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BMW自動運転レベル4実験車、日本初公開 「iネクスト」名義で挑戦 まずはレベル3実用化へ

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BMW自動運転レベル4実験車、日本初公開 「iネクスト」名義で挑戦 まずはレベル3実用化へ

BMW iネクスト 新たなるチャンレンジ

text:Kenji Momota(桃田健史)

【画像】着々とすすむ「iネクスト」プロジェクト 全46枚

BMWが次世代技術に関するプロジェクト「iネクスト」のなかで、レベル4の自動運転の実証試験を進めている。

自動運転のレベルには、1から5までの5段階あるが、実用化をするうえで大きなハードルとなるのが、レベル3の壁だ。

レベル3以上では、運転の主体が運転者ではなくクルマのシステムになるからだ。

レベル3では、運転席に人が常に座り、クルマのシステムが自動運転を継続できなくなった場合、手動運転に変わることも想定している。

一方、レベル4以上になると、運転席に人が座る必要がなくなる。

今回、BMWジャパンが日本で初公開した、7シリーズを使ったレベル4実験車両であるため、実験中は運転席に人はいない。

実際の利用ケースを想定して動画では、スマホを使って駐車場からレベル4自動運転でクルマを呼び出していた。

BMWジャパンのクリスチャン・ヴィードマン社長は「EVや自動運転など最先端の次世代技術を最大限に活用して、BMWのプレミアムブランドとしての価値をさらに高めていきたい」と抱負を述べた。

次いで、自動運転の詳細については、BMWデベロップジャパン本部長とルッツ・ロートハルト、とグループ・イベントスペシャリストのクリフトフ・グローテが説明を行った。

2018年 自動運転技術センター開設

まず、BMWの自動運転技術開発の歴史を振り返ってみたい。

量産型の自動運転を目指した開発は2006年に始まった。3シリーズをベースとした実験車両でドイツのホッケンハイムサーキットを走行している。公道試験では2011年半ばから高速道路A9でレベル3実証を始めている。

大きな転機となったのは、2014年だ。

自動運転に必要不可欠な高精度な三次元地図など、デジタルデータ技術開発を行うドイツのHERE(ヒア)を、スウェーデンのノキアから、BMWはダイムラーとフォルクスワーゲンと共同で買収した。

その後、アメリカの大手半導体メーカーであるインテルもHEREに出資。さらに、インテルが画像認識に関して世界最先端の技術を誇るイスラエルのベンチャー企業、モービルアイを買収するといった自動運転技術に関する主導権争いが過熱した。

こうした動きの中で、BMWの自動運転開発は一気にスピードアップした。

前出のグローテによると、BMW本社があるミュンヘン近郊に2018年、自動運転専門の技術開発センターを開設。インテル、モービルアイ、そして他の自動車メーカーなどの技術者が総勢で約1800人勤務しているという。

では、レベル4自動運転のBMWはいつ発売されるのだろうか?

2021年 BMWはレベル3実用化めざす

今回の説明で、BMW側は「レベル4の量産化は、かなり先」という表現にとどめた。

道路インフラ側の通信環境の整備、また自動運転ではないクルマと一般道や高速道路で共存する場合の自動車メーカーにとってのリスクを挙げた。

その上で「BMW iネクストは2021年に、BMWグループ初となる高速道路でのレベル3機能を量産化する」とした。

BMWのレベル3対応の自動運転車はすでに、アメリカ、中国、イスラエルなどで走行を開始している。

レベル4についても今後、レベル3での量産拡大による社会からフィードバックを踏まえて、導入時期を決めていくという。

BMWの商品戦略ロードマップとしては、同一車線でアクセルとブレーキの自動制御を行う「アクセル・オフ」によるレベル1、さらに一歩進んだレベル2ではドライバーがウインカーを作動することで自動車線変更を行う「ハンズ・オフ」を実現済みだ。

2021年に量産化予定のレベル3では、何を「オフする」という表現になるのか? 今後もBMWの自動運転技術開発から目が離せない。

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