シボレー・サバーバン(1967年)
(翻訳者注:この記事は後編です。前編とあわせてお楽しみください)
【画像】アメ車屈指の「大型SUV」最新モデルはやっぱりデカかった!【第12世代のシボレー・サバーバンを写真で見る】 全19枚
シボレーの「サバーバン」は、自動車に与えられた名称としては世界で最も長く使われている。1934年に生産が開始され、約90年経った現在でも生産されている。この比較的保存性の高い個体は1967年のもので、第6世代の初期の1台である。
スチュードベーカー・ラーク(1960年)
ウィンディヒルから生きて去ることはないだろう。スチュードベーカー・ラークの初代の4ドア・セダンで、1960年に工場から出荷されたときは、間違いなくこのバナナのような形はしていなかった。
この個体はラークVIで、VIIIの4.2L V8とは対照的に、2.8L 6気筒エンジンを搭載していた。
シボレーC10(1965年)
何年も前に重労働から解放されたトラックだが、引退生活を楽しんでいるようには見えない。1965年型のシボレーC10だ。「C」は「コンベンショナル」の頭文字で、二輪駆動であることを示し、「10」は「0.5トン」の積載量を意味する。一方、四輪駆動モデルには「K」というアルファベットと、「3/4トン」の積載量を表す「20」という数字が付く。
ダッジ・コロネット・ワゴン(1966年)
この希少な1966年型ダッジ・コロネット440は素晴らしいコンディションで、V8エンジンも健在である。この年に販売された25万900台のコロネットのうち、ステーションワゴンは2万7700台のみであった。保存状態は良好で、ボディワークにはへこみがなく、腐食もほとんどない。
マーキュリー(1946年)
ちょっとした手直しで新品同様に……。ルーフの薄れたメモによれば、これは1946年型のマーキュリーだ。写真でおわかりのように、絵のように美しいヤードの片隅にぽつんと置かれている。
ホンダ・シビックMk1
ウィンディヒル・オートパーツで見つけた初代ホンダ・シビック。これとほとんど同じものがもう1台あった。初代シビックは特許を取得した複合渦流調速燃焼エンジン、略してCVCCを搭載していた。1975年に発売された最高出力53ps、1.5Lのエンジンは非常にクリーンで、触媒コンバーターを必要としなかった。
初期のシビックは深刻な腐食に悩まされ、その多くが早々に廃車置き場で生涯を終えた。この個体には錆の問題があるものの、これほど長く生き延びたのは驚くべきことだ。
フォード・サンダーバード(1960年)
この1960年型フォード・サンダーバードは、誰かがV8エンジンを取り外したと同時に翼を失った。第2世代サンダーバードの最終年であり、スクエアバードとしても知られていた。販売台数では最高の年で、8万1000人が3755ドルを支払ってハードトップを購入した。
さらに1万2000人が500ドルを追加で支払い、コンバーチブルを手に入れた。この個体には部品がたくさん残っており、何か必要なものがあればウィンディヒル・オートパーツにご連絡を。
AMCイーグル(1980年)
地上から姿を消した鳥がもう1羽いる。それはAMCイーグルで、間違いなく当時最も過小評価されたクルマの1つである。1980年に初飛行したイーグルは、米国製乗用車としては異例のフルタイム四輪駆動を特徴としていた。このため、初のクロスオーバー車と広く考えられている。
しかし、少なくとも10年は時代を先取りしていた。イーグルは1980年から1987年までの8年間の生産期間中に19万2000台しか販売できなかった。この1980年型の個体は、広範囲にわたって解体されており、使用可能な部品はあまり残っていないようだ。
キャデラック(1951年)
現在では想像しにくいかもしれないが、1951年型キャデラックは、かつて非常に注目を集めたクルマだ。当時、4000ドルという価格は平均的な世帯収入とほぼ同じだった。しかし、その栄光の日々はとうの昔に過ぎ去り、今ではかつての輝きをわずかに残しただけの状態で、ウィンディヒル・オートパーツで避けられない運命を待っている。
シボレー・コルベア(1963年)
この1963年型シボレー・コルベア・モンツァの不格好なフロントバンパーは、ミネソタの日差しを浴びて輝いている。オリジナルの白い塗装がところどころにはっきりと見えることから、ある時期に再塗装を受けたようだ。この年に生産された4万4165台のコルベア・コンバーチブルのうちの1台である。
ハドソン・ホーネット(1957年)
ウィンディヒル・オートパーツの珍しい住人。1957年型のハドソン・ホーネットで、このモデルの最終年に生産された、わずか3359台のセダンのうちの1台だ。1957年はハドソンにとって終焉の年でもあり、親会社のアメリカン・モーターズ・コーポレーション(AMC)は、この歴史あるブランドに幕を下ろした。
