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F1アブダビGP予選、フェルスタッペンが今季初ポール。そのコメントから期待はさらに高まる!【モータースポーツ】

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F1アブダビGP予選、フェルスタッペンが今季初ポール。そのコメントから期待はさらに高まる!【モータースポーツ】

2020年12月12日、F1第17戦アブダビGPの予選がヤス・マリーナ・サーキットで行われ、レッドブル・ホンダがマックス・フェルスタッペンがメルセデスAMGを敗りポールポジションを獲得した。ヤス・マリーナ・サーキットはオーバーテイクが難しく、決勝レースではポールポジションが絶対有利と言われている。ホンダ勢は、レッドブルのアレクサンダー・アルボンが予選5番手、アルファタウリ・ホンダのダニール・クビアトは予選7番手、ピエール・ガスリーは予選10番手と好調。ホンダのドライバーのコメントをまじえて、その予選を振り返ってみよう。

メルセデスの連続ポール記録を止めたフェルスタッペン
ポールポジションからのスタートが優勝に大きく近づくと言われるアブダビGPで、フェルスタッペンが予選トップタイムをマークした。

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フェルスタッペンは予選グリッドを決めるQ3の最後のアタックでメルセデス勢2台を逆転、2番手のバルテリ・ボッタスに0.025秒差をつけてポールポジションを獲得した。新型コロナウイルス感染から復帰したルイス・ハミルトンは3番手。フェルスタッペンとメルセデス勢の2台はミディアムタイヤで決勝レースをスタートする。(このほか、マクラーレンのカルロス・サインツ、フェラーリのシャルル・ルクレールもQ2をミディアムタイヤでクリアしている)

ホンダ勢は絶好調で4台ともトップ10入り。レッドブルのアレクサンダー・アルボンはミディアムタイヤで走ったQ2の最初のアタックで好タイムをマークしたもののトラックリミットを超えてしまったためノータイムとなりソフトタイヤで決勝スタートとなるが、決勝5番グリッドという好位置を獲得した。

アルファタウリ・ホンダのダニール・クビアトは予選7番手、ピエール・ガスリーは予選10番手。ガスリーはルクレール(フェラーリ)が3グリッド降格となるため、1つポジションをあげて9番グリッドからのスタートとなる。

なお、前戦サヒールGPでハミルトンの代役としてメルセデスから出場し快走を見せたたジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)は予選18番手だった。

ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターは、決勝レースに向けて「シーズン最終戦の予選は、フェルスタッペン選手がポールポジションを獲得。ホンダのパワーユニットを搭載する4台がQ3に進出してトップ10入りを果たし、決勝レースに向けて非常にポジティブな結果が得られました。今シーズン、ここまで16戦連続でメルセデス勢にポールポジションを獲られていましたが、今年最後の予選で一矢を報いることができ、本当にうれしく思っています。トップ3は0.1秒以下の僅差。加えてトップ10が1秒以内の差に入るという厳しい戦いの中で、フェルスタッペン選手以外の3台についても、アルボン選手が5番手、クビアト選手が7番手、ガスリー選手が10番手という結果を獲得してくれました。今シーズン最後のレースになります。予選に続いて、レースも非常に接近した戦いが予想されますので、ドライバー、チームと一丸になって悔いのない形でレースを走り切り、よい結果でシーズンを締めくくれられればと思っています」とコメント。ドライバーは次のように語っている。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
「今日は非常にいいアタックができました。ポールポジションを獲れるとは思っていなかったのですが、メルセデスの独壇場となったシーズンの中で1回だけでもポールポジションを獲れたことには満足していますし、とてもうれしく思っています。みんなタフなシーズンを過ごしてきて少し疲れていますが、そんな中でメカニックをはじめとしたみんなに元気を与えることができたのではないでしょうか。Q1ではステアリングの下に手を挟んでしまい、Q2でもミディアムタイヤでタイムを出すのに苦労するなど、完璧な予選とは言えませんでしたが、その後Q3でいいアタックをすることができて、結果に繋げることができました。僕の後ろの2台はそれぞれ異なる戦略を取れますし、僕にプレッシャーをかけてくるので簡単なレースになるとは思いませんが、できる限りのことをして戦います。今週は勝てる可能性があると思っていますが、それでもレースなのでどうなるか分かりません。ともあれ、素晴らしい一日になりました」

