現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ビリケンさんが100年前のクルマのマスコットだった! RMサザビーズ・オークションで落札

ここから本文です

ビリケンさんが100年前のクルマのマスコットだった! RMサザビーズ・オークションで落札

掲載 更新 1
ビリケンさんが100年前のクルマのマスコットだった! RMサザビーズ・オークションで落札

■クラシックカーだけではない、オークションのもうひとつの楽しみ方

 オート・オークションには、実際に出品車を落札する、あるいは出品者となるといった最も基本的なものから、プレビュー出品車を見学したり、あるいはオークションそのものを楽しんだりと、さまざまな楽しみ方がある。

ガレージに置きたい、ランボルギーニやピレリとコラボしたスピーカー

 そして、そのオークションがもっとも身近な存在になるのがオートモビリア、日本語に訳せば自動車関連の蒐集物。オート・オークションでは、同時にオートモビリアが出品されることも多く、カタログや書籍、ミニチュアカー、パーツといった自動車に関連するさまざまなアイテムが、次々に落札されていく。その落札価格は、自動車と比較すればさすがに高価ではないから、オークションに参加するという経験をしてみるには、オートモビリアは誰にとっても魅力的な存在といえるだろう。

 今回はそのオートモビリア・オークションの中から、1920年代から1930年代を中心に、さまざまな作品が誕生したマスコットを集めた、RMサザビーズ社の、「オーナメンタル・オンライン・マスコット・パートIII」をレポートしてみることにしよう。

 ちなみにこのオークションは2020年の1月28日から2月4日の一週間にわたって、オンラインのみでの入札がおこなわれたものである。

 入札者は一定額以上のデポジットを自分のクレジットカードで処理されることで、このオンライン・オークションに参加できる仕組みだ。オークション会場の独特な興奮こそないものの、冷静に品定めをしたうえで入札することができるので、メジャーなオークショネアのイベントを初体験するにも最適なオークションであった。

 参考までに今回用意されたロット(出品数)は50。すべてがリザーブ(最低落札価格)の設定がない、非常にシンプルなオークションだった。

 かつて多くのマスコットが製作されたのは、それを自動車のラジエーターキャップとして使用するためだった。最初はただのキャップに過ぎなかったのだが、そこに彫刻、すなわち美術品としての価値が生まれ、多くの彫刻家が競うように、美しいマスコットを製作するようになる。

 もちろん自動車メーカーも自らのエンブレムをマスコットとしてフロントエンドに掲げるようになるが、特別に製作された美術品たるマスコットは、自動車が使用されなくなった後もコレクションとして大切に保管され、現在でもコレクターズアイテムとして流通しているのである。

 その人気を物語るひとつの数字が、100%というオークションでの成約率だろう。ちなみにもっとも高値で落札されたのは、1915年のパン・アメリカン万博で、お土産品として販売されたマスコットで、落札価格は1170ドル。

 ほかの商品も500ドル前後が中心的な落札価格で、日本でもお馴染みのビリケンをモチーフとした1909年製のマスコットは、144ドルで落札されている。

 ちなみにビリケンは、アメリカで1908年にデザイン特許が取得された幸運の神の像であることを、今回のオークションで個人的には初めて知った。オート・オークションの世界はクルマだけではない。オートモビリアの面白さもまた、世界中のエンスージアストが熱い視線を注ぐところだ。

