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乗り味は上質で力強い!コンパクトカーの新たな基準となりそうなOPELのコンパクトEV「CORSA-e」

掲載 更新 24
乗り味は上質で力強い!コンパクトカーの新たな基準となりそうなOPELのコンパクトEV「CORSA-e」

CORSA-e  オペル・コルサ eエレガンス

強力なライバルがひしめくドイツのコンパクトカー市場で、2021年にダントツで1位の販売台数を記録した『CORSA』。そのEV仕様となる『CORSA-e』とはどんなクルマなのか。ドイツ・フランクフルト市内でその走りをチェックした!

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ドイツで人気ナンバーワンのコンパクトカーのEV仕様

 ドイツの路上には、プレミアムカーばかりが走っているわけではない。実際には大半がB・Cセグメントのコンパクトカーだ。ドイツ市場で、2021年に4万9475台を販売し、Bセグメントでダントツ首位、全体でも4位につけているヒットモデルがオペル『CORSA』だ。

 かつて日本市場では『VITA』という車名で販売されたこともある『CORSA』は、1982年に初代がデビューした、長い歴史を持つオペルの主力モデルのひとつ。2019年に発売された現行モデルは6代目である。

 今回フランクフルト市内を中心に試乗した『CORSAーe』は、そんな現行『CORSA』のBEVバージョン。『CORSA』はステランティスのCMP(コモン・モジュラー・プラットフォーム)を採用するため、メカニズム的にはプジョー『208』やDSオートモビルの『DS3 CROSSBACK』などと多くを共用している。つまり『CORSAーe』は、プジョー『eー208』や『DS3 CROSSBACK EーTENSE』と関係が深いモデルなのだ。

 丸みを帯びたシルエットが特徴的な『CORSAーe』のデザインは、エンブレムやアルミホイールの造形を除き、基本的にガソリン/ディーゼルモデルと違いはない。機能的なレイアウトで使いやすいインテリアもほぼ共通で、全体的にこのクラスとしては質感が高く仕立てられていて好感が持てる。

上質で力強い乗り味はクラスの新たな基準となる

 走りはしっかりとしている。136PSと260Nmを発揮する電気モーターは『eー208』などと共通で、前後シート下とセンターコンソール下にH型に搭載される50kWhのリチウムイオンバッテリーも同じだ。しかし、ジワッと力強く伸びやかな加速感やペダル踏力にリニアな制動フィール、自然でなめらかな操舵フィールなど、ドイツ車ならではの感覚である。

 車両重量は345kgものバッテリーを積んでいるため1530kgと重いが、運転中に重さを感じることはない。むしろ重心が6cmも低いことから、コーナリング性能は高く、前後重量バランスも良好なため、コーナリング中の姿勢も安定している。ピッチングやロールも少なく、乗り心地はしっとり上質だ。EVなので当然静粛性は抜群に高く、コンパクトクラスにおける新たな基準となる優れた快適性を味わえる。

 現時点では『CORSAーe』の販売比率は、ドイツ市場でも『CORSA』全体の2割強だが、今後はさらに伸びるだろう。航続距離はWLTPモードで359kmと短めだが、この上質な乗り味を一度でも体験してしまうと、多くの人がシティーコミューターとしての魅力を感じるはずだ。

「パワーオレンジ」という名のボディーカラーは『CORSA-e』専用。ブラックルーフは「エレガンス」ではオプションとなる。

メーターパネルは7インチディスプレイ。10インチのタッチスクリーンを備えたナビ、センターコンソールに備わるスマホのワイヤレス充電トレイはオプション。

エレガンスはダークブルーのファブリック/ブラックレザーの6Way調整式コンフォートシートを装備。

後席空間はクラス標準といったところ。60:40の分割可倒式リアシートは全車標準だ。

エレガンスは16インチアルミホイール+195/55R16タイヤが標準だが、今回の試乗車はオプションの17インチアルミホイール+205/45R17のミシュラン・プライマシー4を装着。

