ピレリ、WSBK 20周年パーティーにレジェンドたちが集結!
ピレリがスーパーバイク世界選手権にオフィシャルサプライヤーとしてタイヤを供給して今年で20年。これを記念してミサノサーキットで開催されたパーティーに、往年のレジェンドと現役チャンピオンたちが集結しました。そこでM.ビアッジが語ったこととは──。
’23登場のニューヘルメットまとめ! カーボン柄の新作にネオクラ向けも【’23最新ヘルメットカタログ ウインズ/ヤマハ/LS2】
チャンピオンたちが大集結!
ピレリがWSBKにタイヤを供給し始めてから今年で20周年目を迎え、6月3日に今年のWSBK第5戦が開催されたイタリア・ミサノサーキットで、それを祝うピレリ主催のパーティーが開催されました。
サーキット内に設けられた特設会場に招かれたのは世界各国のピレリタイヤのディストリビューターに加え、過去20年間でWSBKのタイトルを獲得したチャンピオンライダーたち。
つまり、往年のレジェンドライダーたちがピレリとWSBKの20周年を祝うためにミザノに集まったのです。
―― The Pirelli Champions
予選が終了した土曜日の夕方、ミザノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリのピットに設けられたパーティー会場には、新旧のチャンピオンライダーたちが続々と集まり始めました。
この20年間でもっとも古いチャンピオンであるトーズランド(ドゥカティ)をはじめ、マックス・ビアッジ(アプリリア)、ジョナサン・レイ(カワサキ)、トプラク・ラズガットリオグル(ヤマハ)、そして昨年のチャンピオンであるアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)など9名。
都合がつかずオンライン参加したニール・マッケンジとベン・ボストロムを加えた、全11人のライダーがピレリのWSBKタイヤ供給20周年を祝いました。
パーティーに参加したライダーは、それぞれステージで参戦当時の逸話を語ってくれましたが、もっともウケたのがピエールフランチェスコ・キリ。ホンダやドゥカティでWSBK、そしてモトGPでも活躍した実力派ライダーですが、実はWSBKでチャンピオンを獲得してはいません。
つまり、今回の招待レギュレーションにはフィットしていなかったのですが、レジェンドライダーの登場に会場は大盛り上がりでした。
ステージに呼ばれたチャンピオンライダーたちは、それぞれ現役当時のピレリタイヤとの思い出を語ったのですが、共通していたのがピレリがWSBKにタイヤを供給開始した当初はピレリタイヤが性能的になかなか厳しかったということでした。
ピレリのワンメイクになる前は、それぞれが自分のマシンに合ったタイヤを自由にチョイスできたのですが、そうはいかなくなってライダーたちは戸惑ったようです。また、毎回違うサーキットで争われるWSBKレースですから、すべてのサーキットでどのライダーも満足がいくようなパフォーマンスを発揮することはかなり難しかったとのことでした。
そんなワンメイクになった当初の思い出話を、ジョークを交えながら時には辛辣に語ってくれたレジェンドライダーたち。しかし、彼らの献身的な協力があったからこそ、ピレリは20周年を迎えることができたのです。
【写真と解説】懐かしのレジェンドたちはこちら(新沼謙治(?)、キリ、ベイリス、コーサーほか総勢12名)
また、この20年間の経験によって、DIABLO SUPER CORSA に代表されるピレリのスーパースポーツ用タイヤの信頼度が大きく向上したことも見逃せません。
7月1日からデリバリーが開始される、最新モデルのDIABLO SUPERCORSA V4SP&SCももちろんWSBKから生まれたタイヤなのです。
日本はこの先10年くらいレースで苦労するかも
お祝いムードの20周年記念パーティーでしたが、その席上、日本のレースファンに冷や水を浴びせるようなレジェンドライダーの一言があったそうです。
このパーティーに出席した、ピレリジャパンの二輪部門責任者の児玉さんはたまたまアプリリアの250ccで原田哲也さんと激戦を戦い、4回のチャンピオンを獲得、WSBKでも同じくアプリリアで2回のチャンピオンを獲得したマックス・ビアッジさんと同じテーブルだったので、ひとつ質問をしたそうです。
「今、WSBKでもモトGPでも日本勢がとても苦しんでいますけど、なんでだと思いますか?」
この質問に対して帰ってきた答えはとてもシンプルなものだったそうです。
「ヨーロッパのメーカーは、コロナ禍でレースが開催中止になった間も、明日レースが始まってもいいように開発もテストもしていた。それを怠った日本のメーカーとの差がそこで大きく開いたんだよ」
そして、日本メーカーは努力が必要だけど、この差を埋めるにはこの後10年や15年かかるかもしれないとも言っていたそうです。
モトGPもWSBKも、基本的にはヨーロッパで開催されるレースです。そして、参戦するメーカーもドゥカティ、KTM(GASGAS)、アプリリア、BMWなどヨーロッパを拠点としています。
極東の島国である日本には、表面的な「コロナ禍で中止の間はこうしようね」という案は伝わってきても、その実、常に勝つことを熱望している各チームがその間にどういうことをしているかはなかなか伝わらず、これは想像ですが、まっとうにルールを守っていた日本メーカーとの大きな差が生まれてしまったのではないでしょうか。
ここに、日本とヨーロッパにおけるレースに対する考え=リスペクトの差が如実に表れていると思います。
―― ピレリジャパンの児玉部長が同じテーブルだったマックス・ビアッジさんに、いまモトGP、WSBKで日本メーカーが苦労している理由を聞いたら、かなり深刻な答えが返ってきた……。
児玉さんは今回のイタリア訪問の際、日本人だと分かると強いホンダが復活してほしいと言ってくる人が非常に多かったといいます。そして、ヨーロッパでも日本メーカーのファンが意外に多いのだなと感じたそうです。
そんなヨーロッパのファンにも答えることができるように、なんとか日本メーカーのこれから奮起に期待したいですね。ビアッジさんが言うように10年、15年も待てませんからね。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
日産が93.5%の大幅減益! ハイブリッドの急速な伸びを読めなかったのは庶民感覚が欠けていたから…「技術の日産」の復活を望みます【Key’s note】
中古車バブル崩壊……その時あなたは何を買う!? 絶版国産[スポーツカー]ほしいランキング
給油所で「レギュラー“なみなみ”で!」って言ったら店員にバカにされました。私が悪いんですか?怒りの投稿に回答殺到!?「なにそれ」「普通は通じない」の声も…悪いのは結局誰なのか
クルマのヘッドライト「何時に点灯」させればいい? 「オートライト義務化」されるも過信はNG! 「秋冬の早め点灯」大事な理由とは
ホンダ新型「プレリュード」まもなく登場? 22年ぶり復活で噂の「MT」搭載は? 「2ドアクーペ」に反響多数!海外では“テストカー”目撃も!? 予想価格はいくら?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
日本メーカーを恐れていた欧州勢が紳士協定破って開発してたとか、内緒でタイヤテストもしていた感もなきにしもあらず。
単に地の利を生かしただけとも言える。
日本メーカーのタイヤに変更になったら、欧州勢が苦しむのが目に見える気もするが。