現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 500台“即完”!!! WRX S4 STI Sport# その極シャープな実力を味わう!!!

ここから本文です

500台“即完”!!! WRX S4 STI Sport# その極シャープな実力を味わう!!!

掲載 更新
500台“即完”!!! WRX S4 STI Sport# その極シャープな実力を味わう!!!

 本来ならば2020年7月6日に正式発表、8月20日発売という流れのなかで5月26日から予約が始まった、スバル WRX S4 STIのコンプリートカー、STI Sport#(スポーツシャープ)。しかし予想を遥かに上回る反響の中、6月11日午後にはスバルが公式ツイッター上で「500台到達」および「受付終了」を発表するに至った。

 改めてSTIコンプリートカーの人気の高さを見せつけられた形だが、買おう、買いたいと思っていた方はさぞかしガッカリされてしまったに違いない。今回はそんな方々のために試乗企画をお送りしたい。レポートしてくれるのは自らもWRX S4 STIを駆る自動車評論家 国沢光宏氏。いつかまた諸氏の前に姿を現すその日まで!! その姿を目に焼き付けていただきたい!

隠れた人気車「タンク」が廃止! トヨタは兄弟車のリストラをどこまで進めるのか?

【画像ギャラリー】緑の中を駆け抜けるWRX S4 STI sports# その姿をギャラリーでチェック!!!

※本稿は2020年7月のものです
文:国沢光宏/撮影:西尾タクト
初出:『ベストカー』 2020年8月26日号

■すでに500台完売も中古車で出会えるかも??

 クルマ趣味にはいろんな考え方がある。新型車が出たらすぐ購入し、2~3年で乗り替えるのも楽しい。

 ただ、新型車っていろんな意味で完成度低いです。ということから、最も仕上がりのいい最終モデルを買ってじっくり乗るという考え方もある。

S4オーナーでもある自動車評論家 国沢氏が全開でインプレッション!!!

 そもそも販売を終了してから5年くらい経過したら、圧倒的に後者のほうが賢いと思う。例えばポルシェ911の930型なら、1989年式で探したい。

 スバル車の多くも最終モデルが最も高い完成度を持つ。世界的な人気になっている2代目インプレッサは、買うなら最終の鷹の目だと思う。

 STIのコンプリートモデルだって人気は『S204』です。長い前置きになった。現行WRX S4、おそらく年内に絶版となり、開発中とされる次世代モデルは、排気量もボディも少し大きくなるかもしれません。

 燃費を考えたらヤンチャ度も下がる?

■ドイツ車に匹敵するボディのしっかり感!!

 今回試乗したWRX S4は『STI Sports #』という500台の限定モデルであります。

 すでに売り切れているものの、今後、中古車として巡り会えるチャンスはあるだろうし、現在WRX S4に乗っている人からすれば、どんな対策したらいいか、はたまたどんなパーツを選んだらパフォーマンス改善ができるのか大いに気になるところ。とにかくクルマは走ってナンボ。試乗してみたい。

WRX S4 STI Sport#…正式発表は今年7月6日だったが、5月26日にディーラーで正式受注開始となるや否やあっという間に完売。STIの辰己英治総監督入魂となるフロント&リアのドロースティフナーやCVTオイルクーラーなどを装備

 まずシート。本革とスエード素材のレカロですね。標準のシートと比べたら、もはやこれだけでご飯一杯食べられる。嬉しいのがサイド&カーテンエアバッグも稼働すること。

 後付けシートだとサイド&カーテンエアバッグをカットしなければならないタイプも多い。純正のレカロなら安心してメリットを享受できる。内装トリムに使われているウルトラスエードの質感も高い。インテリア、上質です。

WRX S4 STI Sport…2018年9月に追加されたWRX S4のトップグレード。レヴォーグ、BRZに次ぐ3番目のSTI Sportグレードとして登場。ビルシュタイン製の倒立式ダンパー、ダンプマチックIIを採用する。現在のS4はこのグレードのみ販売

 始動すると、少し元気な排気音だ。専用マフラー付きですね。S204時代のような激しい音質こそ騒音規制で難しいが、加速しても「シュー」という空気音だけの標準だと寂しい。

 試乗コースになっている群馬のサイクルスポーツセンターのコースを、とりあえずふつうのワインディング程度のペースで流してみる。ボディのしっかり感が印象的。ウソ偽り誇張なく、ドイツ車に匹敵します。

■ラリーカーのS4にも匹敵するボディ剛性!