ラゲージ容量は通常時で267L。後席を倒すと最大で1042Lと、ガソリン/ディーゼル車(309~1081L)より若干小さい。リアシートを倒した状態でフロアがフラットにならないのは、このクラスでは仕方のないところ。

充電口は車両左後部に備わる。欧州仕様は11kWの三相交流ウォールボックスと、最大100kWの直流急速充電に対応している。

SPECIFICATIONS

■ オペル・コルサeエレガンス(FF・1速AT)
【寸法mm・重量kg】全長×全幅×全高:4060×1765×1433 ホイールベース:2538 トレッド:前1501/後1500 最低地上高:137 車両重量:1530
【電気モーター・性能】種類:交流同期式電気モーター 定格出力:57kW 最高出力:100kW(136PS)/5500rpm 最大トルク:260Nm(26.5kgm)/3700rpm バッテリー:リチウムイオンバッテリー 蓄電容量:50kWh WLTPモード電力消費量:15.6kWh/100km WLTPモード航続距離:359km 最小回転直径:10.74m 乗車定員:5人
【諸装置】サスペンション:前マクファーソンストラット/後トーションビーム ブレーキ:前ベンチレーテッドディスク/後ディスク タイヤ:205/45R17(標準サイズは195/55R16)

取材・文/竹花寿実 撮影/山本佳吾

160年の歴史を持つオペルのすべてがわかるブランドMOOK「&OPEL 未来を創るクルマ。」発売中

 1862年の誕生以来、不断の進化によっていつの時代も時代も最先端のポップカルチャーであり続けたOPEL。そのブランドDNAとその魅力を、チーフデザイナーへのインタビューや歴史的名車の検証などをもとに解き明かすムック本「&OPEL」が発売されました。

 ドイツの自動車メーカーOPELは、160年の歴史を持つ老舗ブランドです。日本との縁も深く、戦前から輸入され、2006年までは日本国内でも販売されていたので、ご存じ方はもちろん、実際に乗った/所有したことがある方も多いのではないでしょうか。

 そして今、OPELが再び、日本に上陸するといわれています。今度、日本にやって来るOPELは、私たちがしばらく見ないうちに、すばらしくモダンで、ポップな佇まいに変身していました。ドイツ車としての信頼感と堅実さはそのままに、ガジェット感あふれるデザインやカラーリングからは、「どんな人生を愉しみたい?」と、クルマが語りかけてくるようです。そんな、ニュー・ジャーマン・カーで実現するライフスタイルのテーマは「リラックス」。

 本書では、暮らしをアップデートするモダンジャーマンなクルマづくりの魅力を、160年の歴史とともに余すところなく、紹介します。

160年の歴史を持つオペルのすべてがわかるブランド大図鑑

『&OPEL(アンドオペル) 未来を創るクルマ。』

定価1650円(税込)A4変形判/132ページ

小学館刊

https://www.shogakukan.co.jp/books/09104254

■本書のコンテンツ紹介

PART 1  OPELが提案するRELAX LIFE

●人気モデル「CORSA」「MOKKA」「GRANDLAND」徹底解剖!

PART 2 Pop&Future! OPELの秘密

チーフデザイナー・Mark Adams インタビューファッションデザイナー・Marcel Ostertag インタビュー「ASTRA」「MANTA」「COMBO LIFE」最新モデルの魅力OPELと相性抜群のライフスタイル名品セレクションPART3  Just like an OPEL

注目のクリエイターが語るNEW OPELの魅力アンバサダーを務めるリバプールFC監督・ユルゲン・クロップ氏とOPELPART 4   ドイツから特報!元気なOPEL

「MOKKA」「CORSA-e」「GRANDLAND」現地試乗レポート詳報オペルCEO Uwe Hochgeschurtz氏インタビューPART 5   Republish of Historic car impression

革新的な挑戦を続けてきた自動車ブランドOPELの歴史

老舗自動車専門誌の編集者が語るOPELの魅力OPEL in Motorsports「CORSA」「ASTRA/KADETT」「VECTRA」「OMEGA」「SPEEDSTER」「GT」「MANTA」「CALIBRA」「ZAFIRA」PART6 「&OPEL」 Square

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