現在、ハドソンの名称はステランティスが所有しており、すぐに復活することはないだろう。しかし、ステランティスは各モデルの車名も継承している。だからこそ、同社傘下のダッジは2022年にコンパクトSUVのホーネットを発売することができたのだ。
プリムス・ヴァリアント
貴重な部品を風雨から守るため、トランクやボンネット、ドアを確実に閉めることに細心の注意を払っているヤードもあるが、ウィンディヒル・オートパーツではあまり優先していないようだ。その点については、この1965年型プリムス・ヴァリアントが見事に証明している。グローブボックスの蓋も開いていても不思議ではない……。
これは上級トリムのV200で、室内にいくつかの快適装備を追加し、外装にクロームを追加したものだ。
シボレー(1951年)
腐食や凹みのないボディパネルを見るに、この1951年型シボレーがウィンディヒルに持ち込まれたのはごく最近のこととしか思えない。シボレーは1951年の王者であり、2位のフォードより21万6千台多く販売していた。
プリムス・バラクーダ
マスタングほどの人気はなかったものの、プリムス・バラクーダはフォードよりも16日速く市場に投入された、元祖ポニーカーである。ただ、基本的には派生モデルのファストバック・バージョンに過ぎず、残念ながら6気筒エンジンを搭載して発売された。最高出力わずか101psで、ルックスに見合わない性能だった。
ウィンディヒルの一角を明るく照らすこの初期型は、当時自動車業界で最大のガラスであったリアウィンドウを残している。
メルセデス・ベンツ220D
最高出力65psの2.2L 4気筒ディーゼルエンジンを搭載したメルセデス・ベンツ220(W115)は、0-97km/h加速に23秒以上かかり、最高速度は130km/h程度と、決して高性能なものではなかった。しかし、速くはないものの、低燃費(11.7km/l)、スタイル、信頼性で補って余りあるものだった。
この1970年代初頭のモデルはそんなスローライフを終え、永久に停止している。
フォード・ファルコン(1961年)
比較的新しい住人と一緒に置かれているため、やや場違いに見える。初代フォード・ファルコンで、同車が最も売れた1961年の1台だ。販売台数47万4191台のうち、15万9761台がこのような4ドア・セダンだった。この個体が最後に走ったときは、雨が降っていたようだ。
オールズモビル88(1960年)
オールズモビル88(1980年代後半からはエイティエイトに改名)は、実に50年間(1949~1999年)も生産されていたモデルである。そして、この1960年型が出荷されたとき、すでに第4世代に入っていた。これは廉価版のダイナミック88で、デチューンされた最高出力240psのロケットV8を搭載していたことになる。
側面にはプライマーの跡が残っている。これは、かつて誰かがサビを防ごうと気にかけていたことを示している。
シボレー・ベルエア(1965年)
この1965年型シボレーは、何十年も動かされていないが、完全に沈黙しているわけではない。我々が取材している間、裂けたヘッドライニングが風に揺れて、かなりの騒ぎを起こしていた。ここがウィンディヒル(風の丘)とは呼ばれる理由がよく分かる。
このベルエアの4ドア・セダンは27万1000台ほど販売され、その大半は8気筒エンジンを搭載していた。
フォード(1951年)
この1951年型フォードはヤードの入口に停めてあった。ルーフに書かれた新しい文字から判断すると、持ち込まれたのはつい最近のことだろう。おそらく1970年代から走っていないと思われるが、オリジナルのV8エンジンとオーバードライブ・トランスミッションが残されている。
キャデラック(1957年)
この1957年型キャデラックの4ドア・ハードトップは、心臓と魂が引き抜かれている。失われた6.0L V8は、かつて0-97km/h加速10.6秒、理論上の最高速度は190km/hを誇った。もちろん、平均4.3km/lと謳われる燃費に近づけるためには、もっと穏やかに扱いたいところだが……。
最後に
何か欲しい部品があったら、ウィンディヒル・オートパーツに電話をしてほしい。インターネットで「Windy Hill Auto Parts」と検索すれば、このヤードのウェブサイトがヒットするだろう。海外への発送は難しいかもしれないが(要確認)、少なくとも米国48州には発送してくれる。このヤードにはまだまだ掘り出し物がたくさんあったので、機会があれば(そしてご要望があれば)再び特集記事をお届けしたい。
原文:Will Shiers
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