 STIが得意としている辰己英治さん考案の「フレキシブル補強バー」を前後3カ所に加えただけなのだけれど、国際格式の頑丈なロールケージ組んだ私のWRX S4と比べてもまったく遜色ない剛性感を出しているから驚く。

試乗会場となった群馬サイクルスポーツセンターを疾走するWRX S4 STI Sport#。もう新車で購入することができないのが非常に残念

 特にハイペース走行でハンドル切った時の反応のよさがステキ! コーナーを速い遅いの問題じゃなく、思ったように曲がってくれるから楽しいのだった。ふつうのWRX S4にも付けたい。

 ではアクセル全開といきましょう! 300psという絶対的な出力は必要にして十分以上! 狭いワインディングロードと同じような群馬サイクルスポーツセンターのコースだと、持てあますほど!

STI製低圧損エアクリーナーエレメントを採用。ノーマルタイプのエアクリーナーよりも通気抵抗を低減

 今やセダンのハイパワーモデルはスカイラインの400RとWRX S4だけになってしまったが、一般道なら小柄なWRX S4の得意分野だと思う。加えて自動ブレーキを筆頭とした安全デバイスも装備される。

フロントにはSTI製フレキシブルタワーバーを採用。パーツ販売されないSTI Sport#専用アイテム

 WRX S4の数少ない課題は、連続で全開走行すると温度上昇によりCVTがセーブモードに入ってしまうこと。

 私のWRX S4はノーマルのCVTで国際格式のラリーに出場したのだけれど、気温の高いタイ国とあり、長いSSだとセーブモードに入った。

特に効力のあるのがSTIの辰己英治総監督入魂のSTI製フレキシブルドロースティフナーリア。北米専用のSTIコンプリートカー、S209にも採用され、その効果は実証ずみ

『STI Sports#』は対策としてCVTオイルクーラー&強化型ラジエターファンを加えてます。相当な腕前のドライバーじゃないかぎりイケる?

 また、エアクリーナーと排気系の改良により、走行中のトルクをSTIの実験値で10%くらい向上させているという。

精悍な印象のエアアウトレットグリル付きとなるのがSTI Sport専用リアバンパー。実はSTIコンプリートカーのS207、S208にも採用されていた密かな人気アイテムなのだ!

 充分パワフルなエンジンということもあり、体感できないかもしれないが、おそらくWRX S4の速さ感を増加させているんじゃなかろうか。

 S#モードを選び、疑似クロスレシオの8速CVTをマニュアル操作しながらワインディングロード走ってると楽しいです!

スペック上は変化ないが、加速中のエンジントルクが最大約10%向上!

 前述のとおり、自分のWRX S4を『STI Sports#』のようにしたいならどうしたらいいか?

 辰己さん(STI総監督)に聞いてみたら、「走りの味はSTIの補強バーを取り付ければほとんど同じになります」。

STI Sport#の開発を担当した高津益夫STI開発副本部長が、国沢氏のラリー仕様S4を試乗!

 ボンネット内のタワーバーは専用部品のため同じパーツが入手できないものの、かぎりなく近い機能のタワーバーはふつうに購入可能。

 そのほかの2本もSTIパーツとして出ている。500台に間に合わなかった人は、ぜひ試してみたらいいと思う。

STIの辰己総監督(左)も納得の完成度!

■スバル WRX S4 STI Sport# 主要諸元 ※すでに500台完売ずみ
・全長×全幅×全高:4635×1795×1475mm
・ホイールベース:2650mm
・車重:1550kg
・エンジン:水平対向4、2L DOHCターボ
・総排気量:1998cc
・最高出力:300ps/5600rpm
・最大トルク:40.8kgm/2000~4800rpm
・ミッション:スポーツリニアトロニックCVT
・駆動方式:4WD
・WLTCモード燃費:ー
・価格:474万1000円

【画像ギャラリー】緑の中を駆け抜けるWRX S4 STI sports# その姿をギャラリーでチェック!!!

【キャンペーン】マイカー・車検月の登録でガソリン・軽油7円/L引きクーポンが全員貰える!