アレクサンダー・アルボン(レッドブル)
「今日の予選は今年の中でもベストの走りができました。自分のパフォーマンスには満足していますが、Q3の最後のアタックでいくつか小さなミスを犯してしまったことには多少フラストレーションを感じています。マシンのバランスはいいと思うので、Q3の1回目のアタックの後はいい感触を持っていましたが、そのあと少し無理をし過ぎてしまったかもしれません。セクター1でプッシュし過ぎたせいでタイヤが摩耗してしまい、路面状況が改善している中でもグリップを得られず、タイムを向上させることができませんでした。とは言え、シーズンの中でも非常に僅差の予選になっていますし、僕自身、今週末に力強い走りをできていることをポジティブに捉えています。確実に前進できていますし、それは大切なことです。ここからは明日のレースにフォーカスしていきますが、いい結果を残せるのではと感じています。マックス(フェルスタッペン)のポールポジション獲得はチームにとっていいことですし、非常にいいパフォーマンスだったと思います。明日はシーズン最後のレースになるので、集中して臨みます」

ピエール・ガスリー(アルファタウリ)
「今朝行われたフリー走行3回目ではあまり手応えがよくなったため、実はQ3まで残れる自信がありませんでした。このレースウイーク中、マシンのバランスに悩まされました。望んだほどではなかったものの、予選では少し改善することができました。思ったようにまとめられませんでしたが、Q3まで進み決勝には有利な予選トップ10入りを果たすことができました。決勝のスタートタイヤがソフトタイヤなので最初は難しいスティントとなりそうですが、他にも多くのドライバーが同じシチュエーションとなるので、タイヤマネジメントに気を付けて戦うことになるでしょう。今シーズン最後のレースになるので、少しでも多くのポイントを獲得してシーズンを締めくくりたいです」

ダニール・クビアト(アルファタウリ)
「おそらく僕の人生で一番といえる予選ラップでした。 距離が長くたくさんのコーナーからなるこのアブダビのコースで、うまく走ることができたのはとても気分がいいです。十分に戦える状態であると自信はあったのですが、タイヤを理解するのがとても難しいレースウイークでした。予選に向けてすべてを正確に準備することができたのではないでしょうか。しばらくはこの余韻に浸ってから、明日のレースに集中していきたいです。7番手からスタートする決勝となりますが、いい土台は備わっていると思うので、明日はよりよい結果を挙げられることを願っています。 僕好みにマシンができていると速さにも自信が持てますし、レースの結果としてそれを証明できると思います。今のマシンの状態には非常に満足しているので、今シーズン最後をいい結果で終えられるように努めます」

タイヤを供給するピレリはアブダビGPについて「予選開始時の気温は23度、路面温度は29度で、セッション中に1度低下しました。予選はアブダビGPでは非常に重要で、過去、半分以上がポールポジションから優勝を飾っています。そのポールポジションはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンで、2019年ブラジルGP以来となります。また、スタート時のタイヤも重要なポイントで、フェルスタッペンとメルセデス勢に加え、サインツ、ルクレールがミディアムタイヤでQ2をクリアしています。最適なレース戦略ですが、18周のミディアムから37周のハードへの1ストップと予測しています。 14周のソフトから41周のハードへの1ストップはやや遅くなるでしょう。ヤス・マリーナ・サーキットは追い越しが難しく、また複雑なピットレーンの出口がタイムロスにつながるため、2ストップはお勧めできません。昨年に比べてタイムがあまり改善されていませんが、これはサポートレースがなかったからと考えられます」と分析している。

F1第17戦アブダビGP決勝は、12月13日日本時間22時10分(現地17時10分)に開始される。

2020年F1第17戦アブダビGP 予選結果
PP 33 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ) 1:35.246
2位 77 V.ボッタス(メルセデスAMG) 1:35.271
3位 44 L.ハミルトン(メルセデスAMG) 1:35.332
4位 4 L.ノリス(マクラーレン・ルノー) 1:35.497
5位 23 A.アルボン (レッドブル・ホンダ) 1:35.571
6位 55 C.サインツ(マクラーレン・ルノー) 1:35.815
7位 26 D.クビアト(アルファタウリ・ホンダ) 1:35.963
8位 18 L.ストロール (レーシングポイント・メルセデス) 1:36.046
9位 16 C.ルクレール(フェラーリ) 1:36.065
10位 10 P.ガスリー (アルファタウリ・ホンダ) 1:36.242

[ アルバム : F1第17戦アブダビGP 予選 はオリジナルサイトでご覧ください ]

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