社長、フェルスタッペンの4連覇を祝福「ホンダ/HRCとしてサポートし続けてこられたことを誇りに思う」
HRC渡辺社長、フェルスタッペンの4連覇を祝福「ホンダ/HRCとしてサポートし続けてこられたことを誇りに思う」
motorsport.com 日本版
斬新「日本の“フェラーリ”」に大反響! 「約700馬力のV8スゴイ」「日本なのに左ハンしかないんかい」「めちゃ高ッ」の声! 同じクルマが存在しない「J50」がスゴイ!
斬新「日本の“フェラーリ”」に大反響! 「約700馬力のV8スゴイ」「日本なのに左ハンしかないんかい」「めちゃ高ッ」の声! 同じクルマが存在しない「J50」がスゴイ!
くるまのニュース
本拠地の欧州で「メルセデス・ベンツのタクシー仕様」シェア急降下! なぜ? 「“ベンツのタクシー”に乗れたらラッキー」な時代が到来するのか
本拠地の欧州で「メルセデス・ベンツのタクシー仕様」シェア急降下! なぜ? 「“ベンツのタクシー”に乗れたらラッキー」な時代が到来するのか
VAGUE
「銀の皿」に「レジ横のガム&タバコ販売」に1000円以下のメニューと「ザ昭和」がたまらない! トラック野郎を癒し続ける「采女食堂」はぜひ立ち寄るべし【懐かしのドライブイン探訪その5】
「銀の皿」に「レジ横のガム&タバコ販売」に1000円以下のメニューと「ザ昭和」がたまらない! トラック野郎を癒し続ける「采女食堂」はぜひ立ち寄るべし【懐かしのドライブイン探訪その5】
WEB CARTOP
ラッセルが今季3度目のPP獲得。ガスリーと角田裕毅がQ3で健闘見せる【予選レポート/F1第22戦】
ラッセルが今季3度目のPP獲得。ガスリーと角田裕毅がQ3で健闘見せる【予選レポート/F1第22戦】
AUTOSPORT web
F1ラスベガスGPで追い上げ2位のハミルトン「予選がしっかりできれいれば、楽勝だったろうに」
F1ラスベガスGPで追い上げ2位のハミルトン「予選がしっかりできれいれば、楽勝だったろうに」
motorsport.com 日本版
中央道「長大トンネル」の手前にスマートIC開設へ 中山道の観光名所もすぐ近く!
中央道「長大トンネル」の手前にスマートIC開設へ 中山道の観光名所もすぐ近く!
乗りものニュース
ペレス、チームメイトのフェルスタッペンとは対照的に10位が精一杯「レッドブルは最高のチーム。来年は良いマシンが作れるはず」|ラスベガスGP
ペレス、チームメイトのフェルスタッペンとは対照的に10位が精一杯「レッドブルは最高のチーム。来年は良いマシンが作れるはず」|ラスベガスGP
motorsport.com 日本版
「ん、ここ工事してなくない?」 高速道路の車線規制“ムダに長い”場合がある理由とは?
「ん、ここ工事してなくない?」 高速道路の車線規制“ムダに長い”場合がある理由とは?
乗りものニュース
日本専用の新型「“MR”スポーツカー」初公開! 旧車デザイン×「ネットゥーノ」エンジン採用! 600馬力超えの「チェロSE」登場
日本専用の新型「“MR”スポーツカー」初公開! 旧車デザイン×「ネットゥーノ」エンジン採用! 600馬力超えの「チェロSE」登場
くるまのニュース
ピエール・ガスリー、予選3番手から無念マシントラブル脱落に「顔面平手打ちされたみたい」残り2戦にポテンシャルは確信|F1ラスベガスGP
ピエール・ガスリー、予選3番手から無念マシントラブル脱落に「顔面平手打ちされたみたい」残り2戦にポテンシャルは確信|F1ラスベガスGP
motorsport.com 日本版
モーターマガジンMovie 週間視聴回数BEST5 プラス1(2024年11月17日~11月23日)
モーターマガジンMovie 週間視聴回数BEST5 プラス1(2024年11月17日~11月23日)
Webモーターマガジン
F1マシンを脇に歌舞伎……来春鈴鹿のグリッドでも! 日本GPアンバサダーに就任した市川團十郎「息子と歌舞伎の扮装で踊る計画を」
F1マシンを脇に歌舞伎……来春鈴鹿のグリッドでも! 日本GPアンバサダーに就任した市川團十郎「息子と歌舞伎の扮装で踊る計画を」
motorsport.com 日本版
運営ブチギレ!? 一般車が「検問突破」何があった? 国際イベントでありえない"蛮行"発生! ラリージャパン3日目の出来事とは
運営ブチギレ!? 一般車が「検問突破」何があった? 国際イベントでありえない"蛮行"発生! ラリージャパン3日目の出来事とは
くるまのニュース
遂に“冷却機能”も装備! ハイグレード・ワイヤレス充電スマホホルダーの注目作が登場【特選カーアクセサリー名鑑】
遂に“冷却機能”も装備! ハイグレード・ワイヤレス充電スマホホルダーの注目作が登場【特選カーアクセサリー名鑑】
レスポンス
“やっちまった”タナク、僚友ヌービルにWRCタイトル明け渡す痛恨クラッシュは「マジで大惨事」
“やっちまった”タナク、僚友ヌービルにWRCタイトル明け渡す痛恨クラッシュは「マジで大惨事」
motorsport.com 日本版
スバル新型「すごいフォレスター」登場に反響あり! 水平対向エンジン×本格ハイブリッド搭載に「楽しみ!」の声も! 日本発売は一体いつ?
スバル新型「すごいフォレスター」登場に反響あり! 水平対向エンジン×本格ハイブリッド搭載に「楽しみ!」の声も! 日本発売は一体いつ?
くるまのニュース
「えっ、4つのリングのマークじゃない!?」 アウディが新ブランドを立ち上げ なぜ“4リングス”を使わない? 世界最大市場での戦略とは
「えっ、4つのリングのマークじゃない!?」 アウディが新ブランドを立ち上げ なぜ“4リングス”を使わない? 世界最大市場での戦略とは
VAGUE

みんなのコメント

15件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2950.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1680.02898.0万円

中古車を検索
XB7の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2950.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1680.02898.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村