こんな記事も読まれています

フェルスタッペン7戦連続PP獲得。角田裕毅Q3進出も10番手|F1第6戦マイアミGP予選
フェルスタッペン7戦連続PP獲得。角田裕毅Q3進出も10番手|F1第6戦マイアミGP予選
motorsport.com 日本版
F1マイアミ予選速報|フェルスタッペンがポールポジション獲得! ルクレールが2番手。RB角田裕毅はQ3進出で10番手
F1マイアミ予選速報|フェルスタッペンがポールポジション獲得! ルクレールが2番手。RB角田裕毅はQ3進出で10番手
motorsport.com 日本版
全長3.4mでも「7人乗り」!? 大人4名で「車中泊」も可能! 斬新すぎる“超狭小”ミニバン「ドミンゴ」が凄い!
全長3.4mでも「7人乗り」!? 大人4名で「車中泊」も可能! 斬新すぎる“超狭小”ミニバン「ドミンゴ」が凄い!
くるまのニュース
カワサキ「Ninja ZX-10R」【1分で読める 国内メーカーのバイク紹介 2024年現行モデル】
カワサキ「Ninja ZX-10R」【1分で読める 国内メーカーのバイク紹介 2024年現行モデル】
webオートバイ
[新型CX-80]登場でやっぱわかった!! CX-8やっぱり世紀の大名車だったか…もうコスパ最強マツダSUVは出てこないのか!?!?
[新型CX-80]登場でやっぱわかった!! CX-8やっぱり世紀の大名車だったか…もうコスパ最強マツダSUVは出てこないのか!?!?
ベストカーWeb
適材適所の配置で使いやすい! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
適材適所の配置で使いやすい! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
マグヌッセン、4回のペナルティで合計35秒加算。”スポーツマンシップに反する行為”でも呼び出し「サウジアラビアと同じように、ニコを助けようとした」
マグヌッセン、4回のペナルティで合計35秒加算。”スポーツマンシップに反する行為”でも呼び出し「サウジアラビアと同じように、ニコを助けようとした」
motorsport.com 日本版
アロンソ、F1マイアミGPスプリントを“台無し”にしたハミルトンに嫌味炸裂「スペイン人じゃないからお咎めなしだろうね」
アロンソ、F1マイアミGPスプリントを“台無し”にしたハミルトンに嫌味炸裂「スペイン人じゃないからお咎めなしだろうね」
motorsport.com 日本版
インプルーブされた予選Q2での3台のブリヂストン・ニッサンZ。決勝は新直線番長のシビックとの対決構図に/第2戦GT500予選
インプルーブされた予選Q2での3台のブリヂストン・ニッサンZ。決勝は新直線番長のシビックとの対決構図に/第2戦GT500予選
AUTOSPORT web
デビュー戦のGAINER TANAX Zは波乱の一日を送るも、予選で速さの片鱗を披露
デビュー戦のGAINER TANAX Zは波乱の一日を送るも、予選で速さの片鱗を披露
AUTOSPORT web
【富士最高速チェック:GT500】ドライでは形勢逆転。ホンダ・シビックが上位5台を占める/スーパーGT第2戦
【富士最高速チェック:GT500】ドライでは形勢逆転。ホンダ・シビックが上位5台を占める/スーパーGT第2戦
AUTOSPORT web
波乱もなんのその。フェルスタッペンがスプリント完勝! リカルド4位&角田裕毅の“ごっつあん”8位でRBダブル入賞|F1マイアミGP
波乱もなんのその。フェルスタッペンがスプリント完勝! リカルド4位&角田裕毅の“ごっつあん”8位でRBダブル入賞|F1マイアミGP
motorsport.com 日本版
日向坂46 富田鈴花さん登場!! 日向の似合うクルマとアイドル![後編]
日向坂46 富田鈴花さん登場!! 日向の似合うクルマとアイドル![後編]
ベストカーWeb
JLOC新加入の伊与木エンジニアが語る新パーツの狙いと、ホンダ時代の知見が活きた“ちょんまげ”の相乗効果
JLOC新加入の伊与木エンジニアが語る新パーツの狙いと、ホンダ時代の知見が活きた“ちょんまげ”の相乗効果
AUTOSPORT web
幻の予選上位。ハプニングに巻き込まれた16号車ARTAと、2戦連続ショックの14号車ENEOS/第2戦GT500予選
幻の予選上位。ハプニングに巻き込まれた16号車ARTAと、2戦連続ショックの14号車ENEOS/第2戦GT500予選
AUTOSPORT web
F1マイアミGPスプリント速報|フェルスタッペン完勝。RBリカルドが4位の大殊勲! 角田はハミルトンと激戦繰り広げ8位
F1マイアミGPスプリント速報|フェルスタッペン完勝。RBリカルドが4位の大殊勲! 角田はハミルトンと激戦繰り広げ8位
motorsport.com 日本版
自動車保険チェックしてドキッ! 「搭乗者傷害」に入ってない! これってまずくないの?
自動車保険チェックしてドキッ! 「搭乗者傷害」に入ってない! これってまずくないの?
ベストカーWeb
素敵なリバー・リゾートに潜むスカンクの罠!? 「ルート66」から寄り道してラフリンの街へ【ルート66旅_50】
素敵なリバー・リゾートに潜むスカンクの罠!? 「ルート66」から寄り道してラフリンの街へ【ルート66旅_50】
Auto Messe Web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

452.1485.1万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

84.81180.0万円

中古車を検索
WRX STIの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

452.1485.1万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

84.81180.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村