2022年のMotoGP開幕戦カタールGP決勝では、”速い”ホンダが帰ってきた。レースの大半を通じてレプソル・ホンダのポル・エスパルガロが先頭をリードし、そのまま逃げ切って優勝するかと思われた。
ただ、ソフトタイヤを選択して終盤にタイヤがタレていたことがレースの趨勢を分けた。エスパルガロはエネア・バスティアニーニ(グレシーニ)に猛追されると、残り5周という終盤でオーバーテイクを許し後退。さらにブラッド・ビンダー(KTM)にも抜かれ、レースは3位でのフィニッシュとなった。
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結果的にはMotoGPクラスでの初優勝に手が届きそうになりながらも、それを逃したエスパルガロだが、レースを終えた彼は満面の笑みでポディウムに立った。
それは、今回のレースで世界に”ホンダが戻ってきた”という重要なメッセージを送ることができたと考えているからだと、彼は語った。
「厳しいレースだったよ。ソフトタイヤでは、最後にギリギリになるだろうとも予想していたんだ」と、彼はSKySportsに対して語っている。
「戦略的には、レーススタート前と後とで凄く違っていた。落ち着いて、それからトライしていこうと思っていたんだ。でも気づいたら僕がレースをリードしていた。速さがあったし、ペースを維持しようとしたよ」
「勝つ準備はできているように思えた。でも残り5~6周でタイヤが終わってしまった。特にリヤタイヤの右サイドが終わっていて、フロントも切れ込み始めていた」
「エネアに追い抜かれた時は、彼についていこうとした。でもスリップストリームに引っ張られてしまって、ブレーキングで止めることができなかったんだ」
「それで少しオーバーランして、ビンダーにも抜かれてしまった。でも最終的なポジションは良かったし、今回のメッセージは、これまでにないほど強いということ、『僕らは戻ってきた。ホンダの2人はタイトル争いができる』というものだったんだ」
今回の3位表彰台は、エスパルガロが先頭集団で戦い、自身がホンダで走るに値するということを証明したいという気持ちに適うモノだったかもしれない。エスパルガロは2週間後に予定されているインドネシアGPで、こうした走りを再び見せられるかを確認したいと話した。
「レース開始からこんなに速いとは予想していなかった。それでタイヤを使い切ってしまったんだ。問題は、去年僕は先頭に出たことがなかったから、そこに居るときに自分に何ができるかを示したかったんだ」
「やりすぎちゃったのかもしれないけど、今シーズンを3位で始められたというのは素晴らしい。だから喜ばないとね。次はマンダリカ戦だけど、テストでは上手く進んでいた。今回の再現ができるかどうか、様子を見てみよう」
またエスパルガロは今シーズンからホンダが大幅な設計変更を施して投入した新型RC213Vに、改めて好評価を与えている。
「このコースは普段、僕があまり速くない場所なんだ。グリップも好みじゃないし、リヤブレーキを多用するスタイルなのにあまり活用できないからね」
「それでも速く走ることができたし、レースでは限界に接した状態で走ることもなかった。ちょっとだけどマージンがあったんだ。こうしたスタイルで走れて、それでいて速いというのは本当に凄いことだよ」
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