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思春期の頃に影響を受けた日産車の話【新米編集長コラム#6】

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思春期の頃に影響を受けた日産車の話【新米編集長コラム#6】

父親はY31型グロリア・グランツーリスモ乗り

1973年生まれの筆者が思春期に最も影響を受けたのは、日産自動車のクルマたちだ。まず父親がY31型『グロリア・グランツーリスモ』に、叔父がZ31型『フェアレディZ』にそれぞれ乗っていたのが大きい。

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グランツーリスモはVG20Eを積むベーシックグレードで、ホイールデザインが大人しいので、上級モデルであるVG20DETを積む『グランツーリスモSV』がいいと父親に主張したのだが、予算的に届かなかったようだ。元々『ブルーバード2.0SSSアテーサ』を購入しようと日産のディーラーに行ったら、両車の値段があまり変わらなかったため、グロリアを選んだそうである。ちなみに私が運転免許証を取得して最初に運転したのが、このグロリアだった。

叔父も、その父親(つまり私の祖父)もクルマ好きで、千葉の松戸から東京の世田谷まで電車で訪ねては、いろいろと乗せてもらった記憶がある。叔父がZ31を新車で購入したときは、もちろん納車直後に駆け付けた。そこに駐車されていたライトブルーのZ31の神々しさは、今でも鮮明に覚えている。

また当時は、『西部警察』の劇中でフェアレディZ(スーパーZ)やスカイライン(マシンX、マシンRS)が活躍し、漫画『よろしくメカドック』でもフェアレディZ(ワタナベ・スーパーZ、グレーサーZ)が活躍。特にグレーサーZはフルタイム4WDのエピソードが大好きで、当時、週刊少年ジャンプを持つ手が思わず震えた。

そういった輝かしい記憶や体験は、国産メーカーの中でも、日産を特別視する要因となっている。だから、今でもフェアレディZやGT-Rが販売されている事実だけで、胸が熱くなるのだ。

GT-Rはスーパーカーか?

ということで実は、今回のテーマは2025年モデルのGT-Rなのだが、その原稿を書く上で、筆者がこういうバックグラウンドを持つ日産ファンであることを、どうしてもお伝えしたくて書き始めたら、前置きだけで1パラグラフも使用してしまった……(以前も書きましたが、前置きが長すぎるのは本当に悪い癖だと自覚アリマス)。

さて正式にアナウンスはされていないが、今回の2025年モデルが、最後のGT-Rになる可能性が高い。2001年の東京モーターショーで発表された『GT-Rコンセプト』から実に四半世紀近く。21世紀を代表する1台の歴史がもうすぐ終わろうとしているのを、黙って見てはいられず、2025年モデルの広報車をお借りした次第だ。

ちなみに話が脱線するが、2008年2月末に発売した、当時私が編集長を担当していたスーパーカー雑誌『ROSSO』では、前年にデビューしたGT-Rが表紙を飾っている。『2008、和製スーパーカーブーム元年!』、『GT-R誕生に沸く今こそ、ジャパン・メイドのスーパーカーに大注目!!』の文字が踊り、中面では18ページにわたり紹介。開発ドライバーの鈴木利男さんに911ターボと比較試乗をお願いし、ちゃんと厚木詣をして開発責任者の水野和敏さんにもインタビューするなど、結構充実している。

当時、「ROSSOでGT-R?」、「GT-Rはスーパーカーじゃないだろ」など、社内外から批判の声を受けたが、特集記事は今読み返しても面白いので、1ミリも後悔していない。売れ行きも、毎年売り上げが落ちる2月発売号にしては善戦したはずだ。

スーパーカーの定義は難しくて、そういった質問を何度も受けてきたが、その度にこう答えることにしている。

「スーパーカーの定義は100人いれば100通りあります。あなたがそれをスーパーカーだと思えば、軽自動車であっても、それはスーパーカーなのです」

2008年当時もそう思っていて、GT-Rは一般的にはスポーツカーだが、それでも日本車が高まっていく姿が誇らしくて、日本のスーパーカー雑誌がGT-Rを取り上げなくてどうする、という気概を持って特集を作ったのであった。

嗚呼、脱線した先がまた長くなってしまった……。2025年モデルの印象はまた次回ということで。壮大な前置きに最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。

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みんなのコメント

18件
  • こうりん
    Y31セド/グロの角過ぎず丸過ぎずの絶妙ボディがベストバランス!
    好きだったな~
  • zab********
    初めてY31セドグロ(ハードトップ)を見た時は、スタイルで外車を超えた!と思いました、当時は初代シーマも出現、4ドアなんて「旦那仕様車」「オヤジ臭い」って思ってましたけど、ヤンエグ(死語)になったら…絶対に買いたい!って思いましたね♫ その頃既に「白いハイソカー」ブームだったけど、アンチトヨタ、アンチ白いハイソカー派にとっては選択の幅が増えました。どちらかと言えばミーハー、ナンパな白いハイソカーに比べ、日産車は「硬派」「漢」が選ぶイメージもあったし、白以外の色が様になるY31セドグロは憧れました、430、Y30といった「角ばった漢」から…垢抜けて「ヤンエグが颯爽と乗り回す」といったイメージチェンジは流石!といった感じでした、若作りしたいオッサンにもウケてクラウンからの乗り換えも多かったとか…ボディ剛性が云々さておき、横にドイツ製外車が居ても引けを取らないカッコ良さはありましたね♫
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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