関連タグ

こんな記事も読まれています

【顧客の平均年齢43歳】 カリナンがシリーズIIへ進化 ロールス・ロイス製SUVが成し遂げた功績
【顧客の平均年齢43歳】 カリナンがシリーズIIへ進化 ロールス・ロイス製SUVが成し遂げた功績
AUTOCAR JAPAN
第9戦はキャシディが21番手から逆転優勝。第10戦はダ・コスタがポルシェに母国勝利をもたらす/フォーミュラE
第9戦はキャシディが21番手から逆転優勝。第10戦はダ・コスタがポルシェに母国勝利をもたらす/フォーミュラE
AUTOSPORT web
ポルシェ・ペンスキー、キャデラックの牙城を崩しIMSAラグナ・セカを制す。恐竜カラーの911がGTDプロ初優勝
ポルシェ・ペンスキー、キャデラックの牙城を崩しIMSAラグナ・セカを制す。恐竜カラーの911がGTDプロ初優勝
AUTOSPORT web
3500万円! 日産が新型「GT-R」実車展示! 存在感スゴい「最強仕様」がNYに登場! 進化した「新デザイン」採用に反響あり
3500万円! 日産が新型「GT-R」実車展示! 存在感スゴい「最強仕様」がNYに登場! 進化した「新デザイン」採用に反響あり
くるまのニュース
テインの純正互換ショック「EnduraPro」シリーズにカローラクロスなど5車種の適合が追加
テインの純正互換ショック「EnduraPro」シリーズにカローラクロスなど5車種の適合が追加
レスポンス
「デコトラ=ど派手な改造=違法」は偏見でしかない! いまほとんどのデコトラが「合法改造」に収めているワケ
「デコトラ=ど派手な改造=違法」は偏見でしかない! いまほとんどのデコトラが「合法改造」に収めているワケ
WEB CARTOP
【2024年】自動運転・運転支援機能の満足度調査。車線維持支援システムの意外な不満とは?
【2024年】自動運転・運転支援機能の満足度調査。車線維持支援システムの意外な不満とは?
グーネット
多彩なキャンピングカー&アウトドアビークルが大集結!モーターキャンプエキスポ2024
多彩なキャンピングカー&アウトドアビークルが大集結!モーターキャンプエキスポ2024
グーネット
アウディ「Q2」 街乗りのシーンにピッタリ、シックな限定モデル発表
アウディ「Q2」 街乗りのシーンにピッタリ、シックな限定モデル発表
グーネット
めちゃ流行ってる「謎のギラギラ」なんのため? 超高級車の証!? 知ってるようで知らない「キラキラパーツ」の正体とは
めちゃ流行ってる「謎のギラギラ」なんのため? 超高級車の証!? 知ってるようで知らない「キラキラパーツ」の正体とは
くるまのニュース
キャデラックの最高級SUV『エスカレード』、大胆フェイスで今夏デビューへ…デザイン大予想
キャデラックの最高級SUV『エスカレード』、大胆フェイスで今夏デビューへ…デザイン大予想
レスポンス
「レヴォーグSTIスポーツ」と「ソルテラ」の展示&試乗に「アイサイト体験」と盛りだくさん! スバルブース出展情報【ル・ボラン カーズ・ミート2024 横浜】
「レヴォーグSTIスポーツ」と「ソルテラ」の展示&試乗に「アイサイト体験」と盛りだくさん! スバルブース出展情報【ル・ボラン カーズ・ミート2024 横浜】
LE VOLANT CARSMEET WEB
ちょっとした進化が嬉しい──新型ジープ ラングラー試乗記
ちょっとした進化が嬉しい──新型ジープ ラングラー試乗記
GQ JAPAN
「タクシーの寿命」なぜ長い? 自家用車の約4倍も“長持ち”!? 過酷な使われ方をしてるのにガンガン走れる理由とは?
「タクシーの寿命」なぜ長い? 自家用車の約4倍も“長持ち”!? 過酷な使われ方をしてるのにガンガン走れる理由とは?
くるまのニュース
ホンダの軽商用EV『N-VAN e:』発売に先立ち、充電サポートの提供を開始
ホンダの軽商用EV『N-VAN e:』発売に先立ち、充電サポートの提供を開始
レスポンス
トライアル世界選手権2024が日本・もてぎから開幕! 世界王者でホンダ監督の藤波貴久「“行けた!”という興奮の多さがトライアルの魅力」
トライアル世界選手権2024が日本・もてぎから開幕! 世界王者でホンダ監督の藤波貴久「“行けた!”という興奮の多さがトライアルの魅力」
motorsport.com 日本版
ジープの人気モデルがさらに魅力を増して登場!機能装備も充実の「ラングラー」2024モデル
ジープの人気モデルがさらに魅力を増して登場!機能装備も充実の「ラングラー」2024モデル
@DIME
三菱の「4WD」何がスゴイ? “スーパーセレクト4WD”に「AYC」? 他メーカーとは違う「三菱の取り組み」とは
三菱の「4WD」何がスゴイ? “スーパーセレクト4WD”に「AYC」? 他メーカーとは違う「三菱の取り組み」とは
くるまのニュース

みんなのコメント

1件
  • こういったマスコットには、アール・ヌーヴォー期の宝飾作家「ルネ・ラリック」のガラス製の作品が有名ですよね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村