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【2度目の定期点検】トヨタ・ランドクルーザー・プラド(6) 長期テスト

掲載 更新 1
【2度目の定期点検】トヨタ・ランドクルーザー・プラド(6) 長期テスト

積算3万5325km 光軸調整スイッチ

text:Matt Prior(マット・プライヤー)

【画像】トヨタ・ランドクルーザー・プラド 全40枚

translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)


長期テストのトヨタ・ランドクルーザー・プラドには、ヘッドライトのオートレベライザーが付いていない。そのかわり、重たい荷物をリアに積んだ場合など、ヘッドライトの照射位置が変わることに備えて光軸調整スイッチが付いている。

スイッチの位置が0のままだと、まれにハイビームだと勘違いした対向車に、パッシングされることがある。光軸調整スイッチを、0ではなく1か2にすると丁度いいようだ。

積算3万5429km 2回目の定期点検

トヨタ・ランドクルーザー・プラドがやてきてから、2度目の定期点検となった。すでに走行距離は3万5000kmを超えている。

前回、1万6000kmのタイミングで行った定期点検とは異なり、より重点的な整備も入る。エンジンオイルの交換だけでなく、トランスミッションやデフ、ブレーキのフルード、フュエルフィルターとエアコンのキャビンフィルターも交換される。

リモコンキーのバッテリーも交換してもらう。そのほか、確認項目は多岐に及ぶ。

英国トヨタの場合、サービスメニューの価格はどこのディーラーへ持ち込んでも変わらない。好きなディーラーを訪ねて良い。

トヨタ・ランドクルーザー・プラドはトヨタが製造するクルマとして、英国では大型な部類に入る。ほかに商用トラックのダイナと、ピックアップのハイラックスも、同じくらいの車格として並ぶ。

車体が大きいからか、定期点検の費用もわずかに高く、395ポンド(5万2000円)だ。トヨタGT86の場合、365ポンド(4万8000円)で済む。

燃料添加剤とフィルター用抗菌剤の効果

いくつか、興味深い処理も追加してもらうことにした。インジェクターのクリーニング機能がある燃料添加剤と、車内の防臭効果がある、キャビンフィルター用の抗菌剤だ。

料金は30ポンド(4000円)。実際どんな違いがあるのか試したいと思い、施工してもらった。

長期テストということで、詳細な燃費記録を付けているから、燃料添加剤の効果が出れば数字として現れるだろう。子供の汗が染み込んだアイスホッケーの道具を積みっぱなしにしていたら、防臭効果を得たフィルターの効き目が体験できるはず。

最寄りのトヨタ・ディーラーは、ロンドンの西、インチケープ・オックスフォードにある。ここは信頼感のあるディーラーだ。快適な待合室もあって、美味しいコーヒーマシンが置いてある。

電話をすると、1週間後に予約が取れた。ディーラーは朝の7時に開く。意気揚々とクルマを持ち込んだ。

定期点検自体は、2時間半ほどで終わるはずだが、サービス部門は忙しそうだ。クルマを預けると、終わる時間は正確に示されなかった。一度出て、昼食後に戻ってくる方が良いとも考えた。

しかし、少し待つことにした。ラップトップPCのバッテリーは充分にある。書かなければならない原稿も少なくない。しばらく仕事をして、友人と遅めの朝食を取るために周辺をうろついた。

お昼前に戻るとクルマは仕上がっており、明細もできていた。しかし、内容はこのクルマにはそぐわない。整備費用には、作業の有無に関わらず、すべての油脂類の交換料が予め含まれている。

自分で補充していたアドブルー液

筆者は補充量を記録に残す意味もあり、前日にアドブルー液を補充していた。ところが明細には、アドブルー液10L分の金額、12ポンド(1600円)も含まれている。受付で指摘すると、10Lのアドブルー液が入った容器を渡してくれた。

洗車と掃除も程々にしてあった。天気が悪く、家に着くころにはボディは汚れてしまったけれど。

報告するべき内容はこの程度。車内の匂いに変化は感じられないが、空気中の細菌はきっと少ないのだろう。燃費も今のところ、11.0km/Lで変化はない。

次の定期点検は、さらに1万6000kmを走ったとき。走行距離が増えるのは早いから、またすぐに定期点検となりそうだ。

テストデータ

気に入っているトコロ

センターコンソールの小物入れ:小物入れの蓋は、上段か下段か、開けたい方をちゃんと選べて使いやすい。

気に入らないトコロ

鍵が振動する音:小物入れに背の高いものを入れると邪魔になるから、筆者は鍵を入れるのだが、カタカタと音が出て気になる。でも、クルマのキーは大丈夫なようだ。

テスト車について

モデル名:トヨタ・ランドクルーザー・プラド・ユーティリティ 3ドア(英国仕様)
新車価格:3万3955ポンド(458万円)
テスト車の価格:3万4655ポンド(467万円)

テストの記録

燃費:11.1km/L
故障:なし
出費:初回定期点検 270ポンド(3万5000円)/2回目定期点検 424ポンド(5万6000円)/アドブルー液 38ポンド(5000円)/エンジンオイル1L 8ポンド(1000円)/タイヤ修理 18ポンド(2300円)

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みんなのコメント

1件
  • すってんころりんが一時期有名だったな
    今のは重心安定してるのかな?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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